皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
BRIDGESTONE bikkeにお乗りのお客様がご来店になり、前ブレーキが効かないので、なんとかして欲しい、というお話でした。
車体を拝見すると、スマートコントロールブレーキ、いわゆるパンタグラフブレーキが搭載されておりました。
このブレーキは、一定程度消耗が進むと、全く制動力が無くなるというブレーキで、あまりにも問題が多いことから、現行のBRIDGESTONE車体にすら搭載されなくなったブレーキなのです。
(BRIDGESTONE以外の会社はそもそもパンタグラフブレーキを採用していません。)
根本的な解決策は、信頼と安全性が多数の使用事例で証明されている、従来どおりのキャリパーブレーキに交換することです。
幸い、ママチャリ用のブレーキと言えども、低価格、高品質のパーツが存在するため、今回はそのパーツを使うことにします。
取り寄せたパーツは、敷島というサイクルパーツの老舗のものです。
一見すると、何の変哲もないブレーキですが、実はこれ、デュアルピボットブレーキなのです。
なんじゃそれは、とお思いになるかもしれませんが、ピボット、つまり支点が2箇所あるキャリパーブレーキです。
ブレーキレバーをそれほど強く引かなくても、強固な制動力が実現できる、ということで、ロードバイク等の高品質パーツで採用されている機構です。
ママチャリ界では珍しいタイプになります。
それでは作業開始です!!
標準で装備されている、スマートコントロールブレーキです。
取り外します。
内部はこのように、複雑な構造をしています。
少ない力で高い制動力を発揮できる、というのが設計当初の意図でしたが、肝心のブレーキ本体の耐久度、メンテナンス性に劣り、残念ながら完全に淘汰されました。
こちらが新しいブレーキです。
ブレーキ本体のボリュームがぐわっとありまして、SHIMANO 105を彷彿とさせるくらいの太さなのです。
キャリパーブレーキ本体の剛性もママチャリ用とは思えないくらい、しっかり、高剛性で、力強い制動力を発揮してくれます。
ブレーキは、まず第一に高剛性、安全性を重視すべきで、多少の重量増はむしろ歓迎すべきである、と考えます。
ガチッとよく止まるようになりました。
パーツ代、工賃を含めて、¥4,840(税込)となりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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