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2024モデル GIANT STANCE (ジャイアント スタンス)製品紹介&インプレッション

皆さんこんにちは。バイクポートの福田です。

本日は久々に車体の製品紹介&インプレッション記事を書こうと思います!

今回テストライドする車体は、、、コレです!!

2024モデルが発表になってから、気になっている方も多いのではないでしょうか?!そう、STANCEです!

【試乗車情報】2024モデル GIANT STANCE (ジャイアント スタンス )29ER 2 Mサイズ ご用意しました!横浜店舗に絶賛展示在庫中です!

 

試乗車情報は上記リンクに詳しく記載してありますので、ご参照ください。

トランスの弟分に位置するスタンス。ストローク量はフロント140MM、リア125MMと「クロカンバイクのアンセム」と「トレイルバイクのトランス」の中間くらい。

只、カテゴリーやコンセプトで考えれば、ほぼトランス寄りで考えてもらって良いかと思います。

実はSTANCEは海外では元々存在していたモデルでして、自分は過去ニュージランドにMTB遠征をした際にとても多く目にしました。

むしろ、人気車種にも関わらず、今まで国内のラインナップに無かったのが不思議なくらいです。今風に言うならば、「なぁぜ?なぁぜ?」ですよ。ホントに。笑

今回は僕自身が乗ったインプレッションを書き述べていきます。

プロライダーのインプレッションでなく申し訳ないのですが、こんなアマチュアライダーの適当な感想の記事にお付き合い頂けると幸いです。

ライドスキルを自身で申し上げるのは大変恐縮なのですが、仮にも中上級者とでも言っておきましょう。スキルの定義はわかりませんが、一応国内のコースであれば、一通りは走れる(はず…)です。

カナダ・ウィスラーやニュージランドの色々なダウンヒルコース・トレイルの走行経験もあります。

今回の車体の詳細ですが、STANCE 29 ER  2という29インチモデルです。 Mサイズ(適応身長175〜190cm)です。

僕の身長は178㎝でして、、、

あれ?なんだか、僕にちょうど良いサイズですね。この試乗車はいったい誰が発注したのでしょうか…?汗

インプレッションするために、富士見パノラマと山中湖付近のトレイルアドベンチャー・フジに出向きました。

ある程度激しめなダウンヒルコースと緩い感じのトレイルコースの二種で検証しました。

 


【①リンクシステムについて】

スタンスのリンクシステムの名称は「FLEXPOINT(フレックスポイント)」と呼ばれ、従来の「MAESTRO(マエストロ)」とは少し違い、構造を簡略化した構造となります。

また、簡略化することによるメンテナンス性の向上やコストダウンも図っております。

上記の写真はGLORYです。「FLEXPOINT」と「MAESTRO」のリンクの違い「おわかりいただけただろうか―?」

そう、答えはBBの後ろ付近にベアリング可動部が有るか無いかの違いとなります。

このリンク構造の違いを説明するのは、かなり長文になってしまいますので、ここでは割愛させて頂きます。

要点だけ簡潔に述べますと「MAESTRO」の方がペダリング、ブレーキング、サスペンションの動きが独立しており、各部がより効率的に機能するという点に尽きます。

しかしながら、それは「FLEXPOINT」と「MAESTRO」を相対的に比較した場合の結果であって、FLEXPOINTが著しく劣っているというわけでは決してありません。

「MAESTRO」の方が立体的に動き、リアサスペンション機能時、真下に下がる様な感覚があります。

一方で「FLEXPOINT」はフレームからリアホイールまで、下側のステーが一体ですので、やや斜め後ろに下がる感触があります。

レース等で無駄なくバイクパフォーマンスを発揮するのは「MAESTRO」でしょう。

しかしながら、「FLEXPOINT」にも利点はありますので安心下さい。

コースで試乗して、僕の主観として感じたのは大きく2点、「ダイレクト感があり、後輪の位置を把握し易い」、「リアサスペンション可動が判りやすい」です。

動きが単調なのは、イコール扱い易さでもあります。

マニュアルをしてもすぐにバランスポイントが見つかり易かったです。これはMAESTROに勝っているかもしれません。

最近の良いフルサスを購入すると、性能が良すぎて「マシンに走らされている感」がありますが、このバイクは良い意味でライダーの思い通りにしか動いてくれません。


【⓶サスペンションについて】

正直にお話しますと、MTBをよく知っている人から見れば、お世辞にも高性能サスペンションとは言い難いです。

ですが、初めてのMTBやトレイル遊びには申し分ないのではないでしょうか。

また「高機能では無い」ことがオススメのポイントかもしれません。どういう意味かと申し上げますと、高価なサスペンションほど、ダンパーのオイル経路が幾つかあります。ハイスピードコンプレッション、ロースピードコンプレッション、ロースピードリバウンドなどなど。

