皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
本記事は
新宿都庁前店 / 総額¥430,000カスタマイズ GIANT REVOLT2 ジャイアント リボルト2 をシングル化、油圧105に換装する / 打ち合わせ編
の続きとなります。
REVOLT2をSHIMANO 105化、油圧ディスクブレーキ化する、というのが大方針です。
ホイールを装着します。
ALEXRIMS RXD3 ¥79,200(税込)です。
RXD3の特徴は、様々なシャフト、エンド幅に対応していることなのです。
つまり、1つのホイールで、クイックリリース式、スルーアクスル式の両方に対応できます。
さらに、スルーアクスル径も12mmと15mm対応可能という万能ぶりです。
標準ではクイックリリース用のシャフトが装着されています。
スルーアクスル用シャフトに交換します。
なお、リボルトはフロント12mmのスルーアクスルです。
REVOLT2は標準ではチューブ入り、クリンチャータイヤを装着しておりますが、今回はチューブレスレディにアップグレードすることに致しました。
グラベルバイクであれば、低気圧でも運用できるチューブレスレディの恩恵は大きいと言えるでしょう。
また、タイヤとチューブの摩擦抵抗が無い、路面との追従性が増すといったチューブレスレディの長所も享受できます。
ALEXRIMS純正のチューブレスキットを使いながらチューブレスレディ化をします。
まず、標準のリムテープを除去します。
次に、チューブレステープを丁寧に貼ります。
この時に、気泡が入ってしまったり、横にズレてしまったりすると空気漏れを起こしてしまいます。
カセットスプロケットを装着します。
SHIMANO 105、11-30Tに致しました。
30Tにしたのは、オーナー様がそこまでの低ギア比を求めておられなかったからです。
ワイヤーを除去していきます。
完成車状態のワイヤーには、曲がりクセが付いています。
REVOLT2には、標準では、SORAグレードのコンポーネントが装着されています。
SORAと105ではワイヤーの取り回しが異なりまして、曲がりクセが付いたままでは万全の変速性能は発揮できないと判断し、少しもったいないですが、インナーワイヤーを新しいものに致しました。
リアディレイラーを105に換装します。
ブレーキキャリパーを105に換装します。
なお、ブレーキキャリパーの下に謎のアタッチメントが装着されておりますが、これは、REVOLT2がリアエンド可変フレームを採用しているからです。
つまり、リアエンドを伸ばした場合は、キャリパーの取り付け位置も後方に下がるため、アタッチメントを外してフレームに直接固定します。
クランクセットを105に換装します。
クランクを外します。
ボトムブラケットをホローテックII、105に換装します。
スクウェアテーパーからホローテックIIに変わるため、劇的な剛性のアップ、回転抵抗の低減が期待できます。
さすがに新車状態ではBB内部に汚れはありません。
ホローテックII、105です。
一挙に高級バイクの雰囲気が出てきました。
STIレバーを換装するために、バーテープを取り外します。
米WOLF TOOTHのチェーンリングを使います。
いわゆるナローワイドチェーンリングで、フロントディレイラーが無くてもチェーンが脱落しにくくなっています。
46Tのものを装着致します。
クランクは105を使います。
素晴らしい。
ハンマーを使って、クランクを(優しく)叩き入れます。
タイヤにシーラントを充填し、ホイールを装着します。
かなり形になってきました。
タイヤサイドが飴色なのは、グラベルバイクらしさを出すためです。
真っ黒タイヤもよろしいですが、少し外した、茶目っ気があっても良いと判断したからです。
GIANTのブランドロゴがオレンジで、同じ暖色系となって、バイク全体の雰囲気も明るく、楽しげなものになっていると考えます。
しかし!!
