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スポーツバイクショップが皆さんに「ネット通信販売で自転車パーツ買うコツ」を教えちゃいます。笑

皆さま、こんばんは!

大変ご無沙汰しております。福田です。

当ブログは当番制でして、自分を含めスタッフ各自が月に1~2回投稿する決まりとなっております。(守られていないことも多いですが…。苦笑)

只今18時、シフト表を見たら今日は自分が当番だったことに気づきました…。汗

「書くこと何も考えてないなー。そもそも自分最近店頭に居ないし、居ても一般車修理だけやし…。」

と言うことで、投稿ネタが見つかりませんので、今日は簡単なコラムをアップすることにしました。


 

表題の通り「通信販売で買うコツ」という、他のお店から沢山批判をくらいそうな表題ですが(笑)

 

この手のタイトルやコラムをあげると「あー。よく色んなお店が書いてるやつね。通販で買わない方が良い的なやつね。お店で買いましょう的な。」

と思われがちですので、先にお伝えしておきます。

「当店で買っても、通販で買ってもどちらでも構いません!笑」

むしろ、このご時世、製品によっては店頭注文で長期に待たされる可能性が大いにあります。

流通在庫(既に市場に出回っているもの)で購入・確保して店頭に持ち込んだ方が、工賃割増は発生するものの、早い納期で組立や修理を仕上げることが可能かもしれません。欲しいアイテムが店頭注文で半年待ちとかであれば、多少の割増工賃でも在庫があれば通販購入持込の方が合理的かもしれません。

只、通販で買うにしても注意すべきポイントが沢山ありますので、それを今日はお伝え致します!

自転車パーツのネット通販購入のメリット・デメリットをショップ目線から特別に伝授します。


 

まず、僕が通販について詳しく語れる事前情報としてお伝えしておくと、今から遡ること6~7年くらい前(もっと前かもしれません。)

当店BIKEPORTでも通販事業に力を入れていた頃がありました。自社サイトの販売もありましたし、AMAZONへの出品もありました。

実際に商品の販売実績もありましたが、当店の場合は店頭の方が圧倒的に忙しく、通販における売上の割合が低いことから時間を割けなくなり、維持するのも面倒となり撤退しました。

その時の経験と知識と日々店頭で知り得たことなども交えて書こうと思います。

 


 

◯通販最大のメリットとは何でしょうか?ズバリ「価格」ですよね。安いに越したことはありません!ですが、、、

適正の範囲内での割引は問題ありませんが、異様に安いパーツには『要注意』です。その理由は以下の通りです。

 

【理由1 バルク品の可能性】

バルク品の「バルク」とは「大量」を意味します。例えば、チェーンをお店で買うと箱に入ってますね。1つの商品には箱あるいはパッケージがついてます。

しかしながら個人ではなく、自転車の組立工場の買い方は違います。全く同じ品番かつ同じ長さのチェーンを何十本、何百本、もしかすると何千本と必要とします。

工場は一般消費者の目に触れることもありませんので、箱もパッケージも必要ありません。

箱やパッケージに包装するのもコストが発生しますので、自転車工場は車体の末端価格を下げる為にも必要な製品そのものだけを大量に安く買います。

簡潔に説明すると、この工場向けの自転車部品などを小分けにして小売にするのが「バルク品」というものです。

パッケージレスなどで安く買えるバルク品。では何故バルク品には注意が必要なのでしょうか?

それはパーツによっては必要な付属品が付いてこない可能性があるからです。

商品によっては、取付に関するアダプターが複数付属している物があります。

「本来は三種類アダプターが付いているはずなのに、バルク品だと一種類のみ。」「付属品無しの製品本体のみ。」なんてことが起こります。

これらは過去実際にあった事例です。結局、別で付属品をスモールパーツとして取り寄せれば、時間もコストも重なり本末転倒ですね。

購入するパーツの種類によっては注意しましょう。

 

【理由2 並行輸入品】

並行輸入というのは「正規輸入ではない」と言う意味です。つまり本来の正規ルートではない方法で国内に流通しています。

メーカー小売希望価格というものは国によって異なります。価格の安い国で大量に購入して日本に流通させる手法です。

並行輸入品の注意点は「高い可能性で正規のサービスが受けれない」ところにあります。

小物パーツや品質保証なども大して気にしないような製品であれば問題はありません。

しかしながら「故障した際にはスモールパーツを取り寄せなければならない」「ショップではなくメーカーに修理依頼を頼まなければならない」ような製品は要注意です。

各メーカーや輸入代理店は自社販売分を把握する為に製品にシリアルナンバーをつけているケースが近年ではよくあります。

メーカーや輸入代理店は自社で販売した分に対してのアフターサービス・アフターパーツな訳ですから、並行輸入品は相手にしたくありません。

 

少し並行輸入品の本題とは反れますが、シリアルナンバーが付いているものでフレーム・完成車があります。

特に自転車本体のネット通販のトラブルはとても多いです。お客様と通販会社でトラブルになっている事例を僕らは日常茶飯事に見ています。

当店がメインで販売を行っているGIANTも、意外かもしれませんが20年くらい前は実は通信販売で買えました。

GIANTに限らず他の大手メーカーさんのスポーツバイクも同様です。通販で買えないメーカーの方が珍しかったと思います。

しかしながら、やはり車体丸ごと通販というものはその当時からトラブルが絶えなかった経緯があります。

今ではGIANTを含む健全なメーカーさんは全て消費者保護の観点から「対面販売のみ」となっています。

通販で購入出来るGIANTは全て並行輸入品です。

 

