皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
2022年12月末、沖縄県、宮古島 みやこじま に行ってまいりました。
実はイベントで宮古島に行こうかどうか、改めて調査に行ってきました。
(以下、宮古島の周囲にある島、伊良部島、下地島、来間島、池間島を含めて、宮古島と称します。正確には宮古列島となります。)
1 宮古島の位置
沖縄本島から南西に290km、東京からは1830kmの位置にあります。
本土よりはるかに台湾島に近く、気候は亜熱帯です。
2 サイクリング地として宮古島を高く評価する理由
私、宮古島が大好きです。
理由を述べます。
(1) 海と海岸が圧倒的に美しいです。
航空機に自転車を載せて、ある程度の長距離を走行できる地域では、宮古島が国内一の美しさではないかと(勝手に)考えております。
宮古島自体はサンゴ礁が隆起して出来た島で、赤土、泥岩などがほとんどありません。
川が無いため、それらの土砂が海に流れ込まず、海が常にクリアです。
また、宮古島の周囲はサンゴ礁に覆われており、そのサンゴ礁から供給される天然のサンゴが海岸線に堆積しています。
本物のサンゴによって出来たビーチで、その美しさは圧巻です。
(公平のために記述致しますが、宮古島にもサンゴの砂を人工的に埋設した、人工ビーチが存在します。宮古サンセットビーチなど。)
(2) 日差しは強烈ですが、それほど暑くないです。
関東よりも遥かに赤道に近いため、太陽がより真上から照らします。
景色のコントラストが鮮明で、関東では体験できない景色です。
日差しが強烈なものの、宮古島は風がよく通ります。
周囲を海に囲まれているため、海風が吹くのです。
さらに大都市部にあるヒートアイランド現象とも無縁です。
そのため、むしろ都心部よりも最高気温が低く、私も初めて夏に宮古島を訪れたときは、涼しいなと感じました。
(3) 自転車で渡れる長大な橋がたくさんあり、ここでしかできない体験があります。
宮古島周囲には、伊良部大橋、池間大橋、来間大橋といった、3000m級の長大な橋が何本もあります。
これらの橋は自転車で走行可能で、息を呑むような美しい海と、遥か彼方まで続く橋が、まるで海の上を走っているような心地で、なんとも壮麗、このようなサイクリング体験ができる場所は宮古島をおいて他に無い、と断言致します(しまなみ海道がこれに近いですが、海の美しさ、海への近さがまるで違います)。
(4) 人口5万人の都市で、補給に困りません。
離島、僻地では補給に困ることがあります。
しかし、宮古島は5万人の人口を抱える一大観光都市でして、食材、衣類、果ては電化製品まで、旅先で必要になるものはすぐに入手可能です。
また、24時間営業のお店が多数あり、離島でありがちな、夜になるとすぐに商店が閉まる、という不便さとも無縁です。
(5) 中心街以外はクルマが少なく、走りやすいです。
上記5万人の都市という記述と矛盾するようですが、宮古島は中心街に人が多いだけで、それ以外の地域はクルマが少ないです。
さらに、人も少ないです。
いずれにせよ、自転車が走りやすい環境が整っています。
(6) 適度な走行距離と多様なルート。一周100km、全てを丁寧に回ると200kmほど。
海の美しい離島はたくさんありますが、こと自転車で走るとなると、小さすぎたりと、あえて自転車で行く必要がないかも、という場所もあります。
宮古島であれば、一周100-200kmと、日程に応じて様々なコースを採ることが可能です。
海岸線をなぞると距離が増えますが、島を突っ切るように走れば、20kmほどでそれぞれの端に到着可能で、イザというときに戻りやすいです。
3 出発
航空機に自転車を乗せることは可能です。
ジェットスター、ピーチ航空では別料金がかかります。
今回は、スカイマークエアラインズを使いました。
なんと今回は、キャンプツーリングではないため、荷物が最小限で、9kgとなりました。
