皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
BRIDGESTONE Angelino ブリジストン アンジェリーノにお乗りのお客様がご来店になりまして、がこがこ音がするので見てほしい、ということでした。
拝見すると、チェーンがサビで一部固着しています。
チェーンのしなやかさが失われて、ギアと噛み合わなくなっている箇所がありました。
このような場合、チェーンのダメージが軽傷であれば、注油をしてあげると改善することがあります。
一度、注油をして様子を見ていただきましたところ、数日は良いが、すぐにがこがこいうようになる、とのことでした。
まず、チェーンを新しいものに交換すべきです。
次に、チェーンを含めた駆動周りパーツというのは、常にお互いとお互いが接触して動いている訳でして、一部分だけを新品にしたとしても、他の部分の消耗が激しい場合、かえってチェーン、ギアとの噛み合わせがズレてしまうことがあるのです。
そのため、駆動周りのパーツ交換は、チェーン、チェーンリング、リアスプロケットなど、一式をまるごと交換することが効果的かつ抜本的な改善策となるのです。
そこで、今回も、以上のお話をお客様にご説明して、一式を交換することに致しました。
しかし、明らかに損耗が少ない箇所まで交換することは無用、と思われましたから、フロントのプーリーはそのまま流用致しました。
電動車のプーリーはさほど負荷のかかる部分ではなく、他の駆動周りパーツに比べて消耗する速度が遅いのです。
結局、チェーン、チェーンリング、リアスプロケットの3点を交換することに致しました。
電動車には、メーカー、モデル、年式によってパーツが様々に細分化されております。
本件車体は2015年モデルのBRIDGESTONE Angelinoであったため、モデルイヤーも指定して、問屋さんにパーツを発注します。
フロントのチェーンリングを交換します。
チェーンカバー、クランクを外します。
これが古い方のチェーンリングです。
新旧で並べてみます。
古い方のチェーンリングも結構、太く見えますが、それはオイルの汚れで太く見えているだけで、実際は新品のものよりも歯が薄く、歯のエッジも削れています。
新しいチェーンリングを装着します。
次は、リアです。
スプロケット(ママチャリ界では小ギア こぎあ、と称します)を外します。
こちらも、新旧を並べてみました。
フロントよりも歯の数が少ないだけあって、一つ一つの歯にかかる負担が大きくなります。
そのため、フロントよりも歯の減りが激しくなっています。
古いギアは、歯の先端部がよりとんがっていて、新しいギアは台形のように少し平たい部分があります。
こういった微妙な消耗の積み重ねが、歯滑り、がこがこ音のもととなるのです。
最後に、チェーンを新しいものに交換します。
電動車に対応した、高トルク、高耐久のチェーンにします。
完成です!!
交換部品、作業が多かったため、ご請求金額は¥18,260(税込)となりました。
電動車は便利で、素晴らしい自転車でございますが、人力で走るよりも遥かにパワフルであるために、各部パーツにかかる負担も大きく、定期的なメンテナンス、部品交換が必要な乗り物なのです。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 日常あるいは平穏な日々 / YAMAHA PAS Natura チェーン滑り解消 チェーンリング、スプロケット交換