皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ありがたいことに、続々とクロスバイクが入荷しております。
本日は、GIANT Livの上級クロスバイク、ESCAPE RX W DISCのご紹介を致します。
ESCAPE RX W DISCはGIANT自身が「上級」と称しているクロスバイクです。
どのあたりが、上級なのでしょうか。
まず、ESCAPE RX W DISCは、そのモデル名の通り、油圧ディスクブレーキを採用しています。
油圧ディスクブレーキのパフォーマンスの高さは、すでに数々のレースシーンで実証済みで、パフォーマンスを求めるのであれば、油圧ディスクブレーキがよろしいです。
そして、レースシーンでなくとも、荒天時に制動力が落ちにくい、少ない力で制動することができる、といった要素は、街中であっても恩恵として享受できるポイントです。
さらに、従来のリムブレーキモデルとは異なり、制動時にリムを削らないため、ホイールを長く使うことができる、という利点があります。
高級なバイクの場合、ホイールも良いものを使うことが多く、ディスクブレーキモデルであれば、安心して数年以上ホイールを使い回すことが可能です。
また、リムブレーキモデルの場合、ブレーキングの際に、ブレーキシューが削れ、ホイールが汚れます。
その汚れが衣類に付着しにくい、といった副次的な利点もあります。
おおむね¥250,000以上のロードバイクは、軒並み油圧ディスクブレーキに移行済みですし、クロスバイクもハイパフォーマンスモデルは油圧ディスクブレーキモデルが存在します。
次に、ESCAPE RX W DISCはフロントフォークがフルカーボンです。
カーボンは高剛性を維持しながらも、軽量にできる、という夢のような素材で、パフォーマンスを追求するのであれば、カーボンがよろしいと言えます。
また、カーボンの特性として微振動の吸収性が良い、という点があります。
長距離、スタミナ勝負という側面の強いロードレースでは、微振動を吸収して疲労が蓄積しにくいカーボンはありがたい素材なのです。
路面からの衝撃をもっとも受けるフロントフォークをカーボンにすることで、劇的に乗り心地が改善します。
(本音を言えばフレームもカーボンにしたいところですが、そうするとお値段が¥200,000ほどはすると思われます)
世の中には、カーボンフォークと言いながらも、根本の部分はアルミ合金といった廉価版も存在します。
GIANTのカーボンフォークは、コラム部分までフルカーボンでして、手抜きをしていないところが、良心的です。
直接、性能には関係ありませんが、カーボンフォークは、フォークの肩が、つるっとなで肩になります。
だから何だ、という感じでございますが、少し自転車に詳しい人間が見ると、あ、カーボンフォークだ、高いモデルだ、と分かります。
敢えて理屈を言うとすれば、ヘッド周りの突起が最小限となり、整流効果が高く、空気抵抗が軽減するために、パフォーマンスの上昇につながる、というところでしょうか。
そして、想定されている速度域が、入門クロスバイクであるESCAPE R3Wよりも高く設定されています。
これは、車体のジオメトリを見ても明らかです。
まず、同じXSサイズで比較すると、RX W DISCはR3Wよりも、水平トップチューブ長(画像Cの部分)が5mm長くなっています。
RX W DISCのほうが、同じモデルサイズであったとしても、より、前傾姿勢が強くなる、ということです。
さらに、フロントフォークの形も、ベントが緩やかになっており、ストレートフォークに近い形になっています。
RX W DISCのほうが、キビキビとしたハンドリングが可能になります。
最後に、ESCAPE RXシリーズに共通する特徴ですが、パイプ径が太く、ロードバイク並の高剛性を確保しています。
また、車体重量は10.4kg（400mm）と油圧ディスクブレーキ採用モデルとしては、最軽量といっていいほどの軽量性を実現しました。
これは、ALUXX SLグレードのアルミ合金を使い、パイプ整形にコストをかけているからです。
このように、油圧ディスクブレーキ、フルカーボンフォーク、ジオメトリ、フレーム剛性、軽量性などの諸要素から、GIANTはRX W DISCのことを「上級」と称しているのだと思われます。
女性モデルとしての特徴
GIANTは女性専用モデルも開発している数少ないメーカーで、ESCAPE RX W DISCも女性が乗りやすいように、様々な工夫が施しています。
まず、女性は男性よりも骨盤の広い方が多い、ということで、サドルもメンズモデルより2cmほど幅広で、かつ、平たいサドルが採用されています。
(XXSモデルの場合)、メンズモデルよりもさらにハンドルが短くなり、小柄な女性でも操作がしやすくなっています。
次に、デザイナーに女性を採用し、女性の感性にあったカラーリングを施しています。
フロントはブルーで、車体の中央からグラデーションをかけて、ブラックに変化しています。
さらに、下地には、ラメが入っており、女性らしい華やかさを表現しています。
(個人的には、Livモデルの方が明らかにペイントにコストがかかっておりまして、うらやましい!!と思うこと多数です。それでいて、お値段はメンズモデルとまったく同じです。)
そして、トップチューブが、メンズモデルよりもさらに傾斜しています。
そのため、トップチューブにまたぎやすいジオメトリとなっています。
上記以外の特徴について述べます。
タイヤは28Cです。
クロスバイクの中では細く、ロードバイクの多数派と同じタイヤサイズとなっています。
タイヤもスリックタイヤで、ロードバイクと同じ設計思想が感ぜられます。
フロント2段、リア9段変速です。
クロスバイクの中には、フロントが3段という車種もあります。
3段というのは、それはそれでありがたいのですが、十分に走力のある方であれば、フロントは2段で必要十分です。
車体重量も軽いですし、軽すぎるギアは使わない。。。という想定です。
フロントの枚数を2枚にすれば、その分、軽量化も出来ますし、合理的な判断です。
いかがでしたか。
bikeport新宿都庁前店では、多数のクロスバイクを取り揃えて、皆様のご来店をお待ちしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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