自転車のフレームには様々な規格があります。
今回はそんなさまざまなフレームの規格によって定番のホイール(今回はロードバイク、シクロクロス)がつけられないといったお悩みを解決すべく、小林が執筆いたします。
例えば従来のキャリパーブレーキと呼ばれるホイールのリムを、ゴム製のパッドで挟みこんで制動するブレーキを搭載した、通称リムタイプのフレームはリアエンドリアハブが)幅128mmなどいくつかの規格の乱立していた時代を経て、ここ20年近くはリアエンド幅130mmという規格で固定方式も5mmクイックリリース式(QR)という車軸径のものに落ち着きました。
しかし2013年頃からロードバイクにもDISCブレーキが採用され始め、ローターが取り付けられる分5mmリア幅が増え、135mmのリアエンドが誕生しました。
この時はまだQRを採用していますね。
さらに2015年以降にはDISCブレーキにもフラットマウントが登場し、さらにリア側のシャフトにも革新が起きました。
それまでの135mm幅のDISCブレーキには従来の5mmQRが採用されいましたが、DISCブレーキによる横方向のたわみに対応するために、リアエンド幅を更に広げ135mmから142mmに、シャフト径も5mmから12mmのスルーアクスル(TA)規格に統一されました。
これが今現在DISCブレーキ仕様のロードバイク、シクロクロスで最も主流の規格となっています。F100×12 R142×12
しかし☝の規格が採用されているのは概ね30万円近くのミドルグレード帯のバイクから採用されており20万円以下のDISC仕様のバイクには、フロントは100×12mmの最新の規格が付いていても、フレーム側つまりリアエンドは135mmのQRのままになっている車体が多いのです。
主には2019年のCAAD X(新宿店:奈須野店長所有)※現在のCAAD Xは2021年モデルから最新規格。
2019年Synapse se (アルミ)
※現在はクロスバイクもDISCブレーキ仕様が増加していますが、規格は100×5mmの135mmで旧式のDISCロードと同じ仕様になっています。
最新のホイールのラインナップの主力となるのが、フロント100×12mmアクスル リア142㎜×12アクスルのホイール。厳密にはハブを採用したモデルがほとんどです。
つまり、、、、フロントだけ規格が最新でも、、、リアエンドが142mmの12mmでなければホイールセットを買ってもリア側だけ使えない…なんてことも…
せっかくカッコイイホイールを買っても、前後揃わない。悲しい。性能もあがらない。。。悔しい。そんなことを知らない(泣)
しかしながらホイールメーカーからは一部コンバートキットなるものが存在し、それをとつけることが出来るホイール(厳密にはハブ)は135×5の規格の車体の救世主となります。
我々が把握している中では、「DT SWISS」「GIANT」(ロード)からはコンバートキットなるものがラインナップがございます。
もちろんその他ブランドのホイールでもラインナップがあるかもしれませんので、詳しくはお問い合わせ下さい。
今回はそんな迷えるDISCブレーキ仕様のバイクをお持ちのライダーの救世主となるべくコンバートしたホイールをお出しさせて頂いたのがコチラ。
常識を覆す⁉ 神カーボンホイール爆誕! GIANT SLR2 HOOKLES WHEEL シクロクロスオススメホイール カーボンホイールオススメ
2019年Cannondale Synapse se
Y君も悩んでいたらしくフレーム交換も将来見据えていましたが、心配することはありません。
今回は以前もご紹介した当店イチオシのGIANT「SLR2ホイールシステムDISC」(¥132,000inTAX)に142×12→135×5コンバートキャップ(¥4,400)をお取り付け致しました。
この通り142×12TA(スルーアクスル)仕様から135×5QR仕様へと生まれ変わりました!!
今後新しいフレームに乗り換えてもまた元のキャップに戻せばTA式(スルーアクスル)でも使えます。
車体につけるとご覧の通り!!プロバイクと同じ見た目に大変身!!
実際は見た目だけでなく、性能にも多大な影響を及ぼすホイール。
週末のサイクリングから、コンペティションまで幅広く対応可能な42mmハイトのSLRシリーズホイールぜひ皆さんも店頭スタッフまでその性能をお尋ねください。
SLRホイールは以下店頭でご覧いただけます。
新宿都庁前店
横浜西口店
湘南ベイサイド店
いずれもスタッフ所有車に付属している物もございますので予めお問い合わせ下さい。