皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
コロナウイルスの流行、ロシアとの戦争など、様々な要因でスポーツバイクの供給が極めて不安定にないっている昨今でございますが、ありがたいことに、クロスバイクの流通、在庫は正常に戻りつつあります。
そんなある日のことでした。
プレゼント用のスポーツバイクを探している、というお客様がご来店になりました。
お話を伺うと、スポーツバイクが初めての方で、通勤や普段遣いでも安心して乗れるものが良い、とのことでした。
そういうことであれば、という訳で、GIANT ESCAPE R DISCをおすすめ致しました。
まず、スポーツバイクが初めての方が、戸惑われるのは、タイヤの細さです。
確かに10年前といった昔であれば、23mmといった極細のタイヤが主流でした。
一般的なシティサイクル・ママチャリのタイヤ幅が37mmほどですから2/3ほどの太さのタイヤということになります。
しかし、2022年の現在では、28mm以上のスポーツバイクが主流となってきました。
その中でも、ESCAPE R DISCは30mmという太めのタイヤを履いておりまして、4/5ほどの太さということで、かつてほどの細さではなくなっています。
スポーツバイクの場合、タイヤを細くして速度を稼ぐというよりは、タイヤのそのものの重さをシティサイクルの半分ほどの重さにして、軽快性を確保していると言えましょう。
ESCAPE R DISCのタイヤは、それほど細くなく、それでいて軽量でありますから、不安感なく軽快に走ることが可能なのです。
次に、ご心配になるのは、サドルの硬さです。
スポーツバイクのサドル、イコール細くて硬い、というお考えは間違ってはおりませんが、正確ではありません。
確かにレース志向の強いロードバイクは細く、硬いサドルが搭載されています。
しかし、クロスバイクのサドルはロードバイクに比べて幅広、肉厚のサドルが搭載されています。
特に、ESCAPE R DICSのサドルは、GIANTのクロスバイクラインナップの中で最も幅広、肉厚のサドル、CONNECT COMFORT SADDLEを採用しています。
仮にこのサドルでもお尻が痛い!!とうことであれば、TIOGA ACENTIAなどのサドルをご提案しております。
ESCAPE R DICS標準のサドルでも十分、幅広ですが、TIOGA ACENTIA アルバニ オーラ¥3,850(税込)は、さらに幅広、肉厚です。
中央部分も大きくくびれておりますから、男性でも痛くなりにくい、という訳です。
そして、スポーツバイクの選択で大きく分かれるのは、ブレーキの方式です。
つまり、従来のリムブレーキと、油圧ディスクブレーキのどちらが良いかという点です。
これは、一概には言えませんが、しかし!!
ほとんどすべての局面で、油圧ディスクブレーキの方が優れている、と言い切って良いでしょう。
まず、リムブレーキの長所を述べます。
端的に、導入コストをお安くできます。
しかし、「導入コスト」と敢えて申し上げたのは、維持費という点では、リムブレーキは決してお安くないからです。
リムブレーキのブレーキシューは非常に消耗の大きいパーツで、今のような梅雨時に雨天走行を繰り返した場合、一ヶ月で交換とか、UberEatsなどでお使いの方であれば一週間で交換といったことも起きます。
ブレーキシュー自体は¥1,000前後と高価なものではないかもしれませんが、このコストがちくちくと加算されていきます。
また、リムブレーキは常にホイールの外周部を削りながらブレーキングをしている訳で、ホイールもいずれ消耗して割れる、穴が開くということが起きます。
ホイール代だけでも前後¥20,000はしますから、リムブレーキがお安いのは、導入コストだけ、といった方がよろしいです。
次に、軽いです。
これはその通りで、ヒルクライムに特化したマシンであれば、1gでも軽いことが正義!!でありますから、リムブレーキを使うという選択肢は十分ありえます。
しかし、レースシーンでさえもヒルクライムだけではなく、ましてや街乗り用バイクとなれば、なおさらであります。
軽いのは重要ですが、それ以外の短所に目をつぶる必要があるでしょう。
これに対して、油圧ディスクブレーキの長所は、リムブレーキとは逆で、導入コストは高いものの、維持費が安く済みます。
油圧ディスクブレーキのブレーキパッドは、リムブレーキのブレーキシューよりも遥かに硬い素材でできているため、摩耗に強く、交換頻度を抑えることが可能です。
パッドもブレーキシューとくらべて、特段に高価ということはありません。
リムブレーキのホイールは、ブレーキシューによってぎゅうぎゅう押し付けられ、摩擦に耐えなければならないため、頑丈にしなければならない、しかし、スポーツパイクの運動性能を損ねないように軽量にしなければならない、という二律背反とした要求を満たさければいけません。