ここで問題が発生です。
タイヤの減圧が大きく、一晩も持ちません。
もしチューブレステープの貼り付けミスがあったとすれば、ホイールのニップル側から、ジュジュジュッと泡が吹き出してきます。
また、タイヤのビードが上がっていない、タイヤの初期不良といった場合には、タイヤサイドから、これまたじわじわとシーラントがにじみ出てきます。
しかしながら、今回はそのいずれでもありません。
ひとまずシーラントを多めに充填して、様子を見ます。
STIレバーを装着します。
(フロントシングルにもかかわらず、GRXではなくSHIMANO 105にした理由は以下の通りです。オーナー様が105ブランドをお好みであったこと、お持ち込み頂いたブレーキキャリパーが105でGRXとブランドロゴが混在するのは美しくないと判断したこと、フロントダブル用のレバーであればもし将来的にダブル化に戻す場合でも拡張性が確保できること、GRX 1×11にしたところで、あまり費用を抑えることもできないこと、といった理由からです。)
油圧ディスクブレーキのブリーディング(オイル充填)をします。
専用工具でホースをカットします。
切断面を綺麗な平面にするためです。
ブリーディングで重要なのはエア抜きです。
オイルの中にエアが入っていると、レバー操作をしても、そのエアの粒がむにゅむにゅと潰れるだけでオイルを押し込めない、つまりブレーキの効きが悪くなります。
バイクを様々な角度に回転させてエアを除去していきます。
ディスクブレーキローターを装着します。
STIレバーの形が変わったため、バーテープの流用が難しくなりました。
バーテープの巻跡が異なるため、バーテープの端がぷよぷよと波打ってしまうのです。
美観的にどうか、と思われまして、新品のバーテープを巻き直すことに致しました。
シフターの調整をして、完成です!!
換装前と換装後の様子です。
(ペダルは後日、お取り付けとなったため、掲載画像ではペダルが装着されておりません)
換装前
換装後
SHIMANO105とWOLFTOOTHのチェーンリングが燦然と輝きます!!
美しい!!
見た目が美しいだけでなく、性能面でも素晴らしいです。
リアディレイラーもキリッとしています。
前述致しましたが、REVOLT2はリアエンド可変という、独特なフレームで、画像中央のスモールパーツをひっくり返すと、リアエンドが1cmほど伸びます。
RXD3ホイール。
重量が増しがちなディスクブレーキモデルで、前後1,550gという優秀なホイールです。
ラチェット音も下品さが無く、好感が持てます。
(シーラントを追加充填したことで、エア漏れは止まりました)
フロントには、GIANT RACK-IT METRO FRONT ¥3,300(税込)を装着しました。
さすが純正品だけあって、非常にスマート、余分な箇所がありません。
耐荷重は片方7.5kgずつで、これだけ載せられれば問題無いでしょう。
STIレバーが美しいです。
今回は、ショートリーチのSTIレバーを装着致しました。
REVOLT2は標準でも積載量が多いのが特徴で、トップチューブ、ダウンチューブにもボトルケージを装着可能です。
ダウンチューブのボトルケージ台座は、固定位置を調整できるように、ボルトが3点装着されています。
フロントディレイラーは撤去致しました。
撤去後に装着するグロメットも標準装備されておりまして、REVOLT2は良く考えられた車体です。
動作チェックのため、試乗させて頂きました。
グラベルバイクにありがちな重さを全く感じませんでした。
REVOLT2は標準状態でも10.4kgと、十分に軽量で、その上、今回の車体はフロントシングル化でフロントディレイラー、インナーチェーンリングを撤去してあります。
また、コンポーネントはSORAから105に換装して、この分も軽量化されています。
さらに、ホイール重量が圧倒的に異なり、500g近く軽量化が施されています。
こぎ出しも軽く、MAXXIS RE-FUSEの転がり抵抗の低さが貢献してか、40Cとは思えない非常に滑らかな加速感です。
巡航の維持も楽です。
シフターもスパスパと決まります。
当然ながらチェーン落ちはありません。
荷物の積載場所、量も豊富で、これは私、奈須野が理想とするツーリングバイク、バイクパッキング用バイクそのものかもしれません。
(実は、私もREVOLT2をGIANTに発注済みで、2022年11月頃に入荷予定なのです。)
車体代、パーツ代、カスタマイズ費用全て含めて、¥428,758(税込)となりました。
素晴らしい車体が出来上がりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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