皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。
本記事は、手組 カーボンディープリムホイール 準備編の続きとなります。
パーツがすべて揃い、いよいよ組上げとなりました。
(なお、本記事後半に、20MBほどの動画が掲載されております。通信速度によっては閲覧に時間がかかることがございます。)
1 スポーク長の算出
まず、スポーク長の算出をします。
スポークの長さというのは、使用するリム、ハブ、組み方等によって変化するものでして、それを計算する必要があるのです。
今回は、DT SWISS社のSPOKE CALCULATORを用いました。
使用するリム、ハブを指定します。
スポークを入れる穴と穴の直径、いわゆるPCDの長さをノギスで正確に計測します。
ハブの中心から、フランジの中心までの距離をこれまた計測します。
組み方、スポークの本数を入力します。
などなど、入力を続けて、
ドライブ側258mm
ノンドライブ側253mmとの計測結果が出ました。
2 スポークカット、ねじ切り
スポークの長さが決まったら、次はスポークカットです。
専用工具を使って、スポークを切ります。
スポークカット後は、スポークのねじ切りをします。
3 仮組み
仮組みをしていきます。
ノンドライブ側は、放射状に張る、ラジアル組のため、シンプルです。
スポークのテンションがかかっていないので、ドライブ側のスポークがまだ湾曲しています。
4 振れ取り
振れ取り台でスポークのテンションを上げていきます。
時間をかけて、入念にフレをとっていきます。
5 完成
リムテープ、チューブ、タイヤを装着して、完成です!!
なお、カーボンホイールの場合、ブレーキシューによるリム面へのダメージを最小限に留めるため、カーボンホイール専用のブレーキシューが必要となります。
今回の手組み、カーボンディープリムホイールは、パーツ代、工賃込みで合計99,970円(税込)となりました。
50mmハイトのカーボンディープリムであることを考慮すれば、極端に高いお値段ではない。。。と思われます。
また、手組みであれば、オーナー様の細かなご要望にお応えすることが可能です。
さらに、本記事のように、専門技術的なことはおまかせする、虹色のホイールにしてくれ!!という大まかなご指示であっても、お客様とのお話の中で、お好みのプランを練り上げることができます。
世界に一つしかない、オリジナルホイールで、楽しい自転車ライフを送ってみませんか。
(本記事では、カーボンディープリムホイールでしたが、練習用、ツーリング用にものすごく頑丈なホイールを組んでほしい、といった耐久性重視のホイールを組むことも可能です。)
bikeport横浜西口店では、様々な手組みホイールのご依頼をお待ちしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。