2023年12月2日(土)、3日(日)GIANT 最新ロードバイク試乗会を開催致しました。
今回は9月に新型リリースされたばかりの第5世代DEFYが注目の的となりました。
ご用意したのは2024 DEFY ADVANCED SL1 今期DEFYのフラッグシップグレードのバイクになります。
第4世代からどのように変わったのでしょうか。
変更点
◯コックピット(ハンドル・ステム)が一新
◯フレームの軽量化とエアロ化
◯ギミックに頼らずフレームや各パーツの形状を見直し快適性を40%以上向上
【Gen.5 DEFY コックピット周り(トップ)】
◯コックピット(ハンドル・ステム)が一新
前モデルからの大きな変更点の一つとして挙げられるのが、コックピットの進化でしょうか。
ハンドルからステム、そしてフレームへと昨年リリースされた第3世代のPROPELに採用された技術をDEFYにも採用。
【Gen.5 DEFY コックピット周り(サイド)】
【Gen.3PROPEL コックピット】
ステム断面はコの字型に底面が凹んでおりケーブルは凹みの内側を通りフレームへと配線されます。
他社よりコックピット周りのメンテナンスが容易でステム交換、ハンドル交換のハードルがぐっと下がります。
ハンドルステム一体型やステムの内部を完全に配線する形状になると容易にステム長の変更ができないこと、不具合発生時のトラブルシューティングが大掛かりになります。
またパーツの点数も多くなり重量増や、万が一の時に補修パーツが必要となります。
【Gen.5 DEFYダウンチューブ&ボトルケージ】
◯フレームの軽量化とエアロ化
フレームの軽量化はというのは、新型モデルであれば当たり前のように求められる性能の一つですが、一重に軽量化というのは容易なことではありません。
軽量化を目指すためには、素材及び成形工程の見直し、フレーム形状の見直し、パーツ構成の見直しなど様々なアプローチがある分デメリットも付きまといます。
素材、フレーム形状を見直せば、コスト面やフレーム特性が変わってしまいます。
専用コックピットを設けるなどすれば、補修パーツやメンテナンスが可能な店舗が必要です。
フレームの軽量化は2021年にリリースされた9th TCR ADVANCED SLに初めて採用された【レーザーカッティング】と【ロボットアームによるカーボン紙の貼り付け】のマシンによる高精度化により従来のカーボンを用いながら大幅な軽量化を達成しました。
【Gen.3 PROPRL ボトルケージ】
また第3世代PROPELで採用された新型のハンドル・ステム・フレームを踏襲するフレーム形状、更にフレームのエアロダイナミクスに最適化されたボトルケージも採用することによりコンペティションやグランフォンドのようなライドでもキビキビした走りを実現します。
◯ギミックに頼らずフレームや各パーツの形状を見直し快適性を向上
他社製のバイクには近年採用されるサスペンション、リンク機構、呼び方は様々ですが“専用パーツ”を用いることにより快適性を高める機構を搭載しています。
GIANTではREVORTやTCXといったグラベル・シクロクロスバイクで培った技術を元に新型DEFYにも多くの最新技術を盛り込んできました。
これまでも【D-FUSE】といったGIANT独自のパイプ形状を採用したモデルは今ではエントリーグレードのロードバイクに留まらず、クロスバイクにも採用されています。
フレームやハンドルシートポストに至るまで適切な箇所に扁平形状を採用することにより、ライダーへの不快な振動を軽減します。
標準タイヤは32Cとロードバイクにしては、かなり太めのタイヤが採用されていますが、これがまた不思議と太い重いと感じさせません。
車体全体のバランスと相まってか32Cを履いていると思えないような軽快さが多くのライダーの方から「軽い‼」「速い‼」というお言葉をいただきました。
改良されたD-FUSEシートポストはよりしなりやすく軽量化することにより乗り心地の向上(柔軟性40%向上)に貢献しています。
シートステーにはフェンダーマウント用のダボも搭載。
前後35Cまで対応のワイドクリアランス。
GIANTのTENSIOというデザインコンセプトはフレームの設計、カラー、グラフックを一つの要素としてまとめ、流れるような美しいフォルムを表現します。
ロングライド、ツーリング、グランフォンド、ブルベなど距離が長ければ長いほどその快適さに感動することでしょう。
新型DEFYも大変人気車体のため早くもメーカー在庫が僅かとなります。
横浜店には1台在庫がございますので、お立ち寄りいただきご覧頂ければ幸いです。
皆様のご来店、ご相談スタッフ一同お待ちしております。