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COLNAGO Primavera コルナゴ プリマベーラ オーバーホール ¥35,400(税抜)

皆様、こんにちは!!
bikeportスタッフの奈須野です。


本日は、オーバーホールのお話を致します。
オーバーホールとは、車体を徹底的に分解、清掃して、消耗が進んでいるパーツは新品に取替えて、新車同様の性能を取り戻すリフレッシュ作業のことです。
自転車というものは、消耗品のカタマリです。
走行距離に応じて、さらには月日が経つだけでゴムパーツなどは劣化していきます。
そのため、2-3年に一度は、オーバーホールをしてあげると、高い走行性能を維持できるのです。


1 打ち合わせ
こちらは毎年当店でオーバーホールさせて頂いている車体です。
COLNAGO Primavera コルナゴ プリマベーラです。

お客様との打ち合わせの結果、ボトムブラケット、ヘッド分解有りの基本オーバーホール、¥24,000(税抜)となりました。
車体の状態を見ながら、交換すべきパーツをお客様と煮詰めていきます。


(1) ブレーキワイヤー、シフトワイヤーはサビが出ているので、交換となりました。


ワイヤーのグレード指定も可能で、今回は従来と同じグレードとなりました。


(2) バーテープも凄まじい使い込みで、わずか一年でここまで削れました。
今回は削れにくいバーテープをご所望になりました。
耐摩耗性の高いGIANTのCORKバーテープ¥1,200(税抜)をおすすめしました。


(3) ブレーキシューも磨耗が激しいため、交換に。

チェーンは伸びを計測しましたところ、0.6%の伸びに留まっており、交換必須とまではいえません。
今回は、チェーンの交換は無しとなりました。


2 状態保存
まず、車体の状態を写真撮影して、保存します。
復元作業をしやすくするためと、お客様に進捗状況のご説明をしやすくするためです。








3 分解
(1) ワイヤーをカットします。
かなりサビがすすんでいますね。
サビているワイヤーは、内部抵抗を増やすためワイヤーの動作が重くなります。
さらに腐食が進みすぎるとワイヤー切断の恐れもありまして、定期的な交換が望ましいのです。



(2) バーテープを外します。
オーナー様はかなり走り込みをなさるようで、バーテープの損耗が著しいです。


(3) STIレバーを分解して、ワイヤーを除去します。


(4) オーナー様のサドル位置をテープで記録しておきます。
サドル位置は、ミリ単位で重要なため、サドル位置の記録は大切な作業です。


(5) ペダルを外します。

昨年塗布したグリス(緑色のもの)が残っておりました。
ベダルのように高トルクで締め付けるパーツは、グリスを塗布しませんと、金属同士が焼き付けを起こしてペダルが外れなくなることがあります。
また、サビやきしみ音防止という意味合いもあります。


(6) クランクを外します
こちらはかなり汚れが進んでいます。

クランクの裏側も汚れが溜まっています。


(7) クランクシャフトを取り外しました。
ボトムブラケットがかなり汚れています。
汚れたボトムブラケットは、回転を鈍くするため、走行性能が低下します。
さらに、ボトムブラケット自体の寿命も短くします。


(8) ボトムブラケットを外します。
こちらも、昨年塗布したグリスが残っておりました。
特に、ボトムブラケットは、水、汚れの侵入と音鳴りを防ぐため、大量のグリスを塗布します。


内部の汚れは。。。ぼちぼちというところでしょうか。


(9) ヘッドを分解します。



(10) ディレイラーを取り外します。


(11) ブレーキを取り外します。


(12) フレームだけになりました。


4 クリーニング
いよいよ、クリーニング開始です!!
(1) WAKO’S ワコーズ パーツディグリーザーを使います。
この製品は、油汚れを強力に落としてくれるもので、オーバーホール作業に重宝します。
(当店でもお買い上げ可能です。価格は¥1,600(税抜)です。)


(2) チェーンも再利用するため、クリーニングします。
とんでもない汚れがでてきます。


(3) チェーン、ブレーキキャリパー、ボトムブラケットが綺麗になりました。




(4) カセットスプロケットもクリーニングします。


(5) ホイールをクリーニングします。
ハブ、フランジなど、普段はなかなか手が回らない箇所も徹底的にクリーニングします。


(6) フロントフォークをクリーニングしました。
まず、汚れを落として、次に、コンパウンドでキズを消していきます。


(7) フレームも磨き上げます。
作業台にセットして、回転させながら磨き上げます。





(8) ヘッドをクリーニングして、グリスを充填します。


(9) ボトムブラケットをクリーニングして、グリスを充填します。


5 組み上げ
(1) ホイールを装着します。
着々と完成に近づいていきます。


(2) ボトムブラケットを装着します。


(3) クランクを装着します。

(4) ワイヤーの配線をします。

(5) クリア塗装のツヤを取り戻すために、WAKO’S VARIOUS COAT ワコーズ バリアスコートをかけます。
このバリアスコート、主成分がガラスと同じ、二酸化ケイ素なのです。
いわゆるガラスコーティングで、塗装面の保護と日焼け防止に役立ちます。
もちろん、表面がツヤツヤになります。

(6) バーテープを巻きます。
コルク樹脂入のバーテープで、磨耗に強いのが特徴です。

6 完成
完成です!!

12月9日にお預かりして、12月15日に完了致しました。
作業代金は合計¥35,400(税抜)。


夏、秋と走り込んだバイクのオーバーホール。
いかがでしたか。
オーバーホールには様々なコースがございまして、¥16,000(税抜)のライトオーバーホールから、徹底したレストアまで、お客様のご要望、ご予算にあわせて作業内容を変更することが可能です。
bikeportではオーバーホールのご依頼をお待ちしております。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。

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