皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
ビンテージCOLNAGOにお乗りのお客様がご来店になりました。
お話を伺うと、しばらく乗っていなかったため、オーバーホールをしたい、とのことでした。
車体を拝見すると。。。これは素晴らしい!!
カーボンパイプをアルミラグで接合した、COLNAGOの超一級品、CARBITUBO カルビチューボです。
カルビチューボとは、不思議な語感ですが、
carbone(伊) 炭素、カーボン
bi 2つ
Tubo(伊) チューブの意
これらの造語とのことで、カーボンダウンチューブが2本ある、という極めて珍しいロードバイクです。
コンポーネントは、SHIMANO DURA-ACE。
オーナー様がイタリア本国のショップでご購入になった、とのことでありました。
お客様とお話をしながら、交換すべき箇所、パーツ類を決定していきます。
まず、ボトムブラケットとヘッドは分解することに致しました。
つぎに、(現在でも十分な精度ではございましたが、さらに精度を上げたい、とのご要望で)フロント、リアホイールの振れ取りもすることに致しました。
タイヤを交換することに致しました。
当然ながら、チューブラーです。
シフトワイヤー、ブレーキワイヤーを交換することに致しました。
パーツ代、交換工賃込で¥90,000ほどになるとお伝えをして、ご了承を得ました。
それでは作業開始です!!
オーバーホールのキモ、ボトムブラケットを分解、クリーニングします。
SHIMANO プレミアムグリスを充填します。
ヘッドを分解、クリーニングします。
玉当たり調整をします。
タイヤをVittoria RUBINO PROに張り替えます。
かつてはチューブラータイヤといえば、リムセメントという接着剤で貼り付けておりましたが、現在ではPanasonicと3Mが共同開発をした超強力チューブラーテープというものがございまして、こちらで接着します。
チューブラーテープのほうが張りやすく、剥がしやすいのです。
次にタイヤ交換をする際の手間、工賃を大幅に節約できるため、当店では好んでチューブラーテープを採用しています。
ワイヤーを張り替えます。
なんと、バーテープではなく、革張りです。
素晴らしい。。。
ワイヤーはハンドルバーの中を通るようになっています。
シフトワイヤーには、OPTSLICK、ブレーキワイヤーには、SIL-TECを採用致しました。
ブレーキシューを交換します。
DURA-ACEグレードのものに致しました。
各パーツをクリーニングしていきます。
さらに、パーツそのものにガラスコーティングを致しました。
(画像にはございませんが、一度すべて分解してあります。)
コルナゴの創業者、エルネスト・コルナゴ氏のサイン入りです。
(蛇足かもしれせんが、コルナゴとは、元ロードレース選手のエルネスト・コルナゴ氏が1954年に立ち上げた工房、ブランドで、1973年エディ・メルクスによるアワーレコード樹立、1994年トニー・ロミンゲルによるアワーレコード樹立、2020年には悲願のツール・ド・フランス総合優勝といった輝かしい戦歴を持つブランドなのです。)
チェーンホイールもクリーニングします。
ガラスコーティングをします。
リアディレイラーもクリーニング。
ガラスコーティングをしてあります。
フレームも可能な限りキズを消し、コーティングをします。
ダウンチューブが2本という、独特なフレームをしています。
完成です!!
お預かりをして、1ヶ月ほどで作業完了致しました。
パーツ代、工賃を含めて¥88,152(税込)となりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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