GIANTが誇るレーシングバイク【TCR 】が生まれ変わり4月8日(水)発表されました。
今回は9代目となった全く新しいTCRの魅力をお伝えしていきたいと思います。
あれれ?最新型がbikeportに!??
この記事自体は他の記事と内容の重複を避けつつ、ロードバイクの知識を有した方を対象に、要点を簡潔にまとめてありますので、内容は専門用語などが飛び交うと思いますので、初めてロードバイクをご購入を検討している方は読みづらいかもしれませんが、店頭や今後のブログでも追って説明を致しますので暖かく見守ってください。汗
そして急いで書いたのですみません。いろいろ許してください(泣)
TCR 9TH GEN
魅力1 エアロ形状を採用!!
新型TCRはサイドからだと大きな変化は確認できませんが、フレームのパイプ形状、ケーブルルーティング、ステム、ハンドル、ホイールまでもが一新されています。
今回のモデルではDISCブレーキ仕様をメインに設計されているので、フラッグシップモデルもTCR ADVANCED DL0 DISCとなっており、近年のDISCブレーキ仕様への変化に対応してきたものとなっています。
最近ではCFD(計算流体理学)を用いて設計しているので、どのメーカーもフレームの形状が似てきています。※コンピューターが最適な形状を割り出してくれるんですね。
私も次のTCRも他社と同じような形状になるのではないかと思っていましたが、良い意味で裏切られました。
ダウンチューブ部分 横から
ヘッドからダウンチューブにかけて
ISPシートポスト裏側
シートチューブ裏側
フォーク裏側
コラムスペーサーは真円型からPROPELのようなエアロ形状に!
各部のパイプの形状は従来の「ティアドロップ」という形状から一新され、一貫してより広い範囲のヨ-角度での空気抵抗を低減する、切り詰められた楕円のような形状のチューブを採用した、新しい翼型形状となっています。
こうしてみてみると各部の後部がきれいにカットされたように、平らになっていることがわかります。
このようにフレームが徹底的にエアロ化されたことにより、ハンドルからのケーブルルーティングを内装化せずとも、競合他社より空気抵抗が十分に軽減されており、ハンドル周りはメンテナンス性の観点からも、調整しやすいように、完全に内装化はされていません。
ADVANCED SLグレードのフレームは電動専用となっているため、SHIMANOのDi2やSRAMのAXESS、CampagnoloのEPSシリーズが取り付けられるようになっています。
ADVANCEDグレードはルーティングが異なります。
上の写真のようにダウンチューブにケーブルが入っていく仕様です。
魅力2 軽量化の秘密
カーボン紙をレーザーで寸分の狂いなくカットしている
これまで手作業で行われていたカーボンシートの貼り付けはロボットアームで、同様に正確に貼り付けられている。
そもそもカーボンフレームはどのように各メーカー作られているのでしょうか?
従来カーボンフレームを製作するにはカーボンシートをクッキーの型抜きのようなカッターで、プレスしてカットしていくので、カットされたシートの大きさにムラが出ます。
なので小さくなりすぎないよう、シートをカットするときは少し大きめの寸法でカットしています。
さらに、大きさにムラのあるシートを人間の手作業で決められた枠内に貼っていくんですが、そこでも多少は、ずれてもいいように大きめに貼る範囲が設定されています。 よって各メーカー実は重量に個体差がありますし、重量を削るには限界があるんです。
そこでGIANTはカーボン工場に多額の投資をして カーボンシートをカットする際に寸分の狂いがないようにレーザーカットを採用しました。 さらにカーボン紙の貼り付けも個体差がないように、ロボットアームを採用したことにより、最上位のSLグレードでは100g近く軽量化していて、剛性も向上しているのです。
そういった誤差を削っていくことで、他社を圧倒する軽量化に成功したのです。
また最上位グレードSL0は通常7層からなる塗装処理を3層にすることにより以前のSL0モデルより140gの軽量化にも成功しています。
ISPの部分は塗装が3層で従来のクランプではガバガバになってしまうので実はクランプ部分にはシールを貼って4層分補っているんですね。
魅力3 対称化されたフレーム設計
8th GEN TCRでは7th TCRをベースにDISC仕様として設計されたため、フォークやリアの三角を真後ろから覗くと、DISCキャリパーがある分すこし外側に出っ張っていたため、非対称の形状になっていました。しかし最新型に関してはダンシング時やハンドリング性能が左右どちらもバランスを良くするため、きれいに対称になっています。
実は新型をプロ選手に情報を一切伝えず、数日使用してもらった際に、「左右のバランスが良い」「ダンシングやもがきの際に圧倒的に力の伝わり方が良い」といった評価が得られたそうです。
細かい仕様ではボルトクランプ式のサイクルコンピュータマウントが角度が調整できるように進化しました。
写真からはわかりにくいですが、グリップ部分はDEFYのハンドルに採用されたような楕円形状になっています。
上から見ると上ハンドル部分は少しつぶしがかかったような形状になっています。しなりやすさと空力性能の向上に一役かっています。
トップキャップも突起を排除し、ステムはよりクリーンな空気の流れになるような形状に!!
いかがだったでしょうか?
まだまだお伝えしたい魅力はたくさんありますが、本日はここまで!!
詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせください。
※現在店頭に実車はございません。