皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
ガタガタ音がするので、見てほしい、というお客様がご来店になりました。
車体を拝見して、のけぞりました!!
お持ち込み頂いた車体が、コッタードクランクだったからです。
コッターというのは、くさびのことです。
遙かなる太古の時代、クランクシャフトとボトムブラケットに、このくさびをガツーン!!、ガツーン!!と打ち込むことでクランクを固定しておりました。
現代では失われた技法、ロストテクノロジーなのであります。
ご存知のように、現代のスポーツバイクは、コッター(くさび)で固定するのではなく、ボルトで固定しております。
コッターを使わない、革命的なクランクである、ということで、コッターレスクランクと命名されました。
そして、今や、コッターレスが圧倒的多数派であるため、単にクランクとだけ呼ばれております。
しかし、クランクシャフトを取り外す工具、「コッターレスクランク抜き」という名称にだけ、かつての名残が見受けられます。
お客様のお話を伺うと、どうやらこのコッターピンがやせて、クランクにガタが出ているようであります。
ピンをさらに圧入してみますが。。。ダメです。
これはピンを交換するしかありません。
しかし!!
ビンテージバイクではよくあることですが、ピンがサビで固定、固着していて、全くびくともしません!!
万事休す!!
どうしたものか。。。
しばらく悩み、フレームのシェル幅(ボトムブラケットが格納されるパイプの長さ)は68mm。
現行のロードバイクと同じです。
しかも、ねじきり。
これであれば、現行のボトムブラケット、クランクに換装することが可能です(この目論見は、後日、壊滅的に打ち砕かれるのでした)。
そのほうが今後のトラブルも解決しやすく、クランク、チェーンリングの選択肢も一挙に増えるからです。
他には、リアホイールのフレが大きかったため、振れ取りをすることになりました。
また、ペダルもシャフトの太さ、ピッチが現代のものとは異なっていたため、新しいものにすることに致しました。
パーツ代、作業工賃を含めて、¥40,000(税込)ほどになる、とお伝えして、ご了承を得ました。
それでは作業開始です!!
(しかし、ここから地獄が始まることを、私はまだ知らなかったのでした。)
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 日常あるいは平穏な日々 / YAMAHA PAS Natura チェーン滑り解消 チェーンリング、スプロケット交換