【理由3 そもそも実は安くない?!】

これは海外通販などによくあることですが、理由2で前述した通り、国によって小売希望価格が異なります。安い国もあれば高い国もあります。

高い国の小売希望価格から割引が入っても「実は国内の小売希望価格の方が安かった…。」なんて罠があります。

それと海外通販ですと輸送費と関税も相応にかかりますので、それも考慮しなければなりません。

そもそも今は円安ですので、あまり海外通販のメリットは無いかもしれませんが。

 


◯価格以外の通販メリットを挙げるのであれば、流通量でしょうか。

全国、場合によっては全世界の流通在庫から探せるネット通販の物量ボリュームは実際に店舗がある一般小売店では実現不可能です。

只、これも少し注意しなければならない点があります。

 

【理由1 長期放置の可能性】

これは主にAMAZONが該当するのですが、実は多くの業者さんが製品をAMAZON倉庫に預けています。実際に当店も過去に預けていました。

管理コストはそこまで高くなく、預けた方が店舗の場所も取らないし、即日発送出来るし便利なんですよね。

さらに自店で必要ならばいつでも引上げ出来るので、多くのAMAZON通販業者さんがこのサービスを利用していると思います。

只、一方であまりにも長期の場合、製品の状態が確認出来ないデメリットが生じます。

自転車製品であれば食品とは違い明確な賞味期限はありませんが、タイヤなどのゴム製品は使わなくても年々劣化します。

また使えるようでも本来のパフォーマンスが出るかはわかりません。

また、シフトレバーやSTIレバーなどの駆動部品に付いているグリスもあまりにも長く放置され動かされていないと、本体の調子が悪くなることがあります。

長期間放置は稀なケースかもしれませんが、状態が検品出来ないで発送されるリスクは知っておいた方が良いでしょう。

 

【理由2 そもそも在庫が無い?!】

一部の業者さんが用いる手法で、一般の人は見れないメーカーの在庫表をそのまま自社通販サイトに載せている場合があります。

表向きは在庫があるように見せて、注文が入ったらメーカーから仕入れて発送すると言った無在庫方式です。

実際に手元に在庫を持っている訳ではありませんので、注文後に通販会社側から「在庫ありませんでした」などの連絡が来る場合があります。

サイトによっては在庫があるのか無在庫なのかを見分けるのが難しいですが、人気商品などは要注意です。

 


以上、ネット通販で購入する際のコツ(注意点)でした!

 

◯最後に、お店からではなく個人的に思うことも少し追記しておきます。

 

【POINT1 偽物に注意】

 

恥ずかしながら自分は昔、10代の頃に偽物ロレックスのスーパーコピー品をネット通販で買おうと思ったことがあります。笑

(※購入はしていません。思い留まりました。)

スーパーコピー品とは、外観は全く同じで中身が違うような製品です。素人では見分けがつかないようなレベルです。

自転車パーツも同様の詐欺がありまして、大手ブランドのハンドルバーやフレーム、ホイールなどの偽物もネット通販で出回ってます。

性能度外視で見た目だけそっくりに作り込んである製品です。強度試験なども行っていない製品ですので大変危険です。これらもやはり異様に安かったりします。

 

また、事前に偽物だと判っていながら購入するのはやめましょう!

判っていて偽物を買うという行為は、犯罪組織に献金するのと同じです!

 

【POINT2 ネット通販の度を超えるとショップとの付き合いが悪くなり、趣味がつまらなくなる】

ショップで働いている立場上、あまり書きたくはないのですが、あえて書いておきます。

これは「当店」ということではなく、一般論として書きます。

基本的にどんなお店でも何らかの収益があって、従業員さんの生活やお店が成り立っています。

収益が無いと成り立たなくなってしまいますので、自転車店以外の小売店でも過度な通販購入ばかりはやめましょう。

これを書くと結局「お店で買って下さいかよ」って思われがちですが、そうではありません!

自身で趣味のコミュニティーを形成されていて、ある程度メカニックやパーツ互換などに詳しい方であれば、ネット通販の活用は安いし便利だしとっても良いと思います。むしろ活用するべきです!

只、一定数ショップという居場所を必要としている方の為に書き残しておきます。

自分には苦い思い出があります。まだスポーツバイクを初めたての学生の頃、当時よく使うスポーツバイクショップがありました。

学生という要因もありましたが、ある程度お店に貢献することが人付き合いでもあることに気づかず、少しでも安く買いたいが為にネット通販でばかり商品を購入して自身の都合の良いようにそのショップさんを利用していました。

そのショップさん結局最後は廃業してしまったのですが、、、「あの時もっとお店に貢献しておけば、少しは違う結果になったのかな」と今でも少し悔やんでいます。

当時スポーツバイクショップは珍しく、そこのショップさんを中心にローカルのサイクリストやMTBライダーが集って、自分も色々な人と出会うことができました。

ショップが無くなることで、大きく趣味の環境も変わり、結果として趣味が楽しめなくなるリスクがあります。

ショップを使う必要の無い方には無縁かもしれませんが、必要と感じている方はその必要としているお店に貢献してあげて下さい。

「安く安く」だけを考えてしまうと、最終的に自分の首を締めてしまうこともあります。


 

 

写真も何もない状態でブログを書き始めたので、かなり長々とした文面になってしまいました。m(_ _)m

BIKEPORTではネット通販の持込のパーツ取付も行っております!

工賃が少し割増になってしまうのと、多くの製品は修理保証が出来ないデメリットはありますが、当店で取り扱えないパーツや納期などの観点から持ち込んだ方が良いパーツなどがあれば気兼ねなくご相談下さいませ!

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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