皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。
全行程雨 400kmブルベ その1 事前準備編の続きとなります。
ブルベ(Brevets)とは、フランス語で「認定」を意味する言葉で、制限時間内での完走を主目的とするロングライドイベントのことです。
いよいよ出発当日となりました。
スタートは東京都稲城市、午前4時集合です。
私の居所から、スタート地点まで、25kmほど離れており、念の為2時間前に出発することにしました。
いきなり、雨です。
しかも、かなり強い。
1 レインコートの重要性
若干気が滅入りますが、サイクルウェアを着て、その上にレインコートを羽織ります。
このレインコート、数日前に急遽購入したもので、着てわずか数分で、ものすごく暑いです。
暑いなー、これは無理だな。。。と思っていると、深夜にも関わらず、スタッフ小林が私の様子を見に来てくれました。
そうして、レインコートのことを話すと、なんと、スタッフ小林の私物を借してくれるとのこと。
mont-bellというアウトドラブランドの、ストームクルーザー ジャケット Men’sというものでした。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128615
後に判明しますが、このストームクルーザージャケットが無ければ、完走できなかったのではないか。。。と思われるくらい、極めて重要なアイテムでした。
画像引用 mont-bell
といいますのも、今回のブルベは、スタート前からゴール後まで、30時間以上雨続きでした。
自転車は運動量の多いスポーツで、ゆえに消費カロリーも多く、ダイエット効果も高い、素晴らしいスポーツなのですが、その分、夏場は汗もかきます。
通常のビニール製のレインコートを着た場合、通勤や通学といった強度の低い自転車走行であれば、少し暑いなあ、くらいで、なんとかなるかもしれませんが、ロードバイクで疾走する、という用途には、絶望的に向きません。
ビニール製のレインコートは、とにかく熱を逃さないため、レインコート内が蒸し風呂のような状態になります。
それが何十時間も継続すると、暑いというその一点だけで、体力をものすごく奪われます。
私はmont-bellの回し者ではないため、他社にも良いアイテムはあると思いますが、
上記のストームクルーザージャケットは、雨は染み込んでこないのに、妙に涼しい。
聞くと、ゴアテックスという生地で出来ているそうで、最初のレインコートとは雲泥の差、月とスッポンです。
数々の峠を登ると、全身がずぶ濡れになるくらい汗をかきまして、その汗がゴアテックスの衣類であれば、不思議と少しずつ乾いていきます。
2 ベースレイヤーの重要性
なお、今回のブルベは、夏場ではありますが、ヒルクライムとダウンヒルの連続であることから、汗冷えを防ぐために、サイクルジャージの下に、ベースレイヤーというあみあみの長袖シャツを着ました。
このベースレイヤーも極めて重要で、汗を素早くウェアの上層に移動させてくれます。
ベースレイヤーは、あみあみウェアで、それ単独で着て街なかを歩くと、不審者に思われるのではないか、というくらい、見た目は奇妙なウェアですが、効果は絶大です。
参考画像の掲載は、控えさせて頂きます。
3 LEDライトの重要性
さらに、スタッフ小林が、私のバイクに取り付けられているリアLEDライトがあまりにも貧弱であるため、またまた私物を借してくれました。
キャットアイの「RAPID X2」というもので、80ルーメンの明るさをもち、日中であっても、後続車に自分の存在をアピールすることができます。
夜間走行時間が増える400km以上のブルベでは、特に後続車へのアピールが重要で、参加者のほとんどが大容量、高発光のリアLEDライトを複数、装着しています。
画像引用 キャットアイ
https://www.cateye.com/jp/products/safety_lights/TL-LD710-R/
4 出発、スタート地点へ
さて、いよいよ出発です。
日も昇っておらず、しかも雨ですが、不思議と楽しい気分になってきました。
二時間ほど走り、スタート地点に到着しました。
が!!
全然、人がいません。
募集人数は100人と聞いていましたが、4時の集合時間に集まっているのは10名くらい。
少なっ!!
4時30分からミーティングのため、それまで体が冷えないように汗を拭き、バナナを食べました。
ミーティング直前には、ぽつぽつと人が集まりましたが、それでも25人くらいしかいないような。。。
スタッフYから聞いた情報では、事前のリタイア率が6割を越えているとか、なんとか。
なんと、女性も5名くらい、いらっしゃいます。
今回のブルベは、全ての上りを合わせると(いわゆる獲得標高)、6300mほどあり、ハードな部類に属するのに加えて、この悪天候。
イベント時間の半分くらいは日が落ちた夜に走行しなければならず、雨の夜に高速ダウンヒルをするなぞ、いつタイヤのグリップを失い落車してしまうか、コーナーの存在に気づかずクラッシュしてしまうか、などなど、ものすごく気を使います。
ゆえに、そのようなイベントは避けるのが賢明。
しかし!!
無茶苦茶な条件であるほど、闘志が湧いてくるというものです。
4時30分にミーティング、4時50分に検車があり、いよいよスタートです!!
とんでもなく長くなりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。