今回はMTBのカスタマイズ作業。それも一部ではなく、ほぼ全部のフルカスタマイズ作業!
今回の入庫はこちら!2016モデルのTRAIL7です。普段はローディーのオーナー様、通勤用として購入したようですが、MTBの世界にズブズブと入り込んでしまったそうです。笑
「このTRAIL7をどうやって、どこまでパワーアップさせるか?」
先ず、御見積りさせて頂き、結局ほとんどのパーツを交換することに決まりました。
実際のトレイルでもしっかりと走行できるレベル、そしてある程度の下りも楽しめるのバイクへと仕上げていきます。
とりあえず山盛りのパーツ達が当店へ入荷しました。
パーツを組み付ける前に先ずは現状のパーツを全て除去(?)します。笑
TRAIL7と言うとCANNONDALEのMTBシリーズ中、どちらかと言えば入門モデルに位置します。
MTB、ロード、クロスバイク、全て価格と重量は比例してしまいます。
入門モデル=重い(ミドル~ハイエンドモデルと対比して)と言うのは、皆様もよく御存知かと思います。
でも実は付属のパーツが重いのであって、フレーム本体ってそんなに気になるような重さではないんですよ。
今回のトレイル、測量結果は2.06kg
27.5ハードテールMTBのフレームで2kgちょっとは重いとは言えません。
(ボトルケージ、ヘッドセットのカップ、ディスク台座を外せばギリギリ2kg以下になるかもしれません。)
TRAILの場合、モデルやサイズによっても異なりますが全体の重量が約14~16kgくらいです。
つまり大部分のフレーム以外の重量が12~14kgもあるのです…。
先ずホイールから交換します。
AFTER
手頃な価格のMTB完組みホイール、シマノのMT35をセレクト。加えてディスクローターはセンターロック方式になるので、こちらも交換。
【タイヤ】
一先ず通勤・街乗り用にパナのグラベルキングをセレクト頂きました。このパターンが少ないスリックタイヤ、なかなかクールです。
太さは1.75でMTBのエアボリュームを活かしつつも軽い走り心地。
【Fフォークサスペンション】
BEFORE
ROCKSHOXの30SILVERへ交換。軽量化、ストロークアップ、ロックアウト機構付。これだけでも戦闘力が大幅にアップ!
【ブレーキ】
完成車付属のブレーキはメカニカル(ワイヤー式)でしたので、油圧式に変更。街乗りだけであればワイヤー式でもさほど不便はありませんが、オフロード走行に油圧式はマストアイテムとなってきます。
今回は全体的にシマノSLXで構成。ICETECHの冷却機構が付いたブレーキは、長時間のブレーキ使用でも制動能力が劣らず、安定したブレーキングを提供してくれます。
BEFORE
3×8ドライブトレイン⇒1×11ドライブトレインへ。軽量化、チェーントラブル軽減、(リアだけなので)使い勝手の良さと性能面は一石三鳥くらいで、見た目もシンプルになりました。
2ピース構造のホロ―テック2はクランク周りの剛性を格段に上げるのでペダリングパワーの逃げも軽減されてます。
スタビライザー搭載で、激しい下りでもチェーン落ちの心配は無用。
【ハンドル周り】
BEFORE
AFTER
ケーブルが4本から3本へ。
シマノI-SPEC規格でシフタ―はブレーキレバーに付くカタチになります。グリップはbikeportスタッフ数人も愛用のスパカズに。
AFTER
性能は上がり、強度・剛性も上がり、重量は下がる。
驚きの2.06kgの軽量化!元々の14.54kgも別の意味で吃驚ですが(笑)
完全に別の自転車と化してしまいました。。。もうここまでくると他に交換するパーツがありませんね。笑
(あとはサドル・シートポストくらいでしょうか…?)
K様、作業の御依頼ありがとうございました!乗り慣れたら、是非ダウンヒル御一緒しましょう!