皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
将来的にはツーリングに使える車体を探している、というお客様がご来店になりました。
ツーリングですか。
お任せください。
導入は街乗りで使い、いずれはツーリングに使いたい、というご要望と思われ、そのようなご用途であれば、ぴったりの車種があります。
GIANT ESCAPE R DROPです。
画像引用 GIANT
1 おすすめの理由
(1) 価格競争力
ESCAPE R DROPは日本で最も売れているクロスバイク、ESCAPE R3の大部分を流用しているため、量産効果の恩恵を受けることができまして、ドロップハンドルが搭載されているモデルながら、¥104,500(税込)と、優秀な価格競争力を備えているのです。
導入コストが低い、というのは気軽に街乗りで乗りやすい車体として、重要な要素です。
(2) 乗りやすい
次に、ESCAPE R DROPはESCAPE R3の長所を引き継いでいるため、乗りやすいのです。
これではご説明になっていないため、詳しく申し上げます。
ESCAPE R3は日本市場向けに開発された独自モデルです。
日本市場では、車体がコンパクトであること、車体の柔らかさ(しなやかな乗り心地)が支持されるのです。
その理由は、私が勝手に分析致しますと、日本の交通事情が原因と思われます。
まず、コンパクトな車体が支持される理由としては、道幅が狭い、クルマが多い、人が多いと、巨大な自転車は走りづらいからと思われます。
そして、柔らかい車体が支持される理由は、オンロードバイクの活動、レースが盛んなヨーロッパに比べると、日本にお住まいの方は(私もですが)、筋肉ムキムキ、巨漢の方は少なく、欧米直輸入のモデルは車体の剛性を生かしきれず、(特に街乗りでは)乗りづらい、と評価されているから、と考えます。
ESCAPE R DROPはESCAPE R3と同じ合金、パイプを使いながら、ジオメトリ(長さ、角度)をドロップハンドルモデル向けに再調整してあります。
ドロップハンドルの場合、フラットバーと比べて、より前方、前奥を握ることが可能になります。
仮に、フラットバーモデルと完全に同一のジオメトリにした場合、ハンドルの分だけ、前傾姿勢が強くなりすぎてしまうのです。
そこで、ESCAPE R DROPでは、意図的にESCAPE R3よりも短めのトップチューブ長にして(ハンドルの分だけ車体を短くして)、相殺してあります。
また、ESCAPE R DROPは車体が短くなる分、安定性が損なわれるともいえるため、フロントフォークを0.5度寝かせて、安定性を増しています(同Sサイズ比)。
このように、ESCAPE R DROPはESCAPE R3の優れたコストパフォーマンス、設計思想を受け継ぎながらも、独自進化したモデルなのです。
2 ツーリング向けカスタマイズ
(1) サイクルコンピューター
今回は、ツーリングにも使いたい、とのオーナー様のご意向でしたから、まず、サイクルコンピューターをお付けしました。
レースだけでなく、長距離、長時間のライドとなった場合、どのくらいの距離を走ったのか、まだどのくらいの距離が残っているのか、現在の速度はどのくらいなのか、といった情報は重要です。
これらの情報が分かることで、何時くらいに到着するのか、だいたいの予想ができます。
また、単純ながら、今の速度、距離が表示される、というのは楽しい仕組みです。
最近は、GPS搭載のモデルが全盛で、様々な機能を搭載しておりますが、ツーリングにお使い、とのことであれば長時間稼働できるシンプルなものが良いと思われまして、GIANT AXACT 13W WIRELESS ¥5,940(税込)をお付け致しました。
○走行速度 ○平均走行速度 ○最高走行速度
○走行距離 ○総走行距離 ○当日の総走行距離
○走行時間 ○総走行時間
○ペース表示(平均走行速度との比較)
○12/24時間表示 ○オートスキャン
○消費カロリー ○総消費カロリー
の13項目の計測が可能です。
バッテリの持ちが良いだけでなく、17gと超絶に軽いのも、嬉しいポイントです。
無線のため、センサーをフロントフォークに装着します。
本体とセンサー、それぞれにボタン電池が内蔵されています。
一日90分使用した場合、約2年使用できます(お使いの状況により変動致します)。
(2) フロントライト
ライトは、GIANT RECON HL 350 ¥4,400(税込)をお付けしました。
価格、明るさ、バッテリ容量のバランスが優秀です。
