こんばんは!本日は湘南ベイサイド店より作業日誌を投稿いたします!
4月も近くなり、だんだんと新車販売の時期となって参りました。
しかしながら、この時期は同時に眠っているバイクのメンテナンスやカスタマイズの時期でもあります。
今回の題材はコチラ!一世代前のキャノンデール クイックです!
日頃より当店を御利用頂いております常連様より、カスタマイズの御依頼を頂きました!
カスタマイズの内容は、現在BIKEPORT内で流行り(?)の「フロントシングル化」です。
以前にも横浜西口店で何度か投稿されているカスタマイズ案件ですが、
今回は実際にどのような利点があるのか、もう少し詳しくお話していきましょう。
今回摘出するクランク(&BB)はコチラです。「3枚あるものを1枚に変更する」と聞くとデチューン(※性能を悪くすること)のように思えますが、そうではありません。
勘違いされやすい点ですが、性能アップの為にシングル化を行います。
今回使用するクランクセットはコチラのシマノのDEOREです。純正ですとこちらも三枚セットになっており、この三枚を除去して社外のチェーンリングに交換します。
横浜西口店での作業もそうでしたが、DEORE(またはDEORE以上のグレード)にするにはちゃんとした意味があります。
まずは元々付いていたクランク&BBを外します。
そして新しいBBを装着します。実は「クランク」よりもこちらの「BB」が性能を引き出すミソとなっております。
下の写真でその理由を解説致します。
ここにノコの刃とボールペン(片方はマジックですが)があります。ノコの刃の下にペンを二本置きます。
当たり前ですが、両端に上から力をかけるとノコの刃はたわみますよね。
しかし、今度はペンの距離が広くなった場合はどうでしょうか?多少はたわみますが、ペンが中心部に寄っていたパターンと比較すると大幅にたわみは少なくなりますよね。
BBの話に戻ります。
コストダウンなどに用いられるクロスバイクの純正のスクエア型BBは、人間の体重やペダリングを支えるベアリングがフレームのBBシェルの「内側」にありますが、
DEORE以上のグレードのクランクの場合、ベアリングがフレームの「外側」にあります。
つまり、「圧倒的と言っても過言ではない」くらいパワーの伝達力が増します。仮に重量が増えたとしても、速くなるでしょう。
余談ですが、少し似た作業案件で以前にも自転車が速くなる要因は「剛性」が重要と言及した記事がありました。
こちらは車体はあまり軽くならなかったのにも関わらず、格段にスピードの出る自転車へと仕上がりました。
既に先程の写真で見えてしまいましたが、チェーンリングはこちらを使用します。すっかり定番化してしまったのRACEFACEのナローワイドです。
裏と表でデザインが少し異なります。リングの取付位置は真ん中(二枚目の位置)か外側(三枚目の位置)になります。これは、個々のバイクのチェーンラインなどを確認しながら判断します。
せっかくなので、重量測定もしましょう!
フロントが二枚減るだけでなく、フロントディレイラーやワイヤーなども不要になります。今回の車体はシフトレバーが一体型でしたので、そちらは外せませんでしたが、本来はシフター分も軽量化できます。
おお!!結構重量ありますね。。。汗
なんと!!
今回の作業で1kg弱も軽くなってしまいました!
そして、組付け後はこんな感じに仕上がりました!
クランクは「自転車の顔」とも呼ばれる外観上も重要なポイントの一つ。グリーンのアルマイトが車体色と合っていますね!
見た目もシンプルでスッキリ&大幅に剛性アップ&大幅に軽量化の「一石三鳥」と言ったところでしょうか。
フロントシングル化は最も費用対効果の高いクロスバイクカスタマイズの一つとしてオススメできる作業です。
特に平坦なエリアが多い湘南には大いにメリットがあります!
お見積りは無料ですので、興味のある方は是非BIKEPORTグループへお問い合わせ下さいませ!