皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
BRIDGESTONE TB1eという電動車にお乗りの方がご来店になりました。
お話を伺うと、前輪のスポークが折れているので、修理してほしい、とのことでした。
車体を拝見すると、少なくとも5本はスポークが折れています。
修理は可能であるが、工賃、パーツ代を含めて¥10,000ほどになるとお伝えし、ご了承を得ました。
BRIDGESTONE TB1eは回生ブレーキという、下り坂に電動モーターで発電する、という独特な機構を取り入れた自転車で、走行距離が長いことが特徴です。
当店でも、Uber Eatsといった業務でお使いのお客様に人気の車体です。
しかし、問題もありまして、TB1eはモーターがフロントホイールに内蔵されていて、フロントホイールそのものを回転させる、という仕組みであるため、フロントホイールにかかる負担がとても大きいのです。
そのため、フロントホイールのスポーク折れが頻発する、という現象が起きます。
TB1eは先述しましたように、モーターが内蔵されているホイールのため、一般的なホイール全交換というのは現実的ではありません。
というのも、モーター部分だけでものすごく費用がかさんでしまうからです。
そのため、大改修をするのであれば、スポーク、リムの全交換が現実的です。
本記事とはお話がそれますが、スポーク、リムを全交換した場合は、工賃、パーツ代を含めて、¥25,000ほどになると思われます。
今回は5本のスポークを交換します。
フロントホイールを外します。
折れている箇所を確認します。
詳しく調べると、ここも折れていました、ということが往々にしてあります。
スポークの長さを計測し、それに合わせてカットします。
スポークのねじ切りをします。
HOZANという工具ブランドから、専用の工具が販売されています。
振れ取り台に固定して、フレ(ホイールの上下左右の歪み)を取ります。
スポークのテンション(張力)を調整します。
タイヤ、チューブを装着します。
TB1e特有の小ネタでございますが、装着されているタイヤが極めて固く、ビードが上がりにくい、という特徴!?があります。
ビードがしっかり上がっているか、再度確認しましょう。
どうしても上がりにくい場合は、石鹸水を使う、チューブレスタイヤ用のポンプを使うのがよろしいでしょう。
ホイールをもとに戻して、完成です!!
パーツ代、工賃を含めて、¥9,450(税込)となりました。
お預かりをして、次の日にお返しすることができました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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