さて当店でもイチオシのindustrynine(インダストリーナイン)以下:i9 のハブのオーバーホールをしましたので、今日はご紹介致します。
いきなりバラバラの状態になっておりますが、かれこれ2年間ノーメンテナンスのi9 Touchハブ(第2世代)をオーバーホールしていきます。
というのも大分ゴリゴリになってしまいましたので、ベアリングも打ち変えていきます。
んー思い出せばウィスラー2回とニュージーランド2回、その他国内でも数々酷使してまいりました。
そりゃーゴリゴリになるよなー。ということで次のグリーンシーズンに向けてしっかりメンテナンスしていきます!!
作業前には念の為構造も確認しておきます。
構造分解図からはわかりませんが、フリーボディの中にもベアリングが入っています。
フリーボディーを抜くとこんな感じです。
この特殊な形状の爪がずれながら、ハブ側のギザギザの部分に噛み合うので驚異のノッチ数が実現できるわけですね。
この爪の間にはバネが挟まっています。クリーニングを行い、極小のバネと爪の間には注油をしてあげます。ここにグリスを塗ってしまうと爪の起き上がりが悪くなってしまいますので要注意です。
i9購入時にこのバネも予備で3つほどついてきますので、万が一オーバーホール中に無くしても多分大丈夫です笑
こっちが爪の受け側。汚い状態を撮り忘れました。
外した状態ではグリスが抜けていました。ハブの爆音サウンド好きには抜けていても良いですね。また高回転もしますね。
しかしながらここにグリスがないとやはり爪に負荷がかかってしまうので、多少は塗っておくと良いでしょう。
ベアリングリムーバーでハブのベアリングというベアリングを抜いていきます。
カーラーも抜いておきます。このオーリングも状態を確認しクリーニングをします。
i9ハブには超高級ベアリング“ENDURO社”のベアリングが採用されています。この1セットで4,000円ぐらいします。
ベアリングを抜いた状態で触ってみると非常にクルクル回るので以上が無いように思えますが、圧入した状態でかなりゴリゴリになってしまうので、今回は交換します。
実際車体にホイールを取り付けた状態では、本当にi9ホイールかと疑うほど、回らなくなっていました。泣
外したアダプタやカーラー、Оリングの状態を確認し焼き付きがある場合は重点的にグリスを塗ってあげます。
組付けました!!ついでにスポークもバキバキでしたので張り直し、テンション調整を行いました。
恐ろしいほど回るようになりました。
やはりベアリングも消耗品ですね。MTBは高圧洗浄機で洗ったりもするので、ベアリング内は傷みやすいのです。
何年もノーメンテナンスという方は、ぜひオーバーホールのお問い合わせご相談お待ちしております。
以上小林でした。
2021年版 MTBホイール組オススメ!! マウンテンバイクホイール Boost QR 141mm MTB WHEEL 手組ホイールならbikeportにお任せ!!