皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
本日は、MONGOOSE PRO NX8.1 のリアショック(リアサスペンション)の交換についてお話致します。
MONGOOSE(マングース)とは、アメリカを代表するバイクブランドです。
1970年代に「BMX」という商品を開発、発売しました。
その後、BMXは車種、競技内容を表す代名詞として定着致しましたが、もともとはマングースの商品名でした。
このような、輝かしいブランドヒストリーのあるマングースですが、今回お持ち込み頂いた車体は、1998年から2000年まで発売されていた、MONGOOSE PRO NX8.1というビンテージバイクです。
しかも、20年以上前の車体ながら、極めて状態の良い車体で、オーナー様が非常に丁寧に乗っておられたことを伺わせます。
今回のご依頼内容は、前後タイヤの交換とリアショックの交換です。
タイヤはシュワルベをご指定であったため、シュワルベのRPID ROBに交換致しました。
オフロードの雰囲気を残しつつも、ブロックがそれほど高く無く、オンロードでもオフロードでも走ることのできる万能タイヤです。
そして、難物はリアショックです。
当初お持ち込み頂いた段階では、リアショックのオーバーホールをお望みでした。
オイル漏れをしてしまうから、というのが理由で、原因は内部のゴムパッキンの経年劣化にあると思われました。
オーナー様の言によると、複数のショップにあたってみたが、全てオーバーホールは断られた、とのことでありました。
ううむ。。。さもありなんです。
というのも、20年以上も前のモデルとなりますと、補修パーツの発売は絶望的で、当然ながら本モデルの補修パーツも手に入りません。
ひとまず分解、クリーニングをしようとしても、これほど古いパーツとなりますと、分解をした段階で内部のパーツが崩壊して、二度と復元できないこともあります。
そのため、今回はリアショックのオーバーホールではなく、リアショックそのものを現行世代のものに交換する、という方策をご提案しました。
お客様のご意向、ご予算を承りながら、リアショックの選定をします。
今回使うことになったのは、SR SUNTOURのRAIDON-R ¥19,000(税別)というモデルです。
エアの圧力を調整することで、街乗りからオフロードまで、使用用途に合わせて容易にセッティングすることが可能です。
リアショックの取り付けには、リアショックとフレームの隙間を埋める、リデューサーというパーツが必要で、現行の車体、リアショックであれば互換性があるのですが、今回はビンテージバイクということもあり、リデューサーの厚みが完全に一致するものがありませんでした。
そこで!!
作りました。
カスタムパーツの制作です。
バイスに固定して、グラインダーで1.5mmほどリデューサーを削りました。
エアの圧力を調整します。
このくらいの可動域があれば十分でしょう!!
MONGOOSE PRO NX8.1復活です!!
今回は、前後タイヤ交換とリアショック交換という作業内容でした。
パーツ代、工賃を含めて、¥35,800(税抜)となりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。