皆様、こんにちは!!
奈須野です。
なんと、bikeportグループでも、アウトドアブランド mont-bellのお取り寄せが可能になりました。
そこで、この度、新しいお家を購入しました。
以前から、いいなあ、興味があるなあ、と思いつつ、ずーーーっと購入していなかったものでした。
しかし!!
冒険といいますか、見聞の幅を広げるためにも、新しいアイテムに触れるのは悪くあるまい、と判断し、購入に踏み切りました。
新しいお家
mont-bell U.L.ドームシェルター 2です。
テントというよりも、緊急時のシェルターという位置づけの商品です。
ステラリッジテントとの比較
本格的な山岳テントと異なるのは、耐水圧、耐風性、生地自体の耐久度を下げて、その分、軽量化、コンパクト化をおしすすめた、という点です。
例えば、同ブランドの山岳テント、mont-bell ステラリッジテント2型と比較しますと、
耐水圧 フロア部
ステラリッジテント2型
1,500mmウレタン・コーティング
U.L.ドームシェルター 2型
1,500mmウレタン・コーティング
ステラリッジテントはフライシートを使うことが当然の前提となっています。
このフライシートを使った場合、
耐水圧 フライシート
ステラリッジテント2型
1,000mmウレタン・コーティング
U.L.ドームシェルター 2型
1,000mmウレタン・コーティング
あれ、同じですね。
しかし、カタログ上の耐水圧が同じであっても、結露のしやすさがダブルウォールのステラリッジテントとシングルウォールのU.L.ドームシェルターではまるで違うでしょう。
内部の濡れにくさでは、圧倒的にダブルウォールのステラリッジテントが上となるでしょう。
耐風性
ステラリッジテント2型で、風速15メートルの環境で野営したことがあります。
風速15メートルといえば、自転車で走行することはもちろん、歩行すら困難なレベルです。
テントは大きくしなり、潰れそうになりますが、それでも耐えてくれました。
U.L.ドームシェルター 2型がどの程度耐えられるのか、今後の検証が楽しみです。
しかし、U.L.ドームシェルター 2型はそもそも山岳テントとして設計されていないため、たとえガイロープ、ペグで強固に固定していたとしても、とんでもない強風の場合は生地が裂ける可能性があります。
生地の厚さ
この点は決定的な違いがあります。
ステラリッジテント2型
10デニール
さらに、直接外気に触れるフライシートは20デニールと分厚くなっています。
U.L.ドームシェルター 2型
10デニール
ペラペラです。
なにか鋭利なものを突き刺した場合、穴が開くかもしれません。
重量
この点もはっきりとした違いがあります。
ステラリッジテント2型
1.43kg
U.L.ドームシェルター 2型
889g
重量が軽いだけでなく、生地を薄くしていること、フライシートが無いことから、体積がほぼ2/3ほどになっています。
自転車ツーリングでは、荷物の体積の限界、というものがありまして、U.L.ドームシェルター 2型であれば、たいぶん余裕ができます。
開封
それでは開封して、室内で試し張りしてみます。
テント本体と、ポールがあります。
取り出します。
丁寧に畳まれて収納されています。
中にマニュアルが同梱されておりました。
テントの張り方、その他注意点で、一度は目を通しておいたほうが良いでしょう。
オンライン上、PDFファイルでも閲覧可能です。
広げます。
覚悟はしていたものの、相当に薄いです。
スリーブ式と吊り下げ式
スリーブ式です。
同じ長さのポールで比較した場合、吊り下げ式よりも、テント内部を広くすることが可能です。
別の表現をすれば、同一の空間を実現するのに必要なポールの長さを抑えることが可能です。
つまり、軽量化ができる、ということです。
ポールです。
中にゴムのコードが通っていて、関節のようにかちゃちゃと連結することが可能です。
このコード、ごく稀に切れます。
自転車のシフトワイヤー、ブレーキワイヤーと同様でありますね。
心配であれば、数年に一度、交換したほうが良いです。
私もツーリング先でポール内部のテントが切れたことがあります。
(切れると満足にテントを設営できなくなるため、結構死活問題です。)
ポールが折れたときのための、予備ポールです。
折れた部分にこの予備ポールを被せて、テープなどで補強します。
私、奈須野は、野営250回ほどの経験がありますが、いまのところ¥30,000以上の価格のテントポールが折れたことはありません。
関節を連結して、長い棒にします。
それをスリーブに入れていきます。
正直に申して、吊り下げ式のステラリッジテントの方が楽です。
前述しましたように、これは軽量化のため、やむを得ないところであります。
十字にポールをすべて入れて、四隅の穴で固定します。
ここでポールの入れ方がよろしくないと、バリッとテントが裂ける、穴が空くためご注意ください。
立ち上げます。
ベンチレーション
U.L.ドームシェルター 2型は本体生地に透湿性の無い素材を使っています。
そのため、内部の窒息を防ぐべく、空気孔が備え付けられています。
そして、この穴は塞ぐことはできません。
入口です。
メッシュにすることも可能です。
メッシュにする場合は、外側の生地をぺろっと開放しなければいけません。
つまり、メッシュにしたい場合は、必ずテントを外部まで開ける必要があって、その際に虫さん、風雨などが舞い込んでくる可能性があります。
とはいえ、これはシングルウォールテントである以上、仕方のないことです。
グラウンドシート
U.L.ドームシェルター 2型には、専用のグラウンドシートが開発、販売されていません。
そもそも超軽量を志向しているアイテムであるため、グラウンドシートを使うことを前提にしていないのだと思われます。
しかし、グラウンドシートを使ったほうがテント(シェルター)の持ちが良くなるもの事実でありまして、手持ちにステラリッジテント2型のグラウンドシートをひいてみました。
一応、使えますが、すこしサイズが小さいようです。
これから、天候の良い日には、このU.L.ドームシェルター 2型を使ってみます。