皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
2022年の年末から、2023年の年始にかけて、中山道をツーリングして参りました。
中山道は、他のいわゆる五街道と顕著な違いがあるのです。
それは、近代の開発の手、戦災がそれほど及ばなかったため、歴史的遺物が豊富に残されている、ということなのです。
今回のツーリングの目的は、そのような歴史探しの旅です。
また、寒い場所に行ってみたい、という謎の欲求もあります。
2022年12月31日、18時まで営業を続けます。
この日は、ワイヤー交換やクランクセット交換をしておりました。
新宿駅に向かいます。
新宿駅19時発の特急あずさに乗ります。
特急あずさは、
1 車内が比較的広く、自転車その他の装備品を置きやすい
2 充電ポートが全席にあり、携行するモバイルバッテリーをわずかでも減らすことができる
3 車両が比較的新しく、テーブル、座席、お手洗い、その他の施設が充実していて、のんびり過ごすことができる
4 新幹線ほど高額の運賃ではないにも関わらず、結構速い
5 個人的に大好きな武田信玄公の史跡、戦場を網羅しており、大変に尊い存在といえる
6 車内販売があり、急いでいるときの補給食補充もできる。
7 お若い方々はご存知無いかもしれませんが、8時ちょうどの あずさ2号で、という著名な歌があり、あずさに乗るとなんだか妙に嬉しくなる
といった特徴があり、大好きな列車なのです。
あずさに乗って、2時間36分、塩尻駅に到着しました。
途中で、大月(おでこのような特徴的な形の山城、岩殿山城があります)、甲府(武田信玄公の本拠地です)、日の春(信玄公が旗をかけたといわれる松があります)、諏訪(武田軍の軍旗にも採用された諏訪大明神、諏訪大社があります)といったありがたい文物のそばを通るため、車内で退屈するということはありません(個人差があります)。
塩尻駅に到着しました。
塩尻駅で自転車を組み立てます。
気温はマイナス2度で、道には残雪があるものの、この数日では一番暖かい日でした。
川沿いに無料のキャンプ場があると調べていたので、そちらに向かいます。
大晦日の夜、氷点下でキャンプする方はいないと思われ、私ひとりでのんびりと夜を過ごしました。
年越しそば(実際はラーメン)、お餅を食べたり、楽しい夜でした。
(画像が赤いのは、赤色LEDのライトを使っているからです。その理由は、バッテリ消費の少なく、目の刺激が少ないためすぐに暗所に目が慣れるからです。)
年が明けました。
2023年です。
川沿いに南下します。
広々として、実に清々しいです。
中山道に入りました。
なんと、甲信地方でしばしば見かける、ハッピードリンクショップです。
新年早々、ありがたい。
名古屋まで172kmですか。
名古屋駅から新幹線で帰る予定で、2日あれば十分なんとかなる距離でしょう。
(この時は、後に地獄が待っていることを知らなかったのでした)
何回も路面凍結有りという表示があり、戦慄します。
しかし、気温は低いものの、幸い、道路は乾いておりまして、凍結箇所は見受けられませんでした。
途中、様々な宿場街に立ち寄ります。
駅舎が古風で、趣深いです。
奈良井宿に到着しました。
古い町並みが続きます。
川が美しいです。
標高974メートルまで上がりました。
普通に、とんでもなく寒い、いえ少し涼しいかな。
道路脇の壁から流れ落ちる水が凍り、それが氷壁のように発達しています。
永久氷壁というものでしょうか。
この数日は晴天が続いたため、路面凍結はありませんが、いつ凍結箇所があってもおかしくない気温です。
そして、路面凍結の恐ろしいところは、間近に寄ってみないと凍っているのか分からないこと、たとえ数cmでも凍った路面があると一気に転倒することなのです。
ゆえに、油断大敵なのです。
野生のお猿さんがいらっしゃいました。
源義仲、木曽義仲さんが挙兵した場所です。
ここも立ち寄りたかった場所です。
立て看板の説明では、木曽義仲はこの地で1000の兵を集めたとあるのですが、大変、ものすごく失礼ながら、木曽の谷はあまりにも狭隘(きょうあい)で、広大な耕作地は無いと思われます。
このような土地で巨大な人口が養えるとは思えず、1000もの兵を集めるのは不可能と思うのですが、これは昔のお話にありがちの誇張なのでしょうか。
木曽義仲が生まれ育った土地を見てみたかったので、今回のツーリングの大きな成果でした。
結論から申せば、この地域に高い生産力は無い(猛烈に失礼で、大変に恐縮でございます)。
大軍を進めるにも四苦八苦する道であるし、万以上の大軍では補給も困難を極めるでしょう(大量の食料を調達できない)。
木曽義仲さんがいらした頃から生えていた、けやき、とのことで、素晴らしいことでございます。
これまた、長野県でしばしば見かける、ラーメン大学さんです。
道々が美しく、飽きません。
がっ
雪道を進まざるを得ない箇所がありました。
47Cという極太タイヤを履いてきて良かったです。
(雪道を自転車で走ることは極めて危険です。十分にお気をつけください。)
ねざめの床、という名勝を発見し、立ち寄ります。
なるほど、硬い地盤と、山々から崩落した巨岩が、急流によって削られた場所、ということでしょう。
見事で美しい場所です。
ただし。。。奥まで進むのは完全に自己責任です。
岩の上、間をよじ登って進みます。
だいぶん進みましたが、最後は岩壁の上をよじ登らなければならず、SPDシューズでは流石に無体ということで、引き返しました。
木曽は本当に山と山の間の地域なのだなあと思い知らされます。
あんな先に進めるの!?と思いつつ、V字の谷間をくねくねと道が続いていきます。
細川幽斎(細川藤孝)さんも立ち寄ったという滝を拝見しました。
素晴らしい。
須原宿に到着しました。
日も暮れてきたので、この宿場町で野営します。
スーパーで買い物をしていると、20代くらいのカップルから、こんにちは、自分たちも自転車でキャンプしているのですよ、とお声がけをしていただき、しばしお話をしました。
その方々はクルマに自転車を積んで、浜名湖でキャンプをしておられた、とのことでありました。
しきりに、私の装備を見てびっくりしておられました。
川沿いの、どなたにも邪魔にならなそうな草原に、ひっそりとテントを張りました。
しばしば、寒くないのとご質問を受けるのですが、装備を整えれば、氷点下の野営は寒くありません。
冬の野営で一番重要なのはマットです。
大気よりも、地面からの冷気が一番体温を奪われるのです。
今回は、冬用、秋用、夏用のマットの3枚を用意しました。
それでは皆様、おやすみなさい。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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