皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした、壮年の男性がいらっしゃいまして、ロードバイクのオーバーホールをしたい、とのことでした。
ご持参頂いたバイクを拝見すると、往年の名機、BRIDGESTONE RADAC ブリヂストン・レイダックでした。
当然ながら、フレームはクロモリ、ホリゾンタルフレームが美しいです。
お話を伺うと、かつてはあれこれと自転車旅行をしていたが、最近はめっきり乗らなくなってしまった。
室内保管ではあったが、10年以上放置をしていて、乗れるようにしてほしい、金額はとくに問わない、ということでした。
貴店のブログが非常に充実していて、内容も面白いので、頼むとすればこのお店しかないと思った、というありがたいお言葉を頂戴して、ふと車体を見てみますと、
SOHYA (日本最北端の宗谷岬 そうやみさき 到達を記念したステッカーと思われます。)
NOSAPPU (日本最東端の納沙布岬 のさっぷみさき 到達を記念したステッカーと思われます。)
佐多岬 (本州最南端の佐多岬 さたみさき 到達を記念したステッカーと思われます。)
が貼られておりました。
オーナー様はかつて日本全国をツーリングしておられたようでした。
素晴らしい。
素晴らしすぎます。
雑談を交えながら、オーバーホールの内容について詰めていきます。
まず、タイヤ、チューブを交換することになりました。
オーナー様が、最近は細いタイヤが怖くなってきたから、可能な限り太くしたい、とのことで、実際に装着してみないと分かりませんが、30Cはいけるかもしれない、とお応えしました。
シフトワイヤー、ブレーキワイヤーの劣化が激しいため、全交換となりました。
チェーンの伸びを計測しましたところ、1.0%以上伸びておりまして、これは即交換推奨のレベルであったため、交換となりました。
ただし、駆動周りのパーツというのは、一部分だけ新品にした場合、かえって不調となることもあります。
つまり、チェーン、スプロケット、チェーンホイールなどのすべてが、チェーンの伸びに合うように削れていることもあります。
そのような場合ですと、チエーンのみ交換すると、逆に変速不調、歯飛びをすることがあり、その場合は、残念でありますが、スプロケット、チェーンホイール、場合によってはディレイラーなど、広範囲のパーツ交換が必要になることがあります。
このような場合もある、とご説明をして、ご了承を頂きました。
バーテープを新しいものにする、というお話になりました。
よく握るブラケット付近はブラックで、先端部分にかけてホワイトになる、という凝ったデザインのものです。
サドルは座り心地が良いから、このまま変更無しに。
フレームのキズを可能な限り消して、ガラスコーティングすることになりました。
オーバーホールの進捗状況によっては、追加の交換パーツが生じるかもしれない、と申し上げて、パーツ代、工賃込みで¥50,000ほどになる見込みとお伝えしました。
納期は2週間前後。
いよいよ、分解開始です!!
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 BRIDGESTONE RADAC ブリヂストン・レイダック オーバーホール / 日本最北端、最東端、最南端 / その2 分解編