皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
お客様がご来店になりまして、お話を伺うと、ロードバイクを探している、とのことでした。
専門店は初めてだから、何が良いのかよく分からない、とのことでございました。
このような場合には、お客様のロードバイクで何をしたいか、してみたいかといった目的、ご用途、イメージなどを伺うようにしています。
まず、大方針を定めて、それに沿ったご提案をしていく、そのほうがご案内する方も、お話を聞くお客様もらくちんというものです。
これが、大方針を定めずに、ロードバイクとは何なのか、どのようなモデルがあるのか、違いは何かといった詳細なデータを羅列したところで、お客様の求める方針と違うのであれば、徒労というものであります。
そこで、お客様にどのような目的がお有りなのか、お尋ねしましたところ、「箱根に行ってみたい」という明確な目的がお有りでした。
素晴らしい。
お住まいは新宿とのことで、仮に新宿から箱根まですべてロードバイクで行くとすれば、片道が約100km。
獲得標高は1200mほどです。
ところで、初めての方がロードバイクに乗る、ということであれば、必ずしもレース志向のモデルは最適解ではありません。
といいますのも、レーシーなモデルというのは、機敏で、旋回性能が高く、運動の得意な方が高出力でペダリングをした時に速度が出るように設計されています。
初めてロードバイクに乗る場合に、旋回性能が高すぎるモデルは車体がひらひらと不安定になりがちですし、高剛性すぎるフレームは乗り心地がよろしいとは言いにくいものがあります。
そこで、初心者の方でもロングライドがしやすいモデルを選ぶことに致しました。
さらに、ツーリングにもご興味がお有り、とのことで、こうなると。。。もはやあのモデルしかありません!!
ESCAPE R DROPの登場です。
レース志向のTCRよりも、同サイズで20mm近くもホイールベースが長く、直進安定性に優れています。
また、フロントフォークが湾曲しており、路面からの衝撃をよく吸収してくれます。
さらに、タイヤは700*30Cという太めのものをセレクトし、街中にある段差も安心、ちょっとした悪路も走破可能です。
さらに、太いタイヤは荷物を搭載したときに車体が沈んでもリム打ちパンクしにくくなるため、ツーリング用途にも使いやすくなっています。
これらの要素はロングライド、ツーリングに向いたものといえましょう。
このような経緯で、ESCAPE R DROPのご成約となりました。
スポーツバイクは、標準の状態では必要最小限のものしか装備されておりません。
そこで、乗り手の使い方に応じて、様々な用品類を付け足していくことになります。
今回は、箱根ロングライドに使う、ということで、長時間、夜間走行、ダウンヒル等が含まれることになるでしょう。
そこで、まず、ライトに強力なものをお選び頂きました。
CATEYE AMMP500です。
対面販売限定モデルで、通信販売等では入手することができません。
明るさは500ルーメンで、これだけあれば、夜間の箱根ダウンヒルも不可能ではありません。
(とんでもない速さで下る、という場合は、1000ルーメン以上のライトと、800ルーメン前後のライト複数があれば万全と思われます。)
ロードバイクは(基本的に)車道を走る乗り物で、後ろから来るクルマが恐ろしい存在です。
夜間、トンネルの中など、後方にアピールすることで、安全性を確保します。
GIANTのサドルは、後方にくぼみがあり、そこに様々なアクセサリを装着可能です。
NUMEN+ UNICLIP TL 2もその一つで、サドル後部にすぽっと装着可能で、美観を損ねません。
空力抵抗も(若干ではありますが)、外部に露出するよりも有利です。
ロングライドで必要なものはたくさんありますが、サイクルコンピューターも重要な存在です。
といいますのも、自分が今、どのくらいの速度で走っているのか、目的地まで何kmあるのかということがわからなければ、時間、体力のマネジメントができないからです。
GPS内蔵で、特別なセンサー無しでも計測できる、Bryton Rider320をお付け致しました。
スポーツバイクは車体も軽く、いわゆるママチャリのようなサークル錠をかけたとしても、車体そのものを持ち上げて持っていかれてしまう。。。ということが起きうるため、車体を電柱、ガードレール等にくくりつけることが盗難防止の観点からも重要です。
そこで、長さが1.8mあるGIANT FLEX KEY CABLE LOCKをおすすめ致しました。
こちらであれば、ロードバイクを様々な構造物にくくりつけることが可能で、飛躍的に盗難リスクを減らすことができます。
また、内部には鉄線がびっしり詰まっておりまして、切断強度が高くなっています。
ロングライドには、ボトルケージが必須と思われます。
水分補給だけでなく、栄養補給も可能です。
日本では、自転車走行時のヘルメット着用は、いまだ法的義務ではございません。
しかし、警視庁の統計によれば、自転車死亡事故の7割は頭部強打によるもので、もしヘルメットを着用していたとすれば、この数字は大幅に下げることができた可能性があります。
特にロードバイクは速度が出る乗り物でありますから、ヘルメット着用は必須と言えましょう。
日々のメンテナンスとして、定期的にチェーンオイルをさすことは重要です。
抵抗が減るだけでなく、チェーン、スプロケット、チェーンリングの損耗を抑えてくれて、結果として長く車体に乗ることが可能になるのです。
フィニッシュラインのDRY BIKE LUBRICANTをおすすめ致しました。
ドライタイプで、チェーンを汚しにくく、150kmほどの保持力をがあります。
ロードバイクは2週間に1度は空気を入れることが望ましく、可能であれば空気入れがご自宅にあると便利です。
フランス式に対応して、かつ、空気圧計が装備されているものが良いでしょう。
GIANT CONTROL TOWER 3をおすすめ致しました。
以上の用品をお付けして、¥127,748(税込)となりました。
bikeport新宿都庁前店では、お客様の様々なご要望に応じて、ご納車の時点からカスタマイズを施すことが可能です。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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