ほとんどの航空会社は20kgまでは無料で預かってくれます。
冬場のロングツーリングの場合は、車体を含めて30kg以上になることもあります。
ピカチュウジェットです。
外装だけでなく、内装もピカチュウになっています。
機内放送にもピカチュウが登場し、ぴかぴか、ぴかちゅーと案内してくれます。
なお、だからどうした、というツッコミは受け付けません。
相模湾、江ノ島が見えます。
今この瞬間も湘南店のメンバーが働いていると思うと、実に不思議な気持ちになりました。
富士山です。
さらに先には、武田信玄公のおわす甲府が見えます。
東京から宮古島へは、距離があるのと、西向きの風を受けるため速度が上がらず、時間がかかります。
3時間30分ほどで到着致しました。
東京であれば、4月くらいと思われる、太陽光の明るさです。
スカイマークエアラインズを使ったため、下地島空港に到着しました。
下地島は、宮古島の隣の隣の島で、橋を渡って移動することが可能です。
宮古島市街地までは20kmほどの距離があります。
宮古空港の方が交通至便ゆえ、大変に失礼ながら人気ナンバーワンとは言えません。
しかし!! お客さんの数が少なくて穴場でありまして、私は大のお気に入りの空港です。
今回はイベントの調査ということもあり、いつものようなサバイバル志向ではなく、小洒落た食事もしてみました。
ううむ、とんでもない大富豪になった気がする。
お気に入りの17ENDビーチに行きます。
ここも宮古島(正確には下地島)に来たら、必ず立ち寄る場所です。
冬の宮古島は風が強いです。
滑走路の周りに、自然にサンゴの砂が堆積したビーチで、実は海水浴場ではありません。
そのため、ビーチに降りづらい、シャワーなどが無い、といった不便さがありますが。。。密かに人気のビーチです。
もしイベントを宮古島で開催したとすれば、当然、夏になると思われまして、2022年7月に訪れたときの画像です。
伊良部大橋を渡って、宮古島に上陸します。
この伊良部大橋は、自転車で渡ることが出来ます。
とんでもなく美しい海に、のけぞります。
(この時は真冬、くもりでした)
同じく、夏に訪れた時の画像です。
伊良部大橋は、自転車で渡れる橋としては日本最長、3,540mです。
しかも、単に長いだけでなく、橋自体の美しさ、周囲の海の美しさも筆舌に尽くしがたいものがあります。
お宿で食事とするため、食材の買い出しに行きます。
宮古そばにします。
冒頭で述べましたが、宮古島には24時間営業のスーパーがあり、非常に便利です。
オフシーズンであれば、一泊10,000以下で、とんでもなく広いお宿(マンションとして開発した物件をホテルとして運用していると思われます)に泊まることが可能です。
(宮古島のベストシーズンは、やはり夏と、梅雨前だと思われます。冬は暖かくて良いと思われるかもしれませんが、確かに温暖なものの、くもり、雨が多いです。これは、シベリア大陸からの寒気が海上で湿気を蓄え、山脈にあたって雪を降らせる、という、日本海側と同じ現象です。宮古島の場合は、緯度が低いため雪にはなりませんが、雲の発生原因にはなりまして、ゆえに、冬の宮古島はくもりがちなのです。)
こういったお部屋に4人くらいで泊まるのも楽しいかもしれませんね。
翌朝、出発です。
ヤドカリさん、その他の動物たちが道路を横断していることがありまして、十分に注意が必要です。
(とはいえ冬はほとんどいらっしゃいません)
宮古サンセットビーチです。
人工ビーチながら、十分美しいですし、2023年、つまり今年、には奥の方にヒルトンホテルが開業する予定です。
(人工ビーチは、砂の流出を防ぐため防波堤があり波が穏やか、地形的に余裕のある場所に造成するため、駐車場、商業施設が豊富にある、といった利点もあります。必ずしも天然ビーチ至上主義に凝り固まらなくてもよろしいと個人的には考えます。)
砂山ビーチに到着です。
宮古島で最も美しいビーチと勝手に評価致します。
イベントを開催する場合、必ず立ち寄ることになるでしょう。
