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新宿都庁前店 通勤用バイクカスタマイズ Cannondale CAADX 105

皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。


本日は、私、奈須野が通勤用に使っているバイク、Cannondale CAADX 105のタイヤ交換についてお話致します。

Cannondale CAADX 105はアルミフレーム、カーボンフォーク、油圧ディスクブレーキ、105のシクロクロスバイクです。
UCIの認定も受けており、即レースに参戦可能な車体です。


シクロクロスバイクはロードバイクにくらべるとフレーム、ホイールが頑丈で、CAADX 105はリアキャリアも装着可能という汎用性の高いバイクであることが気に入って、春、秋用のツーリングバイクとして使用しておりました。
私の使用用途ですと、ほぼオンロード走行となりまして、シクロクロス用のタイヤがやや重い。。。と常々感じておりました。

今回は、通勤、通学に向いたタイヤに換装しようと思います。


1 通勤、通学に向いたタイヤとは
そもそも、通勤、通学に向いたタイヤとは何でしょうか。
(1) まず、通勤、通学は、毎日繰り返される行為です。
そして、決められた目的地に、決められた時間に到着していることが必要です。
つまり、パンクなどのトラブルに遭遇しにくいタイヤが望まれます。

(2) 次に、通勤、通学は市街地を通ることが多く、市街地は無数の交差点、信号があるため、頻繁なストップアンドゴーをしなければなりません。
そのためには、可能な限り軽いタイヤが望ましいです。
タイヤに限らず、ホイール周りの軽量化は、ホイール以外の軽量化の2倍以上効果がある、などと言われておりまして、たとえ数十グラムであっても、その効果は体感可能(個人差があります。)です。

(3) そして、通勤、通学は可能なかぎり、らくちんに、体力を消耗させずに行いたいもの。
レースと違い、通勤、通学の場合には、時速40km超で巡航する、といった高速走行はしないでしょう。
さらに、市街地では、ヘアピンコーナーやクランク処理といった技巧的な走り方もしません。
中低速の速度域で、安定して走行できるタイヤ、そのような性能が求められます。

(4) 最後に、多くの方にとって自転車による通勤、通学はあくまでも移動手段であって、それ自体が目的、娯楽ではない、つまり、維持費が安いことが望まれます。


2 MAXXIS Re-Fuse 28C
選択したのは、MAXXIS Re-Fuse 28C。

MAXXIS(マキシス)はアメリカ合衆国に本社を置くタイヤブランドで、自動車用、オートバイ用のタイヤも製造、販売しております。
世界シェアは第9位。
今回はこのMAXXISのタイヤを使おうと思います。

(1) MAXXIS Re-Fuse 28Cはマックスシールドテクノロジーが採用されています。
つまり、ビードからビードまで、プロテクション素材によって覆い、さらにその下にケブラーコンポジット素材の層を重ねています。
これにより、MAXXIS最高の耐パンク性能を備えることに成功しています。

このように、Re-Fuseであれば、パンクなどのトラブルに遭遇しにくい、といえるでしょう。

(2) 次に、軽いタイヤ、ということですが、Re-Fuseは28Cという比較的太いタイヤながら、ケブラービードを用いることで305gと、そこそこ軽いタイヤに仕上がっています。
もちろん、250g前後といった、レース用の軽量タイヤには及びませんが、耐久度を求めつつ、軽量性を追求するのであれば、このくらいの重さが限界かと思われます。
CAADX 105に標準で装備されていたタイヤは、35C、400gであったため、フロント、リアで約200gの軽量化となりました。
さらに、チューブも初期の35C用の太いものから、28C用の細いものになったため、チューブはフロント、リアで合計約120gの軽量化となりました。
合計約320gの軽量化で、これはとんでもない軽量化であります。

お話がそれますが、ホイールの世界であれば、50g軽くするためにプラス¥50,000必要であったり、凄まじい世界となっておりますから、ホイール周りで320gも軽くできたのは、大変に喜ばしいことなのです。
これだけ軽くなれば、ストップアンドゴーも更にラクになることでしょう。

(3) そして、体力を消耗しないタイヤ、ということですが、Re-Fuseはシングルコンパウンドのタイヤです。
シングルコンパウンドとは、タイヤの素材が1種類で出来ているタイヤ、というわけで、そのような言い方があるのであれば、ダブルとかもあるの?というご質問はごもっとも、タイヤのセンターとサイドで異なるコンパウンドを使うタイヤも存在します。
それは、センターは硬めの転がり抵抗の少ないコンパウンドを使い、サイドには急激なコーナリングにも対応できる、食いつきのよいコンパウンドを使う、そういう傾向にあります。
しかし!!
通勤、通学にこのようなコーナーワークをするとも思えず、タイヤサイドの食いつきを重視する必要はないのです。
かえって重量増、コスト増になるだけで、通勤、通学用のタイヤにはコンパウンドはシングルで十分であります。

このような工夫もありまして、前述しましたように、Re-Fuseは28C、耐パンクシールドを装備しながらも305gと軽量のタイヤになっています。

確かに、Re-Fuseを装着して実際に走ってみますと、レース用の軽量タイヤに比べれば、時速30km超になると、若干の転がり抵抗を感じます。
タイヤがぶうんぶうんと鳴っているような感覚です。

しかし!!
都市部の通勤、通学でそれほどの高速走行をするでしょうか。

都市部では、通行している人、障害物も多いので、過度な高速走行は危険でもあります。
中低速域であれば、Re-Fuseもそれほどの転がり抵抗を感じません。

このように、Re-Fuseは中速度域で体力を消耗させずに、安定して走ることができるタイヤといえます。

(4) 最後に、維持費の安さですが、Re-Fuseはケブラービードを採用しながらも、¥4,500(税抜)と比較的お手頃な価格となっています。
レース用のタイヤと違って、良くも悪くもコンパウンドが硬めで、摩耗しにくくなっています。
そのため、半年、一年でタイヤが擦り切ってしまう、ということは無いでしょう。

そして、耐パンク性能が高いということは、パンクがしにくい、という訳で、スポーツバイクにおけるパンク修理というのは、チューブ交換となることがほとんどです。
つまり、パンクをするたびにチューブ交換となり、にチューブ代がかかります。
ショップに任せればさらに工賃が上乗せされます。
このように、パンクしにくいタイヤというのは、結果的に、維持費を抑えることが可能なのです。

3 ビフォー・アフター
今まで通勤の走行時間が51分でしたが、タイヤ交換をしたおかげで、42分にタイムが縮まりました。
市街地ゆえ、厳密なタイム比較は難しいものの、巡航速度が劇的に上がりました。
やはり、タイヤは使用目的、路面にあわせて選択すべきですね。

なお、28Cを選択したのは、スピードよりも乗り心地、クッション性を重視したからです。
より速度を上げたいのであれば、25Cという選択もありだと思います。


いかがでしたか。
MAXXIS Re-Fuseであれば、費用を抑えつつ、軽快、安全に通勤、通学をすることが可能です。

本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。

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