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ワコーズケミカル講座 リポート

皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。
2019年8月3日、ケミカルメーカー、WAKO’Sのスペシャリストをお招きし、ケミカル講座を開催しました。


参加費は無料で、たくさんのお客様にご来場頂きました。

お客様からお借りした車体を例に、クリーニングをしていきます。


まず、汚れがたまっている部分、通常はチェーン周りなどから重点的にクリーニングをして、最後に汚れが少ない部分をクリーニングします。
理由は、クリーニング中に汚れが飛散してしまうため、汚れている部分から着手したほうが合理的だからです。

今回も、チェーンからクリーニングします。
まず、クリーニングしやすいように、前後のホイールを外します。


チェーン、ギアの汚れは駆動ロスにつながり、5-10%ほどのパワーロスにつながります。

チェーンを分解したようすです。


チェーンを清掃するときに、重要なのは、内部までクリーニングすることです。
特に、チェーン内部のローラーまで(上記画像のわっかの部品)を清掃することが重要です。

WAKO’S チェーンクリーナー330ml ブラシ付属 価格:¥1,620(税込み)

WAKO’S パーツディグリーザー300ml 価格:¥1,728(税込み)

どちらを使ってもチェーンの清掃が可能です。
チェーンクリーナーは、スプレータイプであるため、短時間で広範囲にクリーニング液を吹き付けることが可能です。
また、ブラシも標準で付属しています。

WAKO’S パーツディグリーザーは、液体で、刷毛などを使い、チェーンに塗ります。
また、トレイなどに溶液を出して、浸け置きすることも可能です。

どちらを使用すること可能ですが、お手軽なのはスプレータイプで、丁寧にクリーニングしたい場合は、液体タイプがよろしいと思います。
もっとも、スプレータイプの場合は、洗浄液が飛散しないよう、洗浄液を吹き付けるときはウェスを当てる、床にマットなどで養生しておくと万全です。

今回は、スプレータイプを使用しました。

ウェスを当てながら、チェーンクリーナーを吹き付けます。


そして、付属のブラシで、チェーンをブラッシングしていきますが、このとき、ローラーを回転させるように、ぐりぐりとブラシをあてることが重要です。

チェーンをぐりぐりとブラッシングした後は、ウェスで拭き取ります。


ウェスで拭き取るときも、チェーンの上下と、左右を分けて、拭き取ります。
チェーンの上下を拭き取るときは、チェーン内部のローラーを回転させるように、ぐりぐりと拭き取ります。
なお、ウェスは、タオルなどのコットン製のものよりも、マイクロファイバークロスが良いです。
理由は、油汚れの吸い取りが良いのと、スプロケットなどの尖った部分に引っ掛けてもウェスが毛羽立たないからです。

さらに、チェーンホイールもブラシ、ウェスを使って汚れを落とします。

最後に、ディレイラーです。
プーリーには汚れが溜まりやすいので、とくに入念にクリーニングします。


WAKO’S フォーミングマルチクリーナー380ml 価格:¥1,080(税込み)

さらに、フォーミングマルチクリーナーでさらに汚れを落とします。
フォーミングマルチクリーナーは、シリコンが配合されておらず、かつ、弱アルカリ性で石鹸水に近い洗浄剤です。
スプレータイプで、汚れが溜まっている部分では、すぐに泡がなくなり、汚れが少ない部分では、長時間泡が保たれます。
(汚れているときは石鹸があまり泡立たないのと同様の理屈です)

フォーミングマルチクリーナーをチェーン、スプロケット、チェーンホイールに吹き付けます。

泡を馴染ませるようにして、汚れを落としていきます。
仕上げに拭き上げます。

フォーミングマルチクリーナーをフレーム全体に吹き付けます。

今回は、スプレータイプのチェーンルブを使用しました。
WAKO’S チェーンルブは、水置換性も有しているため、水洗いをした場合でも、チェーンルブを吹き付けるだけで、水分をパーツの外に押し出してくれます。
潤滑剤を定着させるため、15分ほど放置すると良いです。

WAKO’S チェーンルブ180ml 価格:¥1,728 (税込み)

なお、WAKO’Sには、様々なチェーンオイルがあります。
リキッドタイプには、スピード、パワー、エキストリームの三種類があります。
リキッドタイプの利点としては、周囲にオイルを飛散させないこと、スプレータイプよりも粘度が高く、長持ちするものが多いことです。
デメリットとしては、チェーンのコマ1つ1つに注油していくため、やや、時間がかかることでしょうか。


外していたホイールのクリーニングをします。
まず、スプロケットの洗浄をします。


丁寧にクリーニングするときは、スプロケットを外して洗浄、というのも良いですが、通常はスプロケットを装着したまま、ブラシを使って汚れを浮かし、スプロケットの歯一枚一枚の間にウェスを入れてクリーニングします。

ホイール全体は、フォーミングマルチクリーナーで綺麗にします。


その他、ワイヤーやディレイラーなど、全体的な注油には、
WAKO’S ラスペネ・ミニ180ml 価格:¥1,296(税込み)を使います。

浸透性に優れているため、パーツの細かな部分にまでオイルが染み渡ります。
また、チェーンルブ同様、水置換性を有しているため、水に濡れたパーツの保護にも役立ちます。


とんでもなく長くなりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。

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