本日も投稿いたします!湘南ベイサイド店です。
皆さまご存知の通り、BIKEPORT横浜西口店はGIANTの販売がメインで、そして当店BIKEPORT湘南ベイサイド店はCANNONDALEの販売がメインとなります。
販売メインのブランドの車体が多く修理に来ることはごく自然なことで、今回もオールドキャノンデールに入庫頂きました。
車体はF1000。正確な年式は不明。今回お持込みされたオーナー様で3代目とのこと。元々は海外で購入されていたものらしく、海外のショップシールが貼ってありました。
ドライブトレインは当時のMEGA9(9速)のXTR。その他のパーツはどちらかと言えば、失礼ながら廉価パーツで組まれた様子。当店が察するに「元々はかなり豪勢に組まれており、バイクの乗換等々で今回のF1000から良いパーツは移植され、とりあえず乗れるように他のパーツで組み直されたのでは?」と考えます。現オーナー様は過去の状況は全く判らないとのこと。
先ずはお見積りを作成するためにも分解開始!年式が大分古いだけに「そもそも修理可能なのか?まだ乗れるのか?固着等で外れないパーツが無いか?」などを確認します。
今回はオーバーホール、というよりレストア?カスタマイズ?の作業となります。いつものオールドキャノンデールの作業と違う点は、今回は「街乗り仕様」ではなく、このF1000でちょっとした未舗装路(オフロード)も走りたいという点。
いつものように作業風景は全て省略して、組み上がったドライブトレインはこんな感じ。性能を求めつつも、可能な限りオリジナル感も残さないとなりません。
先ず、OH作業としてチェーンやワイヤー類は全て新品に交換させて頂きました。ペダルは踏み面が広い物へ交換。
僕が自転車に興味を持ち始めた頃に、当時発売されていたXTRはこの型でした。今見ても良い造りですね。どうしても使用感やキズは残りますが、動作は全く問題ありませんでした。
ステム&ハンドル&フロントサス BEFORE
現行のLEFTYは1.5サイズのコラムですが、昔のLEFTYやヘッドショックは「キャノンデールサイズ」と呼ばれる1.5サイズとは微妙に異なる寸法のものを採用しております。
現行車種で採用されている車体はありませんが、パーツは現在でも新品で購入出来ますのでご安心を。ハンドルサイズも25.4から主流の31.8サイズに変更しました。
元々のハンドルが当時のトレンドの長さでかなり短めでしたので、幅を広げる為にハンドルバーはRACEFACEのストレートバーに変更。
オリジナルのヘッドショックを一緒にお持込み頂きましたので装着。エアーを足して動作&エア漏れの有無を確認して取付完了。
ブレーキ BEFORE
ワイヤー式のAVIDが装着されてましたので、ローター共々に交換。MTBのブレーキなら最低でも油圧ディスクが必要ですので、コスト面と性能を考慮しDEOREをアセンブル。
旧型XTRシフターと現行DEOREレバー。
この当時のフレームですと油圧ホースのフレームガイドが無いので、タイラップ&ワッシャーでホースを固定。
タイヤはミシュランのカントリーレーサーを。競技使用ではないので、前述のDEORE同様「コスト面と性能」を重視。
サドルは元々GTの完成車外しらしきものが付いていたので、もちろん交換を。CANNONDALEと言えばFABRIC!
最近の流行りはマジョ―ラカラーらしいですが、この時代にも人気のカラーだったのでしょうか?どちらにせよ、とってもカッコいいカラーです!
完成した全体写真はこちら!恐らく15~20年前くらいのバイクなのに、まだまだ現役でトレイルを走れそうですね。
S水さま、この度はご用命ありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます!