ついにbikeport湘南ベイサイド店にも話題の車体が入荷致しました。
CANNONDALE SYSTEM SIX HI-MOD ULTEGRA Di2
¥790,000+TAX
51サイズ
キャノンデール社初のエアロロードバイクとして登場したSystem Six
遡ること今年の8月
キャノンデール新製品発表会に赴いた時のお話。
3年前から続々と他社メーカーが最新鋭のエアロロードを発表する中、【バランスオブパワー・軽量高剛性】を掲げNew Super Sixをリリースしたキャノンデールだったのですが、水面下ではエアロロードの新チームが組まれ、プロジェクトを立ち上げ、研究と実験を繰り返した末に完成したニューモデルが今回御紹介するSystem Sixです。
走行時におけるバイクへの影響はこんなにもあり、最速のバイクを設計する上ではこれらを攻略していく必要があったそうです。
その中でもSystem Sixは空気抵抗という最大の敵を打ち破るべく、6パーツを1つのパッケージとして統合的にデザインすることで最速のバイクを作り上げました。従来のバイクはフレームやフォーク、シートポスト、ハンドルはエアロ形状を採用したモデルは存在していましたが、すべてが一つのバイクのために設計されているわけではありませんでした。
System sixはすべてのパーツがSystem sixのために専用設計されており、キャノンデールが提唱しているSi(System Integration=機能統合)テクノロジーによって最高のパフォーマンスを発揮します。
また各メーカー第一世代のエアロロードバイクはまだディスクブレーキが確立されていないころ誕生しました。
それからVブレーキを採用したモデル、ダイレクトマウントタイプのブレーキを採用したモデルなど様々な規格を採用したモデルが各メーカーから誕生しました。
2018年現在UCIの規定で、ディスクブレーキが解禁されたことにより各コンポーネントメーカーのディスクブレーキ技術が飛躍的に向上しました。
2013年の5年前はロードバイクにディスクブレーキが採用されたロードバイクが話題になりましたが、当時はディスクブレーキ専用コンポーネントは発展途中でした。
現在ではShimanoのデュラエースをはじめ、レバーなどもメカニカル式レバーと遜色ないぐらいコンパクトになり、規格も統一されてきました。
これによりエアロロードも第3世代への各メーカー移行していったのです。
今期話題を呼んでいるのが、specializedの第3世代VENGE、TREKのMadone、GIANT Propelが挙げられます。
いずれもディスクブレーキを主として設計開発されたモデルとなりケーブル類は全て完全に内装化されておりフレームだけではなくハンドルやホイール、ステムに至るまでもが完全に一台のバイクのためだけに設計されていることがわかります。
また自転車はブレーキ、変速はワイヤーで引っ張ることにより稼働していましたが、油圧、電動といった最新技術の結晶によりワイヤーが用いられないのも大きな話題を呼んでいます。
ハンドル幅はフレームサイズによって異なるアッセンブリ。
ハンドル周りを見てみると、System Sixはステムとハンドルはそれぞれ独立しています。ツーピースシステムを採用。
ぱっと見一体型に見えるのですが、グロメットを外すとこのようにクランプボルトが出てきます。
エアロロードバイクにありがちなステムの長さが変更できないということはなく、メーカーも80〜120mmというステムラインナップをご用意しております。ハンドル幅も変更可能。
前方から見るとこんな感じ
同グレードのGIANT Propel Advanced Proとの比較
フィッテイングの重要性が騒がれている中、エアロロードバイクは専用設計のパーツが多すぎて調整が難しいというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、キャノンデールの妥協ないことがお分かりいただけるかと思います。
またエアロバイクにありがちなメカニック泣かせのケーブルルーティングもシンプルなものとなっており、ハンドルをきるとヘッド上部の隙間から確認できますが、このようにコラム前方部にケーブル用のスペースが設けられておりステムを外すだけ簡単にアクセスが可能となっております。
各レバーからの配線はハンドル内部を通りステムの下側の穴に入っていきます。
ダウンチューブに設けられたコックピッドによりジャンクションAがこの通りすっぽり収まります。
メカニカル使用の場合はコックピッドを塞ぐグロメットをつける形になります。
HollowGram KNOT 64 カーボンホイールは全てのメーカーの付属ホイールより太めに設計されており、外幅32mmのリムは前方から来る気流がスムーズに後方へ流れるように設計されています。
タイヤは時代は25cにワイドリムの時代に、23cのタイヤを採用ホイールインナーリム幅も21mmと業界的には広いリムなので23cのタイヤの場合は26mm相当の幅になり、快適性とグリップ力が向上しています。
前後64mmのリムハイトは前方方向からの空力性能だけでなく、重量、横風にも対応できるよう高次元のバランスを確保。
このKNOT(ノット)というのは船舶などで速度を意味する言葉で、ホイールが及ぼす空力影響が多いためSystem Sixより先にホイールからデザインをしたそうです。
DISCブレーキの普及に伴い、定番化したのがスルーアクスル。下から見た方がわかりやすかった・・・
スルーアクスルになり従来のクイックリリースタイプのシャフトより剛性があがり、中空になっていることで重量もクイックリリースより軽いといういいことずくめ。
さらにこのスピードリリースするーアクスルは従来のクイックリリースレバーと同様にスルーアクスル自体を完全に抜ききる必要はなく緩めてホイールを下に押し出すだけで簡単にホイールを脱着できるようになっています。
一般的なスルーアクスルとも互換があります。
またHi-MODフレームにはpower2MAXを標準装備。オーナーは有料の登録を行うだけでデータの収集と分析し、より効果的なライディングを可視化することができます。
ローンチではSystem sixは平均斜度6%までならオールラウンドバイクのSuper Sixより速いというデータが公表されていました。
近年ではエアロバイクがオールラウンドという位置づけに変わりつつあるという、記事やインプレッションを目にしたことがあります。今までオールラウンドバイクと謳っていたバイクはヒルクライムバイクという位置付けに変わりつつあり、エアロバイクも登場当初の横剛性やヒルクライム性能、あらゆる角度から気流の流れなど対応しエアロロードの弱点を克服しています。
店頭には試乗車はございませんが、展示車がございますのでぜひ一度間近でご覧ください。
また開発ヒストリーを記したパンフレットもご用意しております。
ぜひ湘南店へお問い合わせください。