皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
本日は、本格レースにも即参戦可能な、フルカーボンバイク、GIANT ジャイアント TCR ADVANCED PRO 1 DISCのご案内を致します。
1 概要
SIZE : 425(XS),445(S),470(M),500(ML)mm
WEIGHT : 7.4kg(445mm)
フレーム : Advanced-Grade Composite OLD142mm,VARIANT Composite Seat Post
フロントフォーク : Advanced-Grade Composite,Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle
ギアクランク : SHIMANO ULTEGRA Pro-Compact with GIANT POWER PRO
変速パーツ : SHIMANO ULTEGRA
ブレーキセット : SHIMANO ULTEGRA F:160mm R:140mm Rotors
サドル : GIANT FLEET SL
ホイール : GIANT SLR 1 42 DISC Hookless Carbon
タイヤ : GIANT GAVIA COURSE 1 700x25C Tubeless Ready
シフト段数 : 22 Speed
2 卓越した重量剛性比
今年度のTCRは第9世代として生まれ変われました。
フレームの製造方法を根本から刷新致しました。
まず、カーボン原糸は、GIANTの自社工場で製造し、従来よりも軽量で、かつ、高剛性のカーボン原糸の製造に成功しました。
次に、カーボン原糸をシート状にしてフレームを形成していくわけですが、このシートの形成に従来はマシンカッティングをしておりましたところ、今年度のモデルではレーザーカッティングに変更し、切断面に無駄の無い、超高精度のカーボンシートを製造することを可能にしました。
そして、出来上がったカーボンシートは、従来であれば熟練の職人の手によって張り合わされておりましたが、今年度のTCRからは、コンピュータ制御によるロボットアッセンブリに進化致しました。
カーボンシートを張り合わせる糊代をさらに切り詰めることに成功し、フレーム全体として50gの軽量化を実現しました。
3 最後の戦い
現代のレーシングバイクにとって、最後の戦い、それは空気抵抗との戦いです。
ドイツ インメンシュタット研究所にて、実際にライダーが乗車している状態と同じ環境を再現すべく、動くマネキンに、さらにはダウンチューブ、シートチューブに600ccのボトルを搭載して、風洞実験を繰り返し、最適なフレーム形状を作り上げていきました。
フレームの随所には、カムテール形状が取り入れられ、空気抵抗の軽減と、重量増を最小限に押さえております。
従来のディスクブレーキ型TCRでは、ディスクブレーキ台座を取り付ける都合上、シートステイの形状が左右対称ではありませんでした。
しかし、本作のTCRからは左右対称となり、剛性バランスが取れるだけでなく、空気の流れを可能な限り乱さないフレームとなりました。
4 高いコストパフォーマンス
TCR ADVANCED PRO 1 DISCはレーシングバイクとして極めて高い性能を持っているだけでなく、価格帯性能比、いわゆるコストパフォーマンスが群を抜いております。
具体的には、まず、フロント、リアで¥176,000 (税込)相当のカーボンディープリムホイールを標準装備しております。
通常、完成車というものは、なるべく価格を抑えるべく、ホイールには、正直申して、あまり高性能なものが装着されません。
しかし、TCR ADVANCED PRO 1 DISCにはGIANT SLR 1 42 DISC Hookless Carbon Wheelが装備されております。
同シリーズの弟版というべき、SLR2ホイールの記事です(TCR ADVANCED PRO 1 DISCには上位グレードのSLR1ホイールが装備されております)。
常識を覆す⁉ 神カーボンホイール爆誕! GIANT SLR2 HOOKLES WHEEL シクロクロスオススメホイール カーボンホイールオススメ
42mmハイトながら、フロント、リアの重量が1452gと十二分に軽量、かつ、転がり抵抗を極限まで軽くした高性能ハブ、軽量性と剛性を高いレベルで確保したフックレスリムデザインを採用した、高級カーボンディープリムホイールです。
さらに、¥110,000 (税込)相当のパワーメーターを標準装備しております。
https://www.giant.co.jp/giant21/acc_datail.php?p_id=A0002634
パワーメーターとは、ライダーのペダリングする力をワット数で換算して計測してくれる機器で、現代のレースシーンでは必須ともいえるパーツです。
といいますのも、ロードレースはスタミナとの戦い、いかに効率的に自分のスタミナを配分するか、というマネジメントが極めて重要な競技です。
どのくらい自分が疲れているのか、頑張っているのかを客観的にリアルタイムで計測してくれるのが、このパワーメーターなのです。
コンポーネントは油圧ディスクブレーキ対応のアルテグラです。
この時点で¥400,000近くになっているはずなのですが、さらに当然ながら、冒頭で述べましたカーボンフレームがつきます。
これほどの高性能カーボンフレーム。
フレーム単体でも¥250,000はしそうなものですが、もはやどういう計算なのか分かりません!!
さらに、さらに!!
これまた当然ですが、チューブレスレディタイヤが装着されています。
GAVIA COURSE 1 TIRE (TUBELESS READY) ¥5,500 (税込)が前後に装着されています。
5 油圧ディスクブレーキ、アルテグラ
昨今のハイグレードモデルは、ほとんどすべてディスクブレーキに移行済みですが、TCR ADVANCED PRO 1 DISCも油圧ディスクブレーキを採用しています。
まず、油圧ディスクブレーキの長所は、悪天候時であっても、ブレーキングパワーが落ちにくいことです。
ロードレースは全天候型の競技ゆえ、雨の中であっても制動力が落ちにくい、というのは素晴らしい長所なのです。
次に、機械式ブレーキに比べて、少ない力で制動することが可能で、腕、上半身への負担が軽減されます。
たかがそれくらい、とお思いになるかもしれませんが、疲労度の軽減につながる要素は、長丁場のロードレースではありがたいことなのです。
そして、従来のキャリパーブレーキよりも、ディスクブレーキモデルの方が空力抵抗上、有利なのです。
フロントフォーク上部にキャリパーブレーキが存在するよりも、フォークの後ろにブレーキを配置したほうが、空気抵抗を軽減することができます。
これは、リアブレーキについても同様のことが言えます。
最後に、重量配分も、ホイールの中心部にブレーキパーツを集約したほうが重心が下がり、バイクコントロール性の向上に貢献します。
蛇足ではありますが、アルテグラ以上のグレードはディスク(ローター)に放熱フィンが標準装備されており、エントリーグレードのロートバイク、クロスバイクで見られるようなローターと外観が異なっています。
Shimano アイステクノロジー、フリーザです。
フリーザ
フリーザ。。。様!!
すみません、取り乱しました。
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/ice-technologies-freeza.html
アルテグラによりもたらされる上質、高精度な変速性能、ブレーキの剛性感などは言うまでもありません。
6 マットローズウッド
カラーリングは、マット地をベースに、車体の前部がローズ(赤紫のようなお色)で、後部になるにしたがって、ブラックとなります。
7 試乗可能
新宿都庁前店では、TCR ADVANCED PRO 1 DISC XSサイズ(155〜170cmの方向け)のご試乗が可能です。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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