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オーバーホールのご案内 CANNONDALE SUPER V 1000

皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。

本日は、オーバーホールの作業内容をお話します。


1 オーバーホールとは
オーバーホールとは、バイクのパーツを分解、清掃し、消耗品パーツなどを新品に換えることで、可能な限り新車当時の性能を取り戻す作業のことです。
今回は、CANNONDALE SUPER V 1000のご依頼を受けました。


2 状態保存
まず、全体のお写真を撮り、オーナー様が使っておられた状態、サドル位置、ハンドル位置などを記録しておきます。
ワイヤーの取り回しなどが特殊な場合もあり、ワイヤー類もたくさん写真を撮っておきます。


3 作業開始、分解
(1) チェーン清掃、交換
それでは作業開始です。
チェーンを新品に換えるため、チェーンを切ります。

余談ですが、チェーンというのは、走行するほどに少しずつ伸びるものでして、チェーンチェッカーという工具で、伸びを測ることができます。
0.5%、0.75%、1%といったように、測ることができまして、たった1%!?とお思いになるかもしれませんが、チェーンは100個以上のリンクがあり、全体で数ミリ伸びてしまうこともあります。
チェーンが伸びると、変速性能が低下し、本来の位置とは違う場所でぐりぐりと、チェーンリング、スプロケット等に当たるため、他のパーツ類の消耗も早めてしまいます。
余談の余談になりますが、正確に言うと、チェーンは金属プレート部分が伸びるのではなく、チェーン内部の回転するピン周辺が削れ、その空間が大きくなることで、全体の長さが伸びていきます。


(2) チェーンホイール
チェーンホイールを外します。


(3) BB

BB(ボトムブラケット)が出てきます。
グリスや汚れが固着しています。

BB周辺に汚れ、砂などが入ることにより僅かな隙間が生まれて、ペダリングをするたびにミシッ、ミシッという音鳴りがすることがあります。


(4) フロントフォーク、フレーム

フロントフォークも引き抜き、清掃していきます。

フレームだけになりました。


4 クリーニング

(1) フレーム

パーツをすべて取り除くことで、フレームの隅々までクリーニングすることが可能になるのです。
フレームにも、汚れが固着しています。
フォーミングマルチクリーナーで全体の汚れを落とし、頑固な汚れはコンパウンドを使って落としていきます。


(2) ディレイラー

分解したパーツはディグリーザーという溶液に浸けて、ブラシで丁寧に汚れを落としていきます。
時にはパーツクリーナーというスプレーも使います。
だいぶ綺麗になりました。


(3) チェーンホイール

チェーンホイールも同様に汚れを落とし、磨いていきます。


(4) ハンドルバー

ハンドルバーの汚れも落とします。


(5) スプロケット

スプロケットも綺麗になりました。

ものすごく細かいところですが、普段はなかなか手が届かないボルト周辺も徹底的に汚れを落としていきます。


(6) BB

BBも綺麗になりました。
BBに新しいグリスを塗り、再装着です。


(7) ブレーキ

コンパウンドを使い、可能な限り磨き上げていきます。
Vブレーキも磨きます。

ブレーキ、シフトワイヤーを新しいものに交換します。
なかなか目に触れないところですが、アウターケーブル(黒いケーブル)の中にオイルを充填し、ケーブルがさらに滑らかに動くようにします。


4 新品のパーツに交換

ベダル、サドルはオーナー様のご意向で、新品に交換致しました。

以上で完成です。


当店のオーバーホールには、複数のコースがあります。
BB、ヘッド分解の無い、ライトオーバーホールが16,000円(税抜)です。

今回は、スタンダードオーバーホール24,000円(税抜)でした。
上記24,000円に、ブレーキシュー、チェーン、サドル、ペダルを新品に交換したため、そのパーツ代が加算され、合計で33,739円(税込)となりました。
納期は10日ほどで完了致しました。
本記事のオーナー様は、作業途中にも一度ご来店になり、画像を交えて作業の進捗状況などをご説明しました。
そして、ご納車のときも、どの部分を交換したのか、オーバーホールの結果、効果などを複数のスタッフでご説明致しました。

bikeport横浜西口店では、年代、ブランドを問わず、様々なバイクのオーバーホールを承っております。
ご不明な点があれば、実車を店頭にお持ちいただき、まずは簡単なお見積り、どの部分のパーツ交換が良いのかといったご相談を承ることもできます。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。

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