作業クオリティーを求めないのであれば、同じ規格同士のパーツ交換はママチャリ専門の量販店やホームセンターの自転車売場、もしくはある程度自転車に詳しい一般の方でも工具さえあれば可能だと思います。
あくまでも、「クオリティーを求めない」という前提です。もちろん、全部のパーツではありません。一部です。
ですが、「同じ規格ではない全然違う形をしたパーツ」、「本来の用途とは全然違う想定外のアッセンブリ―」の場合は、当然容易な作業にはなりません。
技術はもちろん、知識や経験なども影響してきますから、自転車屋によって価格も内容も様々です。そもそもお店さんによっては受付てくれるかどうかもわかりません。
そして、この「規格外」の作業で地味に厄介なのが、「ハンドル交換」です。
「MTBのライザーバーをストレートに替える」とか「ロードをアルミハンドルからカーボンハンドルに替える」と言った作業は日々ありますが、
「クロスバイクをドロップ化する」、「ロードをブルホーンにする」などと言った「規格外」の作業は難しいケースが多々あります。
一見すると規格外のハンドル交換なんて簡単そうに思えますが、シフトやブレーキレバーの交換がセットになるケースが多いので、
駆動周りの互換やブレーキのレバー比などを考えながら部品も選定する必要があり、難しいのです。
そして何よりパーツ選定もショップや作業するメカニックのセンスが大きく影響します…。
性能はバッチリでも外観がカッコ悪かったり、綺麗に組付けても互換が無茶苦茶だったり、、、
そして今回もやってきました、ハンドル交換。。。
「いやいや、もうハンドル既に変わってるやんけ!!」と突っ込まれそうですが、ここから更にハンドル交換を行います。
このブルホーン化も以前に当店で承った作業でしたが、今回は完全に近場の街乗りメインになるため、ゆったりしたクラシカルなハンドルを入れてほしいとの依頼。
ドロップ→ブルホーン→???
更に進化を遂げます。
ハンドルの候補は二つ。日東の「B2522AA 570mm」か「B307AA 435mm」
レバーやグリップの相性なども考慮し、取付を行います。
シフタ―はこちらに決定。ENE Thumb Shifter ハンドルブラケットタイプ。
NONインデックスタイプ=ノッチが無く、変速の範囲内はほぼ無段階に動くのですが、意外にもこれが使いやすかったりします。
一般的にはなかなか使用する機会のないパーツですが、今回のようなハンドル交換やビンテージバイクの組み立ての際などには大活躍してくれます。
取付位置は、、、レバーに近すぎず、遠すぎず。特にどこに付けても良いのですが、何となくこの辺りがお洒落な感じが、、、
大体のバランスはこんな感じに。位置を決めます。予算は決められていたので、レバーはとりあえず価格のリーズナブルなクラリスに変更。
グリップはGIANTのエルゴタイプに。このデザインとカラー、良い味出してくれてます。
さて、ケーブルを通します。
ハンドル径はステムと互換が無かったので、シムで対応。
ついでに街乗りメインになるので、ビンディングペダルも不要に。
オンロードの良いペダル=ビンディングになってしまうので、オンロード向け良い感じの社外フラットペダルって少ないんですよね。
今回はGIANTの軽量ペダルをセレクト頂きました。
車体色に合わせてブルー。デザイン、性能共に◎です!
全体の仕上がりはこんな感じになりました!!
なかなか完成度は高いんじゃないかと、個人的には思っております。自画自賛ですいません。笑
次回はサドルも交換したいですね♪
E本さん、いつもハンドル交換ありがとうございます。笑