こんにちは、湘南店の駒田です。
GIANT様からCADEXホイールをお借りすることが出来たので、折角なので比較してみようと思います!
目次
使用機材
車体はいつものTCR ADVANCED SL。
これに50 Ultra、Max 40を取り付け、普段から走る鎌倉山を通って帰宅するルートで登り、平坦を走り比べてみます。
ルートとしては江ノ島までの約5キロの平坦区間の後、片瀬山を経由して鎌倉山を通る(最大勾配は約8%)アップダウンのある約6キロ。最後は小さな起伏のある5キロ。
長い登りや極端な激坂などはありませんが、緩急が効いた楽しいルートです。
日程と天候の都合でロングライドはできていませんのであくまでファーストインプレッションにはなりますが、ホイール選びの参考にどうぞ!
いつも使用しているGIANT SLR0
まずは比較対象となるGIANT SLR0をサラッとご紹介。
GIANTブランドとしては初のカーボンスポークを採用したフラッグシップモデル。
軽量でありながら剛性も高く、登坂での軽快さがお気に入りポイント。このホイールのお陰で乗鞍は調子よく走ることができました。
激しいライドにも十分対応できます。
CADEX 50 Ultra
取り付けた時の印象は「いかついな・・・」という感じ。
リムのボリューム感が増し、かなりの存在感です。
実際に走行すると、まず漕ぎ出しが重くならないことに感動。
ずいぶん前(まだCAAD12に乗っていた頃)にリムハイト高め(55㎜程)のホイールを使った時には少々重さを感じていましたが、スタート・ストップでの重さはそれほど気にしなくて良いレベルでした。
平坦は楽にペダリングしているだけでするするとスピードが上がり、軽くスプリントをかけると(あまり上手では無いにもかかわらず)爆発的なスピード感でした。
一方、登りでは5%くらいからかなりシビアになる感じ。乗り込んでいけばうまく登れるようになるかと思いますが、実際の重量よりも重たい乗り味で少々苦労しました。
これを突破できる脚力があれば頼もしい相棒になりそうです。
TCRをはじめとしたオールラウンドモデルでも平坦を強くしたい、あるいは平坦最強のPROPELを作りたい方にオススメ。
CADEX Max 40
シルエットは見慣れた40㎜ハイトながら、極太カーボンスポークのお陰で凄まじい存在感に。
漕ぎ出しの感じはSLR0とそう大きく差はない…?ような…?(SLR0のコスパは素晴らしいですね)
楽にペダリングしている分にはSLR0の方が快適に思えます。ここは流石にレース用機材。踏み込んだ時(しっかりとパワーを伝えた時)にこそ真価を発揮するようになっています。
平坦の伸びは50 Ultraと比べると流石に・・・というところ。するすると伸びるような感じはさほどないですが、踏み止めてもあまり失速しないところがGOOD‼
スプリントもかかりが良く、ピュッと出ていける感じが楽しい。
やはりというべきか、登りに差し掛かると全く別の顔を見せてくれます。漕ぎ出しや平坦ではそれほど感じなかった軽さのメリットが最大限に発揮されます。
背中を押してくれるような、実力以上のパワーを出させてくれるため気分爆上がりの(その分気を付けないと心拍爆上がりの)ホイールです。
TCRを最高のオールラウンダーにしたい、PROPELをやや登りに強くしたい。そんな方には特におすすめ。
全体の予算が決まっているならDURA-ACE+50UltraよりもULTEGRA+Max40の方が満足度は高くなると思います。(この組み合わせでおおよそ同じくらいの金額になります)
リム・ハブ・スポーク・・・見た目を比較
先ずはリム。
当然のことながらリムハイトが違う…!
50 Ultraはグロス(つや有)仕上げ、Max 40はマットな質感。↓奥が50、手前が40。
恐らくグロス加工するよりマットの方が軽くできるんだろうと思います。
50 Ultraカーボンスポークとはいえ通常のストレートプルと同じ構造。
対してMax 40はハブ・スポークが一体成型。こちらの方がより薄く、しなやかな感触。
タイヤの差も含め、全体的にはMax 40の方が乗り心地が良いと思います。
ラチェットの構造も比較してみる
いわゆるスターラチェット構造なのは共通。
Max 40は何やら特殊な形状のスプリング。特に説明があったわけではないですが、より均一にラチェットを押し付けるためのものと思われます。
従来の爪型と比べるとパワーを伝達する面積が大幅に増えるので効率が良く、高級ホイールではこの構造を採用している物が増えてきています。
さらにかかり始めまでもかなり短く、ロス無く加速できます。
かなり細かく歯が切ってあることが判ります。
歯数が増えると更にロスが少なくなり、一瞬の遅れが順位に直結するゴールスプリントでは大きなメリットがあります。
ラチェット音(空転させると鳴るあれ)はかなり大きめなのもこの構造の特徴ですが、グリスアップすることで多少静かにすることができます。
ご購入の際にお申し付けください。
実際にどれくらい差があるの…?
左が50 Ultra、右がMax40です。特段調子に差があったわけでもなかったのに結構差が出てますね?
何度も乗り比べないと公平な比較とは言えませんが、バイクポート貧脚男子代表の駒田ではこれほどの差になりました。
登りを含むコースを良く走る方は特にMax40をお勧めします。
気になる納期は…
50 Ultraは在庫もあり、比較的すぐのお渡しが可能。
Max 40については…4月に発注した駒田分もまだ届きません…
このロットを逃すと次はいつになるかわからないことを考えると早めのご注文が吉。
ご注文、ご相談は店頭スタッフまで!
最新情報はbikeport公式インスタグラムよりご確認下さい!
車体の入荷状況や作業車体例、天候等によるイベント当日の開催可否などの最新情報はインスタグラムのストーリーズにて発表しております。
下記のリンク、もしくはQRコードからフォローをお願いいたします。
https://www.instagram.com/bikeportgram/bikeportgram
この記事を書いたスタッフ
駒田昇平 BIKEPORT湘南ベイサイド店店長
愛車はTCR ADVANCED SL(G.10)フレームセットULTEGRA Di2組
特にクライマーでもないのにヒルクライム好き
得意分野はクロスバイクのカスタマイズ