皆さんこんにちは
bikeport横浜西口店小林です。
今回は2024年6月にリリースされたばかりの新型サスペンション『DVO DIAMOND 36 D1 SL』をご紹介します。
DVOサスペンションのおさらい
FOXやROCKSHOXに次ぐサスペンションメーカーとして、マルゾッキのエンジニアが独立し立ち上げたのがDVOサスペンション。
世界選手権など国内外のプロライダーも愛用するサスペンションメーカー。
写真の真ん中の人物が創業者ブライソン・マーティン クランクワークスでウィスラーバイクパークでお会いしました。
DVOのラインナップには”D1″と”D2″ダンパーの2種類を主にラインナップ
FOXの場合、FACTORY>PERFORMANCE ELITE>PERFORMANCE
ROCKSHOXの場合、ULTIMATE>SELECT
といった具合にダンパーや内部機構に差をつけてラインナップしています。
DVOの場合はも厳密にはダンバー以外にもD1とD2では異なる部分がありますが、サスペンションの”動きを制御”という点で言えばダンバーの違いが主になります。
今回ご紹介するサスペンションは、今まで愛用していた『DIAMOND D1』の正統進化といえるサスペンションとなっています。
まずはスペックと進化点をピックアップして紹介致します。
スペック
今作のDIAMONDは29er仕様オンリーです。カラーは3色 ファクトリーグリーン・ブラック・グレー
☆SLスーパーライトエアシステム
今回のDIAMOND SLはOTT(OFF THE TOP)が非搭載モデルとなります。
数多のシミュレーション、計算、試作を経て、このデュアル エア システムが開発され、細かいバンプに対する優れた感度、中間ストローク範囲での優れたサポート、更に高いボトムアウト抵抗を提供します。ボリューム スペーサーを使用すれば、フォークのエア スプリングを自分のニーズに合わせて簡単に調整することも可能です。
1から再設計されたD1ダンピング
高流量コンプレッションおよびリバウンドダンピングを改良することで、パフォーマンスと調整範囲が著しく向上しました。新しいコンプレッション設計により、高速時の細かいバンプでのトラクションが安定し、OTTに代わって初期ダンピングをサポートする高速かつ高流量サスペンションダイナミクスが実現します。高流量リバウンドの改良により、制御やダンピングを損なうことなく応答性が大幅に向上しているそうです。
専用クラウンとアウターレッグ
クラウンレースの特大プラットフォームは、高負荷の状況でハンドルバーを安定させるのに役立ち、最近の自転車にすっきりとした外観を提供します。オフセットの増加により、ダウンチューブとのクリアランスが広がります。またフォーク自体の剛性と強度が向上しています。アウターレッグの内側のクリアランスも大型化するタイヤやノブに対応するためクリアランスが拡大しています。
私のGIANT TRANCE Xはベースは27.5ですが、今回マレット(MIX)仕様に変更ということで29erのサスペンションを採用。
ちょっと言い方が悪かったです。新型DIAMNOND DL は29オンリーです。
これにあわせてちゃっかり前輪もGIANTのTRXカーボンホイールも29化しました。
タイヤはIRCのTANKENを使っていますが、フロントも抜けにくく転がりも十分なので気に入っています。
富士見パノラマでシェイクダウンをしてきました。
27.5のDIAMONDとの比較なので、正確な比較にはなりませんが、まず初期動作に関しては元々使っていたDIAMOND D1の方がOTTがあった分良いように感じました
⇑と書こうとしていましたがロースピードコンプレッション側の設定が上手くいってなかっただけでした。滝汗
細かいバンプの反応はパノラマのようなハイスピードラインでもかなり優秀でした。29erというのもあって27.5よりスピード域は上がっているはずなんですが、しっかりグリップしてくれているので不安感はありません。
シェイクダウンしたこの時に「ちょっとOTTかけてみるかー、えっOTTついてないじゃん」みたいなやりとりがあって、この時初めてOTTが非搭載のことを知りました。滝汗
最初の2本のライドは設定が上手くいってなかったので初期動作や反応も「あれ?前より悪くなってね?やっぱりOTTあったほうが良かったんじゃ!?」みたい感じで精神的不安のほうが高かったんですが、3本目(色々勘違いをしていた)で一から設定し直したところ、かなり追従性が高く感動しました。
またハイスピードコンプレッションに関してもダンパー流量が改良されたこともあり、シビアに調整しなくてもそれなりのビックヒットも余裕で吸収してくれます。
またロングストロークのONYXなどに採用されていた、AVA(エアボリュームアジャスト)機能も搭載され高地での気圧とサスペンション内の気圧を同調し、エア圧及び動作の正常化が可能です。
先日は北海道のニセコグラン・ヒラフ、ニセコツインピークスでかなり走り込みましたが、これ一本あればトレイルからエンデューロ(コンペティションも)はしっかりカバーできますね。
価格もFOXやROCKSHOXに比べ5万円ほどお求めやすく、性能的には引けをとらないDIAMOND SLオススメです。