これらのダンパー調整を完璧に行えば、最高のパフォーマンスを発揮することができます。しかしながら、事実そのセッティングをちゃんと出せているライダーさんはそう多くありません。

メーカー推奨値などはありますが、ちゃんとご自身でセッティングを出すのは至難の業なのです。

であれば、セッティングの選択肢が少ないこのサスペンションは、シンプルで使いやすいのではないでしょうか。

前後共にエアサスです。ご自身の体重や用途に応じてエア圧を変えサグを出し、リアサスペンションはリバウンド(サスが縮んだ後の伸びる速さ調整)のみですので、最初は一番速い設定からスタートして、徐々ダイアルを回してバイクが暴れないようにするだけです。

フロントも大体同じ要領です。コンプレッション(サスが沈む速さの調整)ダイアルもありますが、これは基本全開放で、ロックアウトする時だけ使用するのが良いでしょう。

調整箇所が少ないので、あまり難しいことを考えずに、ライドを楽しめます。セッティング調整の入門として考えれば、決して悪くありません。


【③コンポーネントについて】

シマノのエントリーグレード新型CUESで構成されています。近年は12速が主流になりつつありますが、こちらは10速。

レースで使うのであれば、少しでもクロスレシオなギアの方が脚への負担は少なく良いでしょう。

しかしながら、逆言えば、タイムを競うわけではないホビーライダーにとってはそこまで必要が無いかもしれません。

もちろんギアは多いに越したことはありませんが、トレイル遊びなどにとって特に大事なのは軽いギア比です。

こちらはフロント30Tとリア48Tのトルクの高いギア比構成となっておりますので、激坂登りでも足を着くことはそうないでしょう。

また、変速精度に関してもトラブルは無く、不満を感じるようなレベルではありませんでした。

 

この車体の唯一不満な点を挙げさせて頂くならば、ブレーキですかね。

NONシリーズのMT200のブレーキ。制動力がそこまで高くありませんので、ある程度の高速域で走れるようになった際は、先々交換した方が良いかなと感じました。

もしこのブレーキを前向きに捉えるならば、こう回答します。

レジンパッド採用で「じんわり」ブレーキが効くような感触です。急にロックすることは無さそうですので、初心者には向いているかもしれません。

もしかすると、メーカー側もそういう意図なのかもしれませんね。


【④まとめ】

はじめてのMTB、あるいはハードテールからフルサス入門のような方には最高にオススメな一台となっております。

中級者レベルの方でも十分に満足できるのではないでしょうか。

それでも更に高性能なバイクを求めたければ、MAESTROリンクのバイクが良いかと思います。

ですが、アンダー30万円でこれだけのパッケージ品はなかなか素晴らしいです!

 

フレームジオメトリーはもちろん、35MMハンドル&ステム、ドロッパーポスト、タイヤは前後マキシス(フロントMINION DHF 29×2.5リアDISSECTOR 29×2.4、もちろんチューブレス対応)、フレームBOOST規格など、最新のトレンドに沿った構成内容になっており、後々のアップグレードも容易です。

今回、特に29インチ or 27.5インチのどちらが良いかについては詳しく触れませんが、個人的に見解ですと、背丈に対してのホイール径比率を重視した方が良いと考えてます。

身長175㎝~であれば29インチ、身長~174㎝であれば27.5インチが良いかと考えております。

もちろんながら用途にもよりますので、身長175㎝~でも27.5インチ、身長~174でも29インチになる場合もあります。

現に自分がメインで使用しているバイクは27.5ですので。

インチ選定などについては店頭にお越し頂ければ、詳しくお話させて頂きます。

 

スタンスの27.5インチはサテンミスティフォレストというカラーになります。

(※余談ですが、今回試乗した車両のブラックカラーで27.5インチが良いと考えている方向けに、次回この29erスタンスに27.5ホイールを履かせて走行テストしてみようかと考えております。)

 

 

今回、LIVモデルが出ているのも嬉しいですね!

こちらはEMBOLDEN(エンボルデン)という車種となり、クランク等のパーツ仕様が異なり、さらに約1万円お安くなっております。

 

以上、繰り返しにはなりますが、店頭にて試乗もしくは有償にてレンタルも可能でございます。

興味のある方は是非足をお運び下さいませ!

【試乗車情報】2024モデル GIANT STANCE (ジャイアント スタンス )29ER 2 Mサイズ ご用意しました!横浜店舗に絶賛展示在庫中です!

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