皆様、こんにちは!!
bikeportスタッフの奈須野です。
本記事は、
の続きとなります。
さて、三店舗目のテナント探しは一段落致しました。
この物件にしよう、と決まりまして、次なる問題は資金繰りです。
金融機関から融資を引き出すために、事業計画書、客観的な事実に基づく説得力のある論証が求められます。
そういうわけでして、テナントの周囲を徹底的に調査します。
人、自転車、自動車の交通量、種類
どういった人が通行しているのか
年齢層、男女分布、推測できる職業
騒音、日当たりといった自然環境
周辺の施設、建物分布
などなど、入念に調査をしていきます。
今回は、三日間、新宿に泊まり込みで調査を続けました。
周辺環境も調査するため、横浜から新宿まで、自転車で行くことにしました。
早朝から、テナント付近に陣取りまして、夜まで調査を続けます。
かなり根気のいる作業ですが、街行く人や自転車を観察することは、自分にとっては退屈ではありません。
まだ賃貸借契約を締結しておらず、テナント内には入れないため、外から様子を伺います。
前の借主さんの什器はおおむね撤去されておりました。
前主さんは輸入雑貨、お洋服屋さんだったようです。
大きなショーウィンドウがあるため、ここに数台のバイクを展示できそうです。
周辺の住環境も調査します。
東京都庁が圧倒的なインパクトでそびえ立っています。
新宿中央公園は、数十人規模の幼児、その保護者さんで賑わっておりまして、みんな元気に遊んでいました。
幼児を乗せるための電動車が数十台レベルで駐輪されており、これは修理需要が見込めるな。。。と皮算用しました。
さらに、ウーバーイーツの車体がものすごく通行します。
特に、お昼時と夜間に、シャトルバスのように同じ方が何回も往復しておられたり、都市部ではウーバーイーツという文化が完全に定着した、と思われました。
ウーバーイーツマンは、車体を酷使するため、ブレーキシュー交換、タイヤ交換など、大量の修理需要が見込めまして、これまた有り難いことなのです。
さらに、意外なことですが、5万円を超えるようなしっかとしたスポーツ車に乗っている方は少数で、彼らの買い替え需要も見込めます。
朝方は通勤に使っておられるのでしょう、ロードバイクを多数見ました。
夕方以降は、やはり一般車、電動車の割合が増えます。
新宿は坂道がそれほどあるとは思えませんが、坂道、発進が楽になる電動車の普及率に驚かされます。
通行するクロスバイクで、多かったのは、やはりGIANTで、その次がCannondale、Bianchi、MARINなどでした。
BRIDGESTONEさんのスポーツ車も多く見ました。
カーボンフレームを使った、高価格帯のロードバイクは極めて少なく、LOOKを1台、S-WORKSを2台、GIANTのTCRカーボンモデルを2台見かけただけでした。
新宿は夜間であっても、大量の自転車が通ります。
驚愕したのは、学生、主婦の方などが乗る一般車、いわゆるママチャリがクルマの隙間を縫うように、すいすいと進んで行くことです。
クルマのほうも、自転車の急な車線変更にクラクションを鳴らすわけでもなく、混沌状態ながらもクルマと自転車が共存しているようでした。
信号待ちのために自転車が交差点に一斉に止まります。
そして、青信号と共に一斉スタートします。
それが、5台、10台といった集団走行になりまして、レース!?と思うくらい、とんでもない量の自転車が走行していました。
三日間の間、二人の方に、どこから来たの?
長距離ツーリングなの?
頑張ってください、というお声掛けを頂きました。
(新宿周辺に野営するために、テントと寝袋等を持参したのであって、今回は長距離ツーリングというわけではないのですが、ありがとうございます、と申し上げておきました。)
三日間、毎日、自宅の横浜に戻っても良かったのですが、早朝から夜間まで調査を続けるため、横浜、新宿間の移動がおっくうになりまして、多摩川周辺に野営することにしました。
(例によって、テント使用を禁止していない公園を見つけ出しております)
一日中調査をして、お腹が空いたので、たくさんご飯を食べます。
普段のツーリングと変わりありません。
集計したデータを元に、金融機関に提出する文書を作成します。
グラフを用いて、一時間あたりの自転車の交通量、種類をまとめます。
有利な事実だけでなく、不利な事実も挙げませんと説得力が増しません。
交通量、周辺環境などの客観的なデータから、事業継続できるだけの、十分な収益があがることを説明していきます。
金融機関に文書を提出し、無事に融資が決定しました。
テナントの賃貸借契約も、当方の主張が受け容れられまして、有利な条件で借りることができました。
順調な滑り出しです。
これからはテナント内の改修作業、備品購入などに移ります。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。