そして、スポーツバイクの場合、速さのために耐久度がある程度犠牲になるのは、仕方がないっ!!となりまして、リムブレーキのホイールはそれほど頑丈ではないのです。
これに対して、油圧ディスクブレーキのディスク(ローター)はホイールより遥かに小さく、リムよりもハブ軸の中心に位置しているため、運動性能に与える影響が少なく、リムブレーキのリムよりもこれまた遥かに強固、硬質にできています。
そのため、減りにくいのです。
お値段もホイールそのものを交換するより遥かに安価で、¥1,500くらいからラインナップがあります。
次に、制動力が高いです。
実は制動力はもっともっと引き上げることが出来るのですが、上げすぎてもタイヤをロックしてしまうだけで非常に危険です。
そこで、油圧ディスクブレーキの場合は、制動力が落ちにくい、と表現したほうが良いです。
雨やダウンヒルが続いたとしても、制動力が下がりにくいのです。
そして、油圧の力を使って操作しているため、操作が軽いです。
少ない力で制動できる、というもので、これは手の小さな女性にはかなりメリットと言えましょう。
ESCAPE R DICSには、この油圧ディスクブレーキが搭載されています。
リムブレーキモデルよりも、¥12,100(税込)ほど導入コストが上がりますが、前述致しましたように、通勤、普段遣いなど、頻繁にお使いになる方であれば、ラクニングコストの低さから、いずれリムブレーキモデルと逆転することになるでしょう。
雨の日でもブレーキが良く効く、軽く効くというのも通勤、普段遣いにはありがたい、安心する性能です。
最後に、どのように維持、管理したら良いかわからない、という問題があります。
スポーツバイクの維持、管理には、主に空気を入れる、チェーンのオイルを注す、前後のディレイラー調整、定期的な各種パーツの増し締めといったものがあります。
実はbikeportグループでご購入いただきました車体については、これらの基本的なメンテナンスは永年で無料です。
また、車体につきましても、GIANTはフレームを永久保証しているという数少ないブランドで、この点でもご安心してスポーツバイクにお乗りいただけます。
以上の理由で、ESCAPE R DISCをおすすめして、ご成約となりました。
上記以外の特徴について述べます。
現在のスポーツバイクは黒色のパーツが中心で、ウェアその他も黒が多いため、全身真っ黒!!忍者か!!というスタイルが往々にして見受けられます。
しかし、ESCAPE R DROP フォレストグレは、グリップ、サドル、タイヤサイドがブラウンで、柔らかい印象を出しています。
そのため、スポーツバイクです!!という押出が控えめになるため、普段着でも乗りやすいカラーリングになっています。
フロント3段、リア8段の24段変速です。
軽いギアから重いギアまで網羅しているため、都市部にあるほとんどの坂に対応可能です。
一番軽いギアは時速4kmくらいしか出ない、ものすごく軽いギアとなっています。
重いギアであれば、時速30km超を出すことも可能です。
フレームの設計を意図的に柔らかく、衝撃を吸収しやすいパイプ形状にしてあります。
スポーツバイクは、高速走行できることが正義!! という価値観が根強くあり、速度最優先の設計になることがあります。
しかし、街中を走るバイクは、必ずしも速度最優先という訳ではありません。
そこで、従来のスポーツバイクとは異なって、意図的にフレームの素材、パイプ形状を柔らかくして、衝撃吸収性能を高くして、乗り心地を良くしたバイク、というものが登場してきたのです。
ESCAPE R DICSもこのような設計思想に沿ったバイクで、シートチューブが湾曲して、たわみやすくしてあります。
またパイプ形状も細め、筒状にしてしなりやすいものにしてあります。
このようにすることで、路面からの衝撃を吸収し、乗り心地が改善されるのです。
(もちろん、瞬発力、加速性能、キビキビ感などは極太パイプ、直線パイプのバイクには譲りますが、そもそもそのような過激な走りはしない、という前提にあります。)
上記では「柔らかい」と申しましたが、それはロードバイクなどの競技志向のバイクに比べて、ということで、一般的なママチャリ・シティサイクルよりは遥かに強固でありますから、エネルギー伝達効率も高く、すいすいと加速、巡行することが可能なのです。
概ね時速20-25kmくらいで走ることを想定して設計されてあります。
(街中を走っているママチャリの平均的な速度は時速15kmです)
いかがでしたか。
ESCAPE R DISCであれば、梅雨時の通勤、通学にも安心、安全に走行することが可能です。
デザインにも優れ、ランニングコストも低く優秀です。
bikeport新宿都庁前店では様々なクロスバイクを取り揃えて、皆様のご来店をお待ちしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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