湘南ベイサイド店より新しいコンポーネントブランドSENSAH(センサー)のご紹介です。
巷で話題になっているコンポーネントブランドですが元スラムの技術者が開発している中国の
新しいコンポーネントメーカーでなかなかに期待が出来そうな気がします。
今回はラインナップの中でも最上位になるであろう12速の「EMPIRE PRO」を組み込んでみました。
内容はシフター&ブレーキレバー、フロントディレイラー、リアディレイラー、スプロケットの4点
ブレーキキャリパーとクランクに関してはシマノ、スラムと互換性があります。クランクは11速のものが使用可能です。
チェーンはシマノの12速のものを使用しましたが他にも純正?やスラム12速もOKです。
スプロケットはこちら。歯数構成は11-12-13-15-17-19-21-23-25-28-31-34です。
トップ側の2枚が独立していて、その他は一体型になっております。かなりワイドレシオ。
リアディレイラーがこちら。脚の長さは1種類でミドルケージぐらいでしょうか。ケージがカーボン製で見た目もグッド。
あまり安っぽく見えないところが魅力です。形状的には元スラムの技術者が開発しているだけにとても良く似た外見ですね。
単体で動かしてみましたがスムーズに動作します。早速組み付けてみましょう。
この様な形になります。因みにホイールはシマノフリーの11速用のものをそのまま使えます。要確認になるかとは思いますが
他ブランドの11速ホイールもほぼ使えると思います。
フロントディレイラーです。実は今回一番苦戦した部分です。構造上の問題ではなく取付位置がややシビア。組合せるのは
7000系105のクランク(50-34)をチョイス。
インナー、ローの組合せで1:1を実現。ディレイラーの内側にシマノのように樹脂製のスキッドプレートが付いていないので
しっかり調整をしないと擦れ音が出てしまうので注意します。シフトの組付けでご紹介しますが12速コンポーネントのEMPIREは
トリム調整が可能です。
シフト、ブレーキレバーがこちら。PROはレバーがカーボン製、標準グレードはアルミ製でお値段も少しお安くなります。
リアディレイラー同様見た目もチープな感じは無くよく出来ていると思います。本体にはシフトケーブルは付属しておりますが
ブレーキケーブルと両アウターに関しては別に用意する必要がございます。因みにデュアルコントロールレバーや
STIの名称は確か特定メーカーの呼称だったと思うのでシフトブレーキレバーと呼ばせて頂いております♪
組付けてみた感じです。変速操作はもちろんスラム式です。ただブレーキもシフトも全て同じレバーで操作することになります。
レバー形状ですが下側がやや開き気味で大きさもそれほど大きくないので比較的握りやすい部類に入ると思います。
全体像です。105のクランクを使用しているため一瞬わかりませんが全体的に悪くないというのが第一印象です。
EMPIRE PROはカーボンパーツが含まれているのでカッコイイです。全然安っぽくありません。
さて気になるシフトのフィーリングの方ですが、
リア変速は軽くタップするとシフトアップ(重いギアに移動)します。
大きくタップするとシフトダウン(軽いギアに移動)します。画像がわかりにくくて申し訳ございません。フロントは操作
スタイルが逆になり大きくタップしてアウター(重いギア)変速、小さいタップでインナー(軽いギア)へと変速します。
フロント変速はトリム調整も行えました。インナートップやアウターローを試してみましたが特に問題なく走行可能でした。
正直シマノやカンパの変速に慣れていると初めはやや混乱することもあるかもしれませんがある程度慣れてくれば直感的に
操作出来るかと思います。お客様了承で気持ちラフに変速させて頂きましたがフロントリア共にしっかり変速出来たので
ものとしては決して悪くないと思います。レース等でつかうのは何とも言えないところですが、例えばレース等には出ないけど
少ない投資で12速にしてみたいという方にはオススメです。またリアスプロケットがワイドレシオなのでフロントをシングルに
出来れば面白いかもしれません。フロントシングルのメカニカルディスク(ワイヤー引きのディスクブレーキ)で
グラベルバイクを構成するといった用途にもいいかなと思います。
SENSAH(センサー)は他にも11速コンポーネント等もラインナップされておりますので気になる方はお問い合わせください。