先日茨城県にお住いの方から、「ブログを拝見し、オーバーホールをお願いしたいと思っています。」とお問い合わせをいただき、遠方からのオーバーホールをお受けすることになりました。
到着すると、、、おっ入れ方がワイルド!!!汗
早速状態を確認します。
とその前に、ブログをご覧いただき「あのオーバーホールはおいくらぐらいなんでしょうか?」というお問い合わせを多くいただきますが、当店では車種、車体の状態、お客様の用途に合わせてお見積りをお作りしておりますので、あまり参考にはなりません。
なので一番はお持ち込みいただき、今後どのように使っていきたいのかお伝えいただくのが、最善です。
今回は写真を共有し、何度がお電話で状況説明などやりとりさせていただき、作業を進めました。
コラム側からはとてつもないサビが出てきました。
よく見ると変速機周りは砂まみれなだけのようなので、クリーニングして、ヒンジの部分に注油していきます。
下側のベアリングに関しては完全に固着しており、試行錯誤し外すことができました。
シートポストもこの通り白錆びが進行しすぎてしまっていて、お客様の方では抜けないほどに…
シートポストは25.4の新しいものに交換しました。
沿岸部にお住いということで、潮風の影響か、砂と強烈な錆びにより、フレームの外部から内部にかけてのあらゆるパーツが腐食してしまっています。
一度すべてのパーツをバラシ、クリーニングを行っていきます。
さらに今回はベアリング周りは徹底的に新しい物に打ち直していきます。
外したあとも錆びによるザラツキが残っておりましたので、紙やすりできれいにしていきます。
ここまできれいにしてようやくグリスを塗ります。
たっぷりグリスを塗布し内部に水分が入らないように、あとは金属同士摩耗を軽減させます。
新品のベアリングを取り寄せました。1-1/8 to 1-1/4インテグラルのベアリングを上下にはめていきます。
グリスが隙間からあふれるほど塗布しています。
足回りのBB30ベアリング
BB30ベアリングには多くのスペーサーカバーが付属するので、外部からの影響は受けにくい仕様にはなっていますが、ゴリゴリになっていましたので、こちらも新しいものに圧入しなおします。※上の写真のスペーサーは一部です。
ビフォー
アフター
こちらも隙間から溢れるほど、グリスを塗布したうえに圧入をしました。
このままですと、汚れが付きやすくなってしまうため、余った部分はふき取りました。
さらに見た目の部分で気になるM4ねじなども一通り新しいものに交換いたしました。
今回の作業は、作業をしていく中でも随時お客様にご報告させていただき、構成や処置等をご案内させていただきました。
ご自宅に眠っているバイクでもう手遅れなんじゃないか?…と思っても一度お持ち込みいただきスタッフまでご相談ください。