新宿都庁前店 / MBK SHIMANO 600 ビンテージロードバイクオーバーホール / STIレバーをWレバーに変更する

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皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

ある日のことでした。
MBKという、フランスのビンテージロードバイクにお乗りの方がご来店になりました。

車体を拝見すると、SHIMANO 600が搭載されておりました。
SHIMANO 600とは、1975年にデビューしたコンポーネントで、1987年にはSHIMANO 600 ULTEGRAとネーミングを変更します。
つまり、現行ULTEGRAのご先祖さんにあたります。
素晴らしい。

オーバーホールの受け付け、というのは好きなお仕事の一つで、雑談を混じえながらお客様の好み、方向性を決めていきます。
まず、タイヤを交換することになりました。
ハイグレードのものをお望みで、Panaracer RACE A Evo4 ¥10,780(税込)を2本、お着けすることになりました。
(お話がそれますが、車体は豪華なものをお使いにもかかわらず、タイヤはお安いものを使っておられる車体を散見致します。タイヤは消耗品だからもったいない、ということなのかもしれませんが、タイヤは走行性能に大きく関わるパーツで、むしろ費用対効果の高いパーツです。タイヤをお安いものにする場合は、そもそも車体もお安いもので十分である、というのが私の個人的な見解です。)

チューブラータイヤであるため、リムと接着するためのチューブラーテープも必要になります。

シフトワイヤー、ブレーキワイヤーは、インナー、アウターともに、全交換となりました。

ブレーキシュー、チェーンも新品に交換することになりました。

概算として、¥70,000-¥80,000(税込)ほどかかるとお伝えをして、ご了承を得ました。

いよいよ、作業開始です!!

次々とパーツを分解していくなかで、STIレバーがまったく動作しないことが分かりました。
内部を分解して、クリーニング、注油をしてみます。
しかし、内部のノッチが完全につぶれているようで、STIレバーを操作してもまったくクリック感がありません。
残念ではございますが、シフトレバーを新しいものに交換せざるを得ません。

お客様にご連絡をして、STIレバーの交換をご提案致しました。
搭載されているSHIMANO 600は8速のもので、現行のものではSHIMANO CLARISのSTIレバーが使用可能です。
SHIMANO CLARISのSTIレバーに交換した場合、¥15,000ほど追加の費用がかかる、お客様にお伝え致しました。
また、クラシックな車体のため、STIレバーではなく、Wレバーを使うという選択肢も有りまして、この場合は、¥7,000ほどの追加となる、とお伝え致しました。

お客様がお返事があり、Wレバーにしてもらいたい、とのことで、Wレバーとブレーキレバーを追加で発注致しました。

ずんずんと作業を進めて、完成です!!

STIレバーからWレバーに変更してあります。
まったく違和感がありません。