皆様、こんにちは!!
bikeportスタッフの奈須野です。
本日は、オーバーホールのお話を致します。
オーバーホールとは、車体を徹底的に分解、清掃して、消耗が進んでいるパーツは新品に取替えて、新車同様の性能を取り戻すリフレッシュ作業のことです。
1 方針決定
お客様のお話を伺いながら、オーバーホールの基本コースをどれになさるか、どこまでパーツを交換するか、といった点を煮詰めていきます。
オーバーホールの打ち合わせだけで、数十分かかることもありまして、この打ち合わせが一番重要であります。
数年来、ご愛用頂いているバイク、とのことで、一度細部まで入念に分解したほうが良い、というお話になりました。
そこで、ヘッド分解、ボトムブラケット分解をする、スタンダードコースに致しました。
基本料金は¥24,000(税抜)で、この金額から、交換パーツ代が上乗せされていきます。
汚れの進んでいるグリップ、サドルを同系色のものに交換することになりました。
グリップ、サドルは様々なものがございますから、カタログをお見せしながら、あれはどう、これはどう、と決定していきます。
チェーンの伸びが見受けられたので、新品のチェーンに交換することになりました。
チェーンは、スポーツ型バイクですと、0.75%以上伸びた場合は、交換推奨となります。
ゴリゴリのレースマシンであれば、0.5%で交換することもあります。
伸びすぎたチェーンは、チェーンリング、スプロケットと、完全に噛み合っていない状態で接触していることになりまして、言うなれば常に他のパーツを削りながら走ってわけでして、駆動周りのパーツの寿命を縮めます。
さらに、変速性能の低下を招きます。
カセットスプロケットを新品に交換します。
ケーブルも日々の走行でサビ、伸びが生じているため、新品に交換します。
ペダルを新しいものに交換します。
タイヤを新品に交換します。
ブレーキシューを新品に交換します。
以上のような大方針を決定して、お見積り金額は、概算で¥53,000(税抜)ほどになる、とお伝えしました。
2 作業開始
(1) まず、車体の状態を画像で保存します。
分解した後に復元をしやすいように、また、お客様に作業の進捗状況をお伝えしやすいように、という意図です。
(2) ワイヤーをカットします。
ワイヤーを除去していきます。
(4) ボトムブラケットを分解します。
今回は、かなり汚れが溜まっておりました。
汚れたBBは、音鳴りの原因だけでなく、回転を悪くして、走行性能が低下致します。
ヘッド内部もグリスが汚れて、回転が渋くなっておりました。
清掃、復元します。
(7) 新品のグリップを装着します。
今回はタイオガのグリップを選択しました。
(8) 新品のサドルを装着します。
こちらはGIANT純正品です。
(9) 新品のペダルに交換します。
GIZA PRODUCTSの製品はカラーバリエーションが豊富です。
(11) 新品のカセットスプロケットに交換します。
チェーンガードも可能な限り汚れを落とします。
11月26日にお預かりをして、12月3日に完成致しました。
費用は¥51,336(税抜)。
当初お伝えしていた金額よりもお安くなりました。
お客様にお電話をして、お引渡しまで待ちます。
いかがだったでしょうか。
夏秋と走り込んだバイクのオーバーホール。
bikeportでは、オーバーホール作業を大歓迎でお受け致します。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。