こんにちは!湘南ベイサイド店です。依然としてマニアックな修理依頼が多い当店ですが、ここ最近多く請け負うのは「レストア」です。
オーバーホールといえば主に分解組立作業でして、消耗品関連を交換してなるべく本来のパフォーマンスに近い状態にする作業を指します。
一方「レストア」も基本はオーバーホールと同じですが、そのチェック項目の対象は広く、そして作業も細かくと言った具合となり「オーバーホール<レストア」と当店では定義します。
主に年式がとても古いものや、長らく放置されて状態が極度に悪いもの、通常のオーバーホール以上のクオリティーを求める場合などがレストア作業に該当します。
もちろん費用面もオーバーホールよりも高くなりますが、レストアとして引き受けさせて頂いた車両はいつも以上に入念に着手させて頂いております。
今回入庫しました車体はAMANDAです。僕も詳しいブランドヒストリーなどはわかりませんが、ビンテージ好きの中ではよく知られているブランドの一つです。
詳しい年式は判りませんが、サンツアーなどの付いているパーツから推測するに恐らく80年代くらいでしょうか。
フレーム本体の状態は悪くありませんでしたが、部品の所々に錆が有り、タイヤ・ブラケットカバーのゴム類は×、サドルなども交換推奨でした。
チェーンやワイヤーは新品に交換可能ですが、スプロケットはこの当時の規格は手に入らないので分解洗浄。
ついでに前後ハブも古いグリスを除去します。
新しいグリスを入れる前に中の隅々までクリーニング。
フロントハブ ベアリング無しBEFORE
フロントハブ ベアリング無しAFTER
リアハブも同様に。
BBも分解。(固着しており、なかなか硬かったです…。)
クリーニング&グリスアップ
BBも古いグリス固着が。。。
ひたすらクリーニング!
カップはこんな感じに。
ヘッドも同様にクリーニングを。
各パーツの下処理が完了。組み立てます!
以下、完成写真です。
チェーンは新品に。他は分解洗浄でドライブ周りを仕上げ、正常に動作しました。
余計なペダルトゥクリップは除去しました。
ホイールの分解(スポーク&ニップル外し)までするプランも出来ますが、競技使用等ではないので今回はそこまでは行わず。こちらも同様にクリーニング処理を。
リムは入庫時と比べてかなりピカピカになりました!
リムセメントは全て剥がして、今後のことも考慮してチューブラーテープに交換。
今回のオーナー様は、街乗りで使用するとのことでしたので、タイヤは実用性の高いパナのプラクティスに。
レバーはビンテージ似合いそうなものを新品で取寄せ。DIACOMPEですと、そんなに高いパーツではありません。当時モノより雰囲気と性能を優先するのであればオススメです。
古いバーテープを剥がして、白いコルクのバーテープに変更。
黒いアウターケーブルは、、、主張が強すぎるのでグレーや白の方が良かったかもしれません…。苦笑
サドルはセライタリアの復刻TURBOに変更。ビンテージにはよく似合いますね!
元々の桃色のカラーリングが綺麗ですね!部屋に飾って置きたいくらい、走らせるのが勿体ないような美しいビンテージのクロモリロードです。
今回は新規のお客様よりご依頼を頂きました。ご用命ありがとうございました!