皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
本記事は
の続きとなります。
早朝、草津を出発して、一路国道最高地点、渋峠を目指します。
実はこの渋峠、すぐそばに白根山というお山がありまして、このお山がなんと、活火山なのです。
そして、白根山は噴火警戒レベルが高く、この数年、オートバイ、オープンカー、もちろん自転車、徒歩などの、防御区画を持たない乗り物は、通行禁止であったのです。
しかし、2021年4月23日になって、噴火警戒レベルが1に引き下げられ、自転車等も通行可能になりました。
さらに!!
この付近は、標高1000m超えは普通でありますから、冬期通行止めの期間がとても長いのです。
噴火警戒レベル引き下げと、冬期通行止め解除という、2つの幸運に恵まれまして、自転車で通過するには、今しかない!!
と今回のツーリングを企画したという訳なのです。
火山活動警戒中という看板がありました。
看板を過ぎると、高原らしい、清々しい風景が続きます。
駐停車厳禁、とあります。
何でしょう、これは。
道幅がとても狭いということでしょうか。
(後になって理解するのでした)
うお。。。
駐停車厳禁とは、生命、身体に危険が及ぶから、直ちに通過せよ、という意味でしたか。
理解致しました。
噴火レベルが高い時期は、このゲートが閉まっているのです。
しかし!!
今日は全開!!
突撃です!!
風景が!!
地球とは思えません。
どことなく、恐山に似ています。
標高が上がるにつれて、雲が増えてきました。
雲間から、お日様の光が見えます。
硫化ガスの影響でしょうか、恐山と同じく、植物が、いえ、生物そのものが生存できないようです。
ゴツゴツとした岩場が続きます。
避難壕、シェルターがあります。
白根山が噴火して、火山弾が飛んできたら、ここに退避せよ、ということでしょうか。
恐怖!!
シェルターがそこかしこにあります。
火山でなければ、野営の拠点にしたいくらいです。
霧がすごいです。
視界が100mもありません。
あまりにも濃霧がひどく、途中、反対車線を通ったトラックの運転手さんが、気をつけて、とお話してくださいました。
(この日は車通りも極端に少なく、1時間に1台通るか。。。というレベルでした。さらに、当然ながら自転車、歩行者は私以外にはおりませんでした)
渋峠付近は、森林限界ということで、森が無い。
さらに、道が稜線を通るから、視界が抜群に開けて、まるで天空の草原にいるようだ。
私が事前に仕入れていた情報はこのようなものでした。
しかし!!
現実は違いました。
まるでミルクの中を走っているかのような、超濃霧。
何も見えない!!
聞いていたのと違う!!
私は叫びそうになりました。
白根山に到着しました。
標高がすでに2000m近いのと、お日様がささないので、とんでもなく寒いです。
おそらく0度近いと思います。
道端には、凄まじい量の残雪があります。
到着致しました!!
ここが日本国の国道最高地点、標高2172メートルです。
晴れてくれ!!
私の心の叫びが天に通じたのか、ほんの少しだけ霧が晴れました。
おおっ
これが渋峠。
しかし、この晴れ間も一瞬のことでして、再び渋峠は濃霧に包まれました。
神様のケチ。
5月25日に通過したのですが、初夏とは思えない、とんでもない量の雪です。
地上では暑い暑いと連呼していたような気が致しますが、なんでしょうかこの落差は。
激寒です。
この極寒の中をダウンヒルすると、その強風、冷風にあっという間に体温が奪われまして、このままでは凍死する!!
というくらい寒いのです。
いよいよ、地獄のダウンヒルの開始です!!
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。