皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
ロードバイクにお乗りのお客様がご来店になり、ドロップハンドルをブルホーンハンドルに変えたい、とのことでした。
ブルホーンとは、その名の通り、牛さんのツノのようなハンドル、というわけでして、フラットバーに両端のツノがついているハンドルバーです。
フラットバーに比べて、ドロップハンドルで言うブラケットポジションに近い位置で握ることが可能になります。
ドロップハンドルに比べると、下ハンドル部分が省略されている状態に近くなります。
なお、ハンドルを交換する際に、注意すべきポイントがあります。
まず、ハンドルの太さです。
ステムとの接続部分、クランプと称しますが、この直径に複数の種類があります。
まず、ロードバイク等で多い、31.8mmの直径。
オーバーサイズと呼称されて、価格帯としてはおおむね¥100,000以上のロードバイクは、ほぼこの規格を採用しています。
次に多いのは、25.4mmです。
これはクロスバイクで主流の規格です。
また、クラシカルなツーリング車などにも採用されています。
そして、おおむね¥100,000以上のMTBで多く採用されている、35mm。
最後に、マイナーではありますが、イタリアンバイクに採用されることのある、26.0mmというものがあります。
ハンドルバーは太ければ太いほど剛性が確保でき、スプリント、激しいコーナリング、悪路などでの走行に有利となります。
しかし、太い分、重量が増すわけで、太ければ太いほど良いわけではありません。
そのため、現在では用途に応じて、街乗りであれば25.4mm、本格ロードバイクは31.8mm、本格MTBは35mmと住み分けが出来ているのです。
なお、25.4mmと26.0mmは、わずか0.6mmの差でありますが、間違えるとハンドルバーが固定できなくなるため、ご注意ください。
ノギスで正確に図る必要があります。
また、細いハンドルバーを太いクランプ径のステムに装着することは可能です。
シムといいまして、ハンドルバーとステムの間に挟む金属片のことです。
これは、25.4mmのハンドルバーを31.8mmステムに装着するためのシムです。
つまり、小は大を兼ねる、というわけです。
画像引用 マルイ
さて、お話がそれましたが、本車体にはオーバーサイズ、31.8mmのハンドルバーが装着されておりました。
ハンドルバーを外します。
新しいブルホーンバーを装着します。
ボルトで固定します。
この時の固定順序ですが、ボルトを対角線で締めていきます。
これは、締め付けトルクを可能な限り均等化させて、素材の変形、破損を防ぐこと、ボルトの緩みを無くすことが目的です。
ブルホーンハンドルを装着しました。
ハンドルバーのクランプ部分には、取付角度のゲージが表示されているモデルもありまして、水平に装着することが一般的ですが、上向き、下向きといった変化をさせることも可能です。
オーナー様のご指示で、バーテープを巻くことにしました。
バーテープは耐久度重視とのことで、表面の減りの少ないEVA製のバーテープに致しました。
完成です!!
ドロップハンドルをフラットバー化したり、本記事のようにブルホーン化させたり、スポーツバイクは様々なハンドルのカスタマイズが可能です。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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