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ドリームビルド GIANT GLORY ADVANCED1 ウィスラーを走ったらこうなりました…

ダウンヒルバイクという自転車をご存知でしょうか?

その自転車は山を速く下るという一点の目的のため作られた自転車で、登坂能力は皆無。

重量も一般車、電動車を除く、スポーツ自転車の中ではもっともヘビー級のバイクとなっています。

オールマウンテンバイクや、エンデューロバイク、トレイルバイクと比較してもサスペンションのストローク量は長く、ギア構成はクロスレシオ(下るのに最適な歯数の少ないギアしかついていない)、ドロッパーシートポストと呼ばれる伸び縮みするシートすらもない。完全に下りオンリーの車体です。

つまり、リフトやトラックの力を借りなければ乗るシーンがほとんどないバイクだということになります。汗

しかしながら、下る性能は他のカテゴリーのバイクより圧倒的とも言えるぐらい高く、あらゆる悪路を自由に走破するために作られているのが最大の特徴です。

最近までエンデューロバイクのスペックが非常に高いので、国内問わずダウンヒルもカバーできるだろうとウィスラーに行くまでは思っていました….

8月のウィスラー遠征で、オールマウンテンバイクに乗っていたKくんから、帰国後すぐにダウンヒルバイクが必要だと連絡をもらいご成約いただきました。

ウィスラーバイクパークではダウンヒルバイクやエンデューロバイクといったカテゴリーのバイクを選ぶライダーが多く、ハイスピード時の安定性や過酷なパークを走り切る走破性を考慮すると、ロングストロークのサスペンションを採用したバイクが必要となります。

もちろんオールマウンテンバイクで走れないことはありませんが、速度があがるほど安定性が損なわれるため、Kくんのようにどこまでもかっ飛ばすようなライディングにはやはりダウンヒルバイクが必要だったのです。

 

選んだモデルは2018年”GLORY ADVANCED1”カーボンとリアスイングアームがアルミでできているモデルでメインコンポーネントはSHIMANO ZEEとなります。

ちなみに2020年の最新モデルはアルミフレームモデルのみとなりました。

プロライダーの”リースワランス”もこのGLORYでRED BULL RAMPAGEに参加し、パフォーマンスの高さを実証しています。

さらにリースが使用しているGLORYは今回のカスタマイズと同じDVO仕様となっており、まさにリース仕様カスタマイズになりました。※厳密にはリースのGLORYのFサスペンションはオニキスDCとなっています。

今回はこのGLORYをベースに来年のウィスラーに向けて、FサスペンションとRショックをDVO社製のものに換装しました。このままでも十分攻撃力は高いのですが、打倒ウィスラーバイクパークのダブルダイヤモンド(超上級)攻略に向けて超本気カスタマイズになっています。

DVOが誇るグラビティ系サスペンション”EMERALD”(203mm倒立フォーク)と”JADE”(コイル式)で更に路面の追従性をUP!!

更に日本人のような軽いライダーにもしっかりと合わせたチューニングを施しました。

マニュアル通りのエアボリューム、コンプレッション、リバウンド設定では少し初動が硬く感じたので、コンプレッションダンバーから下記のようなスペーサーを二枚除去しました。

写真では注いでいるような絵になっていますが、ショックオイルも10ml~15ml程度減らしました。

このチューニングをする前は体重60kgの推奨設定ですと170mm程までインナーレッグが沈み込んでしまい、203mmいっぱいに使用することできませんでした。

 

先日出席したDVO講習会で教わったチューニングを施すことにより、203mmしっかりインナーレッグが出てきました。

 

初動に関してはDVO独自のOTT(オフ・ザ・トップ)という縮む方向に予めプリロードをかけておく機能がありますが、これもほとんどかけることなく、チューニング前より初動をかなり軽くすることができました。

 

何度かコンプレッションとエア圧、OTTを調整しながらサグだしと初動の軽さをテストします。

またRショックは当店でも福田小林が使うJADEを採用。ハイスピードのダウンヒル時でも路面にしっかり追従し、しっかりグリップするよう稼働する為、ダウンヒルやエンデューロにはぴったりのショックです。

DVO JADE コイル式とエア式のショックってどっちがいいの?

レデューサーはFOX社のものと互換性がありますし、DVOのものでも1,200円⁺TAXでご用意しております。

リンク構造によってメーカー推奨バネレートが当てにならない場合もありますので、マエストロリンクの特性と、ライダー体重を加味し(当店独自の方程式笑)バネレートをチョイス。

実際にK君にまたがってもらい前後サスペンションの稼働に偏りがないかも確認しながら設定を行いました。

そして完成したのがコチラ⇩

ドリームビルドに相応しい高級感と攻撃力高めなGLORYが完成しました。

倒立フォークはアウターレッグが上部に来るのでインパクトがありますね。

先日のふじてんスノーリゾートでのイベントで、Kくんにシェイクダウンをしてもらいました。

コースにもよりますが、店舗でだしたセッティングもほぼ正解だったようで、実際私も試乗させてもらうと非常に驚きました。

見た目や重量に反して非常に振り回しやすかったことが一番の印象に残っていて、ダウンヒルバイク=取り回しが悪いというイメージが払拭されました。DVO&マエストロリンク凄すぎです!!

余談ではありますが、先日ウィスラーのDVOのブースでDVOの創始者”Bryson Martin”社長にお会いして、色々お話しすることができました。さらにDVOは最高だと伝えるとTシャツをプレゼントしてもらいました。

当店はDVOを強くオススメしていきますので、DVOが気になっている方はぜひお問い合わせ下さいね。

K君の次回のカスタマイズはブレーキやホイール周りを強化する予定になっており、来年ウィスラーではプロラインすらも走破してくれることでしょう。

bikeport史上最強となる攻撃力を備えたGLORY ADVANCED1。

ドリームビルド第一弾で既に、車体、カスタマイズ諸費用を含めるとすでに80万円を超えるモンスターバイクとなりました。

我々スタッフの夢と希望を乗せ、来年はウィスラーのプロラインを走破だK君!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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