本ライトでも十分ツーリングは可能でございます。
しかし、超長距離のライドなさる場合には、800ルーメン以上のライトをもう一灯増やすのが良いと思われます。
ツーリング中には真っ暗で長いトンネル、夜のダウンヒル等を走破しなければならない場面もあります。
(3) リラアライト
リアライトには、GIANT RECON TL 100 ¥3,850(税込)を装着しました。
レアライトは安全確保のためにも重要なパーツで、都内でロードバイクをお乗りの方であれば、ほとんどの方がLED式のリアライトを装着しておられるのではないでしょうか。
(4) ボトルケージ
ボトルケージを2つお付けしました。
ツーリング用途であれば、2つは必須と思われます。
ボトルが2つある利点は、飲み物の種類を変えることができる、ということなのです。
つまり、一つはお水、もう一つは栄養価の高いドリンクといった使い分けが可能になります。
お水は水分補給だけでなく、暑いときにかぶる、怪我をしたときの消毒などなど、様々に使うことができ、大変に便利なのです。
もう一つは緊急時のお食事代わりになりうる、ハイカロリーな飲み物を充填しておきます。
とはいえ、夏場は暑いので、単純にお茶2本でも良いと思われます。
(5) ヘルメット
ヘルメットもお付けいたしました。
GIANT REV PRO ASIA MIPS ¥26,400(税込)です。
GIANTのヘルメットラインナップのフラッグシップモデルで、高い安全性を確保しながら(MIPS装備)、冷却性能、エアロ性能を最大限に高めました。
重量も250g(Sサイズ)と軽量で、肩、首への負担を最小限にとどめてくれます。
3 上記以外の特徴
(1) メインコンポーネント
メインコンポーネントはSHIMANO CLARISです。
エントリーバイクとして、必要十分な性能を備えています。
私も1台、CLARISのロードバイクを持っています。
なお、「メイン」コンポーネントなどと申し上げたのは、全てがCLARISではないからです。
自転車業界の苦しい技として、例えば全てをSHIMANO 105にすると完成車価格がずいぶんと上がってしまうため、重視すべき部分は105にして、それ以外の部分は他のグレードで節約する、という手法がとられることがあります。
いえ、エントリーバイクにはほとんどこの技が使われています。
ESCAPE R DROPの場合は、まず、ブレーキがCLARISではありません。
これは悪口ではなく、ESFCAPE R3と同じパーツを使ってコスト低減を図っているからです。
TEKTROさんのミニVブレーキが搭載されています。
次に、クランクセットがPROWHEEL社のもので、CLARISではありません。
ESFCAPE R3と同じパーツを使っています。
これもコスト削減が主目的で、フロントはリアほどのシビアな変速性能を求められない(段数が少ないため、多少ガチャガチャしてもなんとか変速できる)ため、SHIMANO以外のブランドを混在させても極端な性能低下はない、という判断と思われます。
エントリーモデルとして、合理的な判断と思われます。
クランクセットは高価なパーツであるため、SHIMANO以外のパーツにすると一挙にお値段を下げることができまして、エントリーバイクではよく使われる手法です。
PROWHEELでも、耐久度、性能に全く問題が無い水準でありますが、ご予算に余裕があれば、将来的にはSHIMANOのクランクセットに置き換えると、さらに走行性能が上がるでしょう。
仮にここをSHIMANO CLARISにした場合、完成車価格は¥5,000以上、上がると予想されます。
(2) 補助ブレーキ
補助ブレーキレバーが標準で装備されています。
ハンドルバーを横に握ったときでもブレーキに指がかかります。
通常、ロードバイクのブレーキは縦に装着されていますから、ハンドルバーを縦に握ったときに減速可能になっています。
ほとんどのロードバイクは横向きにはブレーキレバーが装着されていないため、ハンドルバーを横に握ったときは、ササッと素早く縦位置に握り直してブレーキをすることになります。
これは、ある程度、ブレーキ操作が慣れれば造作もなくできることではありますが、一度ハンドルから手を離すことになるため、初めてドロップハンドルのモデルにお乗りの方であれば、少し恐怖感を覚えるかもしれません。
ESCAPE R DROPであれば、補助ブレーキも搭載されているため、ハンドルバーのどの位置からでも、手を話さずにブレーキングが可能、というわけで、安心、安全なのです。
(3) タイヤ
タイヤは700*30Cです。
