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MR4のリアショック修理 他店で断られた修理でも承ります!DNMサスペンション修理。

こんばんは!湘南ベイサイド店です!

雨の多い6月ですが、今年の6月は異例の大忙し!作業件数が多くて終わりが見えません…。泣

今日は数ある作業の中から、作業事例を一つピックアップしてみました。

今回の作業は古い年式のGIANT MR4です。独特の折り畳み方式を用いたGIANTのロングセラーモデルでしたが、2~3年前に廃盤となってしまいました。

この車体は恐らく15年くらい(?)前の車体かと、、、
オーナー様は譲って貰ったそうでして、セカンドバイクとして輪行用に活用したいとの要望。

が、しかし!一つ重大な欠陥がありました。MR4は折り畳みバイクでは珍しいリアショック付のバイクでして、このショックが「エア漏れ」するとの内容でした。エアを入れても入れてもスグにペッタンコに。

DNMのサスって昔はよくMTBで見かけましたが、今ではこのブランドを知っている人の方が少ないはず。恐らくスポーツバイク店でも知っている所は少ないのではないでしょうか?そもそも現在は正規代理店もないでしょう。(あったらスイマセン…。)仮にそれが存在しても、古すぎてサービスは受けられないと思いますが…。

お客様自身で4~5店舗ほどショップを周ったそうなのですが、流石にどこも断られてしまって当店に辿り着いたようです。引き受けるのが難しい案件なので当店も困惑しましたが、お客様と相談の上、着手する運びとなりました。

ちなみに同じ軸間のリアショックは2019年現在、ROCKSHOXから新品で入手可能です。但し金額は5~6万円くらいです。今回はセカンドバイクと言うこともあり性能より価格重視、交換より修理での要望でした。

前置きが長くなりましたが、今回はこのリアショックのエア漏れ修理です。早速分解開始。

あぁ…。Oリングが完全に逝ってますね。

今回のエア漏れの修理は少し厄介な内容でした。エア漏れというと本来は外部に漏れるイメージですが、今回は「内部でのエア漏れ」でした。

このサスペンションにはエアーの入れ口が二か所あります。「ポジティブエアー」と「ネガティブエアー」です。ポジティブ側はバネ同様の役割を行うエアー圧でして、ネガティブ側はサスペンションを縮ませる方向にエアー圧がかかります。

なぜネガティブエアーが必要なのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますので、少し補足を書きます。ネガティブエアーは縮む方向に圧をかけることで、ポジティブエアーが圧縮される手助けを行う為のエアーです。特にサスの沈み込みの初期動作などをスムーズに役割があります。

そしてこの「ポジティブエアー」と「ネガティブエアー」はエアーの入れ口は別々ですが、エアー室は同じなのです。そしてネガティブエアーとポジティブエアーの境界線の壁をこのOリングが担っているということです。

つまり今回の症状、「ポジティブ側から入れたエアーがネガティブ側に逃げ(漏れ)てしまう」つまり「内部でのエア漏れ」ということなのです。

 


とっても小さな穴ですが、これはネガティブエアーの出入り口です。外壁のバルブと繋がります。

アウターレッグ側も汚れてますね。この後クリーニングします。

インナーレッグ側も全てのOリングを外してクリーニング。ここまで書いておいて大変恐縮ですが、これ以上の修繕作業の写真は業務秘密の為、一般公開することが出来ません。m(__)m

作業を施してから3日経ちましたが、今のところポジティブエアーの減圧は見られません。これにて作業完了!

本日も他にも「無謀なママチャリ改造」や「手に負えなさそうなオールドバイクのOH」などが入庫してきました。どれも他店様で断られた修理ばかり。

お店さんによって色々なスタンスがあるかとは思いますが、当店は基本的にどんな作業でも受け付けようと考えておりますので、お困りの際は是非お問い合わせ下さいませ!

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