話題沸騰、自転車界のSUVことグラベルバイクのホイールを本日はご紹介致します。
そもそもグラベルバイクというカテゴリー自体がまだまだ熟していないので、グラベルホイールなるものは多く存在していません。
しかし多くのグラベルライダーは新車を購入したあとに何がしたくなるのかというと、足回りが気になって仕方ありません。
最近のグラベルバイクのフレームは、フロント12mm×100mm、リア12mm×142mmが主流になっていると思います。
(※主にディスクロードバイクの規格をベースとしているのが多い?)
よってホイールはディスクロード用のモノが入ってしまいます。(※700であれば)
があくまで、ホイールが入るだけです。
実際ロード用ホイールの”リム”は23C~30弱ぐらいのタイヤが入るぐらいの幅しかないので、40C以上のワイドなタイヤで遊びたいという願望をかなえるには、少し冒険しなければいけません。
従来のリムの仕様を”DT SWISS”社のラインナップを参考に見ていきましょう!
またグラベルのホイールは700の規格だけなく、650bの規格のラインナップもあるのが特徴!!シクロクロス系のホイールですら装着できないと、嘆いていた方はぜひ参考にして下さい。
まずはパフォーマンス系から
このように競技や軽さを求める仕様のホイールは32mmまでしか入りません。
次はエンデュランス系 画像を見る限り、砂利道も行けそう・・・
パフォーマンスよりは、ワイドなタイヤにも対応はしていますが、まだグラベルバイクには心もとない幅ですね。
次はクロスロード(オンロードもオフロードも)
どちらかというと、シクロクロス用なのか軽量の物が多く、幅も充分広いものが多いですね。
650bの規格のラインナップはないので、車種によっては選択できません。
いよいよグラベル系 動画もどうぞ!!あれ?サムネがエンデュランスの気が・・・笑
脅威の32mm~60mmまで対応なので、ロード系タイヤからかなりの太めのグラベルタイヤまで履けちゃいますね。
さらには、700と650b規格の両方をラインナップしているのも心強いですね。
ともあれ、まだまだラインナップが他のカテゴリーに及ばないグラベル用ホイール。
であれば、どうするか・・・・組むのです!!
ということで今回は、グラベルホイールのご依頼をいただきましたのでご紹介させていただきます。
先ずは手組に至った経緯
手組ホイールのメリット
1.好きなパーツ構成で、狙った性能がだしやすい。
2.スポークやリム、ハブに至るまで色遊び可能。
3.組めるということは、直しやすい。完組ホイールは軽量でパフォーマンスが高い分、専用のパーツで構成されていることが多い。
4.将来的に部分的にパーツの変更や、流用が可能→コスパ良い!!
ロードバイクでは完組ホイールの方が、軽量で性能が高いですし、オフロードのように衝撃がドンドコきて、しょっちゅう壊れるという心配がほとんどないので、現在は完組ホイールが主流です。一方マウンテンバイクは、コースやライディングも激しさを増している為、ホイールへのダメージは免れません。強度の高いハイパフォーマンスホイールも続々登場していますが、壊れてしまった時のメンテナンス性や、費用といったところを考えると、修理やパーツの流用ができる手組ホイールの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高いのです。
グラベルバイクの使い方にもよりますが、最近では高速化する海外を主としたグラベルイベントは軽量の決戦用の完組ホイールで良いかもしれません。もしくはツーリングやダート走行をメインとした使い方であれば、耐久性やハブの性能を拘って走破性を高めるといった選択肢もできます。
今回は後者の使い方に当たりましたので、手組みで構成をさせていただきました。
ハブはプロライダー御用達のインダストリーナイン社のTOUCHハブ(ディスクロード用)28Hをチョイス!!
60ノッチも爪があるため、荒れた路面下でもトラクションがかけやすく、超高級エンデューロベアリングを採用しているので、速度が落ちにくく、走破性に優れており、ボール式のベアリング違い、ベアリングが摩耗したらグリスアップというわけにはいきませんが、シールドベアリングを交換するだけで元どおりの性能と耐久性が復活します。
ロードと違って、オフロードは衝撃が激しいのでベアリングも割とすぐにゴリゴリになっちゃうので、そのような時に高精度で交換ができるハブであれば、投資しがいがあると思います。
削り出しで見た目もカッコよく、カラーはなんと計11色から選べます。
リムは登場したばかりの、DT SWISS社のグラベル用リム”GR531 db”の700リム
¥12,200+税 1本
ASTM規格に準拠し、カテゴリーは2なので、15センチ以内の落差にも耐える仕様になっています。重量は700Cのもので535gと決して軽くはありませんが、耐久性という絶大な恩恵があります。
ラインナップは650bと700の中に、ホール数が24H、28H、32Hから選べます。
推奨タイヤ幅は、30-71mmという驚異的なスペック!!当然チューブレスレディ仕様です!!
71mmってインチ換算だと、2.7!!!!!!もはやMTB。
ロード用タイヤも履けちゃうので、オンロードメインで使ってもよいですね。
Pillarスポークチタンコート ゴールド
数々の大手ホイールメーカーも採用するPillarスポークのゴールドカラーをチョイス!!
高級感あるゴールドでどんなホイールが組み上がるのか・・・
ニップルはSAPIMのグリーンニップル!
そして組み上がったホイールがこちら!!↓
ドンっ!!
恐ろしいぐらい写真だと迫力が激減しています・・・実際はもっとカッコイイ!!(笑)
でもホイールを構成するパーツ全てが豪華絢爛!!こんなに煌びやかなホイールはそうそうありません。
フロント逆イタリアン、リアJIS組での6本組で構成。
車体に組付けたのがこちら!!topstoneと同じカラーの車と一緒にパシャリ!!
どえらカッコイイ(驚)
完成車に元々入っていたRホイール
こうして見比べてみると、今回のホイールが如何にゴージャスかわかりますね。
今回手組したRホイール約150gの減量に成功しました!!すみません後ろしか測ってませんorz(汗
いかがだったでしょうか?
手組ホイールは、完組ホイールにはないデザイン、狙った性能で構成することが可能です。
今後も拡大していくであろうグラベルカテゴリーもしっかりフォローしていきますので、ぜひ店頭スタッフもしくは当店HPからもご相談くださいね。
今回使用したパーツ
リム:DT SWISS GR531 db ×2
ハブ:industry nine Touch Hub road disc center lock 700×28Hパープル 前後
スポーク:Piller spork チタンコート ゴールド プレーンタイプ1台分
ニップル:SAPIM グリーンニップル1台分
ローター:XON XBR-04ブレーキローター レッド 前後
センターロックアダプタ:XON XBA-52レッド 前後