冬ですが、海に入りました。
素晴らしい。
東京ではとても考えられません。
池間大橋です。
この橋も美しいです。
宮古島には複数の橋がかかっておりますが、この池間大橋から見る海が一番美しい、と思われます。
橋の高さが低く海に近いこと、橋の周囲全域にサンゴ礁が見えるから、でしょう。
2022年夏に訪れたときの画像です。
海の美しさは、その時の天気、太陽の角度、潮の満ち引き、潮流、風の強さ、前日の天気などに左右されまして、なかなかベスト!!という瞬間には立ち会えません。
宮古島の交差点に設置されている、まもるくんという像のミニチュアです。
池間大橋を渡った展望台で食事をします。
宮古そば ¥600です。
観光地らしからぬ良心的な価格で、これはイベント時に立ち寄るべきと思われました。
(なお、宮古そばとは、沖縄そばの一種で、あっさりスープ、宮古島産の波打ったかまぼこを使う、といった特徴があります)
少し晴れました。
海が美しいです。
マングローブ林です。
ここも立ち寄るべき価値のある場所と思われます。
宮古島を含め、離島には「共同売店」という商店があります。
複数の売り主がそれぞれ商品を持ち寄って、一箇所で売る、というもので、ゆえに商品のラインナップ、価格帯にはばらつきがあります。
しかし、付近に全く商店の無い場所でも、一定の補給物資を購入できるため、大変にありがたい存在なのです。
店頭に備え付けられた、自由ノートには、ほのかちゃんの自由奔放、豪放磊落(ごうほうらいらく)な絵画が残されておりました。
微笑ましく、素晴らしいノートです。
アイスを食べました。
砂山ビーチに戻って夕日を見ました。
夕食の食材を買い出します。
ゆしどうふ、というものが大好物なのです。
豆乳のような、柔らかいお豆腐で、しかもわずかに塩辛いです。
夜が明けました。
二日目です。
宮古島でおそらく、もっとも著名なビーチ、与那覇前浜ビーチに行きます。
ここは、最後、下り坂になりますが、坂が砂まみれで、非常に危険です。
冬の今は、まだ砂が少ないですが、夏場になると、砂で路面が見えなくなります。
与那覇前浜ビーチは、トライアスロン大会の会場にもなっております。
駐車場も多く、宮古島の中では最長と思われる、ながーいビーチです。
また、屋台、海の家も多くあるため、その当たりの施設充実度を考慮して、人気ナンバーワンなのでしょう。
来間大橋を渡ります。
この橋の眼下も美しい海です。
うえのドイツ文化村に行きます。
ここには、本物のベルリンの壁があります。
訪れる価値のある場所でしょう。
名残惜しいですが、帰路につきます。
お土産で荷物が若干増えて、13.4kgとなりました。
下地島空港でのんびりします。
東京に戻ります。
羽田空港に到着致しました。
やはり、宮古島は面白く、美しく、コース取りが多彩で、長くも短くも設定可能な柔軟性があるところが素晴らしいです。
がっつり走りたいのであれば、各島の海岸線を走れば良いですし、観光メインであれば短めにも設定が可能。
島南東部には丘陵があるため、ヒルクライムの強度も確保できます。
素晴らしい。
大型イベントをするのであれば宮古島だな。。。との思いを強く致しました。
問題は費用で、航空券をいかに安く入手するか次第ではございますが、早めに予約、お宿は今回訪問したようなマンション型を複数名で利用したとして、二泊三日で¥55,000以内にできれば良いなあ、と思われました。
キャンプ型にすれば、さらに¥15,000ほどお安くできますが、蚊に刺されます。
さらに、いかに宮古島に海風が吹くとはいえ、テント内が暑いのは事実です。
女性ウケは悪いだろうなあ。。。
あとは必ずしもハイシーズンにこだわらず、6月ごろにする、という手もあります。
悩ましい。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 紅葉真っ盛り!! 秋の日光いろは坂を登る / 中禅寺湖、戦場ヶ原、湯元温泉、日光湯元温泉、華厳の滝、東照宮