現在でも十分人気ブランドのキャノンデールですが、90年代の花形ブランドの一つと言えばやはりキャノンデール。
その中でも当時特に人気があった車種の一つが「SUPER V」です。当店の過去のOH記事などにも時々登場し、時代を問わず人気のあるバイクです。
そして今回も修理依頼にやってきましたSUPER V!!しかも今まで見てきたのとは形がなんか違うような、、、お伺いした所、1994年モデルだそうです。
SUPER V1000
まだこの年式だと、ディスクブレーキの台座は付いてません。
色々と調べていたら、当時のカタログ写真が見つかりました。カンチブレーキにトゥクリップのMTB、時代を感じますね。
今回の御依頼主様は、その昔このモデルに憧れ、中古市場からこの車体を見つけてきたとのこと。
部品は「ダメージ大」のモノが大半でしたので、コンポーネントを中心にオーダーを頂きました。
とりあえず作業スタート!先ずはフォークから始めます。
エアサスのヘッドショックは裏の部分からエアを充填します。今回、奇跡的にもエア漏れは無し!とりあえず一安心。
コラムは「キャノンデールサイズ」と呼ばれる大口径のものが使われております。1.5(ワンポイントファイブ)と見た目は似ていますが、全然別の規格になります。
ベアリング&ヘッドパーツが曲者でして、、、~95年だと、そもそも規格が確立出来ていないのでキャノンデールサイズの新しいヘッドパーツを取付することが出来ないのです。泣
僅かにサイズの違うキャノンデールサイズのヘッドパーツを圧入するとヘッドチューブが割れる恐れがある為、今回はヘッドパーツは使い回す方向へ。
写真は撮り忘れてしまいましたが、この劣化したシールドベアリングを分解してグリスアップし直しました。
ホイールはオリジナルが残っていたので再使用します。スプロケは、、、
?!
…続きます。
ドライブトレインは現行のSLXで組み直してみました!
元々、7~8速の時代のバイクでフリーボディーが短かった為
SLXスプロケットの一枚を抜き、11速→10速の仕様に!
ブレーキ周りはトレッキング用のXTに!コレ、XTの名だけあってかなりフィーリングが良いです。Vブレーキと言っても侮れません!!
…はい?コラム上の物体が気になりましたか?
これはですね、、、
当時のリモートダンピングアジャストなのですよ。これは、僕も初めて見ました。そして、分解&取付に無茶苦茶苦労しました。。。泣
タイヤはオリジナルに似せてマキシスDTHのスキンサイドをセレクトしました。良い感じ雰囲気になりました!
当然ながら街乗り仕様ですので、スリックタイヤ。プレイバイク用のタイヤなので太さのボリュームも十分あります!
完成はこんな感じに!とってもカッコよく仕上がりました!街中で一際目立ちますね!
I永さま、この度は作業の御用命ありがとう御座いました。ブレーキレバーの件は大変お手数お掛け致しましたm(_ _)m