皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
本記事は
の続きとなります。
朝になりました。
函館を出発して、松前を目指します。
普段はテント内で自炊をしているのですが、野生のクマちゃんが食べ物の匂いに敏感、とのことで、今回は一切テント内で自炊をしないことにしました。
北海道には、セイコーマートというコンビニエンスストアが多数あります。
このセイコーマートにお世話になりました。
松前まで87km。
それなりに距離があります。
追い風に助けられ、すいすいと海岸線沿いを進んでいきます。
ふと見ると、咸臨丸の眠るサラキ岬、とあります。
先を急いでおりましたが、ここで立ち寄らなければきっと後悔する!!と思い、急停止しました。
なるほど、日本史には詳しくありませんが、この辺りで咸臨丸が沈んだのでありますね。
誰もいない公園で、感慨にふけっておりました。
なんということでしょう!!
私は再び急停止し、のけぞりました。
神馬橋!!
素晴らしい名前です。
由来を調べたかったものの、先を急ぎました。
これと同じくらい素晴らしい名前は天空橋くらいであります!!
青函トンネルの出口、という地点に到達しました。
ここから新幹線が外に出ているようです。
道中、かなり急ぎまして、松前城に到着しました。
実を申せば、私、松前という街にほとんど期待をしていなかったのです(大変に失礼)。
しかし、お知り合いが、歴史が好きなら松前は外せないよ、とご助言を頂きまして、急遽ルートに取り入れたのです。
そして、私は松前で、とんでもない感動に打ち震えるのでした。
ひとまず、天守閣に入ります。
武田菱があります。
これはどういうことでしょう。
調べると、松前藩の松前氏は若狭武田氏の末裔と称しておられたようです。
武田氏といえば、甲斐の武田氏が圧倒的に有名でありますが、全国に武田氏は展開しておりまして、若狭武田氏もその一派なのです。
なるほど、それで武田菱を家紋に使っているわけですね。
松前城の天守閣は、大変に失礼ながら、それほど感動しませんでした。
単にお城風に建てられた現代の建築物だったからです。
しかし!!
松前城天守閣を後にして、周囲を散策しておりますと、素晴らしい景色、文物が山ほどあったのです!!
結論から申し上げますと、鎌倉と雰囲気がとても似ておりました。
前方には海が広がり、背後には山がある。
そして、要塞を中心に街ができあがり、要塞を守るべく、寺院仏閣が配置されている。
(注 寺院仏閣は、城下町の科学、文化、芸術水準を上げるためだけに誘致したのではありません。寺社は瓦葺きの屋根が多く、土塀も立派なものが多い。これは、火矢や銃撃に強いことを意味します。さらに、巨大で堅牢な門があったり、兵員を収容可能な建築物もあるなど、ミニ要塞、ミニ城郭というほどの防衛力を備えています。つまり、即席の軍事拠点として役立つことがあり、ゆえに、自城の周りに寺社町を展開しておくのです。)
また、ほとんどの道が狭く、曲がりくねっている。
素晴らしい。
街の設計思想が鎌倉そっくりです。
さらに、竹林。
美しいです。
立派な日本庭園もありました。
8月末だというのに、あじさいが咲いています。
北海道は涼しいから、本州と季節のズレがあるのでしょうか。
苔むす寺院。
美しいです。
そして、例によって誰もいません。
東京よりも5度以上涼しく、それでいて快晴。
素晴らしい!!
あちこちに美しい寺院が続くため、ため息がでるほどです。
しかも!!
すべて拝観が無料!!
彫刻が見事すぎます。
素晴らしい。
松前、口を極めて絶賛致します。
松前は、訪れるべき価値がある。
とにかく、寺社町が素晴らしい出来栄えです。
ここは時間無制限で、気の済むまで過ごしておりました。
そして、松前で打ち震えるほど感動をして、出発致しました。
目的地まであと60kmほどあるのですが、なんとかなるでしょう。
たぶん。
これがかの有名な、ここまでが道よ棒、に違いありません。
ずんずんと北上して、上ノ国(かみのくに)という街に泊まりました。
かみのくに、に泊まったのはネーミングに惹かれたというのと、北海道はスーパーのある補給地点が極めて限定的で、上ノ国で補給しないと危険であったからです。
ここまで進みました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。