やや太めながら、いわゆるママチャリよりは7mmほど細く、軽快な走りが可能です。
走行目的に応じて、もっと細くする、太くする、といったカスタマイズが可能です。
高速ツーリングであれば25か28C、重装備のツーリングであれば32C以上といったところでしょうか。
(4) フレーム、カラーリング
フレーム、塗装が丁寧です。
ロゴは最近の流行を反映して、あまりコントラストが強くないグレイに、控えめの表記になっています。
(5) サドル
サドルは肉厚、幅広のものが搭載されています。
スピード重視の走りにするのであれば、もう少しほっそり、薄手のサドルでも良いでしょう。
サドルはお値段の幅が広いパーツですが、¥3,000くらいから、¥40,000くらいまで、様々なものが開発、販売されています。
(6) クランクセット
クランクセットはPROWHEEL、フロント2段です。
チェーンガードも標準で装備されておりまして、親切設計になっています。
予算をかけても良いから、走行性能を重視する、という場合は、ここを換装するのがおすすめです。
以前、そのような作業を承ったことがありました。
新宿都庁前店 / GIANT ESCAPE R DROP ジャイアント エスケープ アールドロップを8速から、11速化する / 完成編
(7) ドライブトレイン
フロントディレイラー、リアディレイラー、スプロケット、STIレバーといった駆動周りはSHIMANO CLARISに統一されています。
変速性能を確保する目的と思われます。
(8) リアキャリア用ダボ穴
シートステイにはダボ穴が標準で装備され、リアキャリアの装着が可能です。
リアキャリアは様々なものがございますが、GIANT PUMP REAR RACK ¥3,850(税込)がアルミ製で610gと軽く、耐荷重も27kgと十分なものがあるためおすすめです。
画像引用 GIANT
日本一周といった高強度の用途を予定しておられるのであれば、別途ご案内致します。
(¥10,000-¥25,000ほどの高耐久モデルがよろしいでしょう)
車体、パーツ、用品、全て含めて¥158,290(税込)となりました。
いかがでしたか。
ESCAPE R DROPであれば、通勤、通学といった普段使いから、長距離ツーリングまで、様々な用途に対応可能な汎用性、耐久性を備えています。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 ディスクブレーキ クロスバイク 続々入荷 / GIANT ESCAPE RX DISC ジャイアント エスケープ ¥85,800(税込)
新宿都庁前店 真紅のクロスバイク!! GIANT GRAVIER ジャイアント グラビエ 2021 ¥57,200(税込)
新宿都庁前店 / 秋らしいおしゃれな色合い ミニベロ / GIANT Liv AMICA ジャイアント リブ アミーカ ¥58,300(税込)
新宿都庁前店 GIANT Liv ESCAPE ジャイアント リブ エスケープ R3 / R3W 大量入荷 / R3W MS パールホワイト ¥57,200(税込)
新宿都庁前店 / 値上がり前に / 段差、雨の日も安心 / GIANT GRAVIER ジャイアント グラビエ DISC ¥68,200(税込) サテンブルー
新宿都庁前店 / 赤と黒 極太タイヤで雨の日も安心 / GIATN GRAVIER ジャイアント グラビエ ¥57,200(税込)
新宿都庁前店 シックな高性能クロスバイク GIANT ESCAPE ジャイアント エスケープ RX3 ¥69,300(税込)
新宿都庁前店 ベストセラークロスバイク GIANT EACAPE ジャイアント エスケープ R3 ¥57,200(税込)
新宿都庁前店 GIANT ESCAPE ジャイアント エスケープ RX3 通勤、通学に 上級クロスバイク ¥69,300(税込)
新宿都庁前店 油圧ディスクブレーキ搭載で、雨の日も安心 GIANT ESCAPE R DISC マットダークシルバー ¥61,000(税抜)
新宿都庁前店 フルカーボンフォーク採用 高級クロスバイク GIANT ジャイアント ESCAPE RX2 2020 ¥79,000(税抜)
と
新宿都庁前店 シックなクロスバイク GIANT ジャイアント ESCAPE R DICS フォレストグリーン ¥61,000(税抜)
新宿都庁前店 街中の段差もらくらくクリア!! オールラウンドクロスバイク GIANT ジャイアント GRAVIER ¥52,000(税抜)