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最高のグラベルライドを求め「北富士演習場」を走る。

今年の夏はやけに長かったと感じていたが、気づけばその夏も終わりかけていた。

ひと夏の思い出と言うわけではないが、今夏はとても貴重なライド経験ができたので、記録としてブログに書き残しておこうと思う。

今回のテーマは「北富士演習場」という、グラベルライドについて。

一般的には聞きなれないこのフィールドについて紹介させて頂く。

そこは「本当は教えたくない穴場スポット」という言葉がまさに当てはまる、そんな場所だ。

御殿場を少し北上した山中湖のすぐそば、首都圏からのアクセスも悪くない。

立ち入る為には事前申請の手続きが必要で、ひと手間かかるが、十分にその対価はあるので安心してほしい。

もし最高のグラベルフィールドを探し求めて、この記事に辿り着いたのであれば、あなたはとてもラッキーな人である。


【はじめに】

例年ならば、グリーンシーズンと呼ばれるこの時期はMTBゲレンデに足を運んでいたが、今期は色々な事情があってTCXというジャイアントのシクロクロス車ばかり乗っている。

週1~2回、湘南~横浜間片道25kmの通勤が主な用途であるこのTCXだが、使ってみると予想以上に走破性が高いことに驚かされた。

現在はやや太めのスリックタイヤでツーリング・ポタリング仕様であるが、明らかにオンロードだけでは役不足である。

「本格的なグラベルライドにでも行きたいな」と考えていた矢先、今回の本題である「北富士演習場」のライドの話を友人から頂いた。

そして、もちろんながら二つ返事で参加を決めたのであった。


 

【入山鑑札という事前申請】

「演習場」とは自衛隊が軍事訓練を行うための広大な敷地であり、理由なく民間人が誰でも勝手に立ち入って良い場所ではない。

前述したが、このフィールドに立ち入るためには「入山鑑札」と呼ばれる事前の許可が必要である。

 

ネットで調べたところ、管轄の忍野村役場に申請が必要だと記載があり、足を運んで受付窓口に訪ねてみたが、どうやら申請場所は此処ではないようだ。

窓口の方に案内してもらったのが、ここである。

村役場から車で5分ちょっとの場所にある「保護組合役場」で申請をおこなうことができるようだ。

またネット上には入山鑑札の申請料は500円と記載されていたが、実際は200円であった。

もしかしたら、諸々と手続き方法などが変更になっているのかもしれない。

ネット社会といえど、情報の信憑性への疑問を痛感させられた。

私も当ブログで可能な限り正確な情報を発信しているつもりだが、この類の手続きは電話で問い合わせて確認するのが確実である。

上記写真は実際に受け取った入山鑑札である。

今回、申請をおこなったのはライド当日の5日前である。同じ方面に行く予定があった為、手続きをおこなうことができた。

別日にわざわざ申請した事由については、重要事項なので少し記述しておく。

 

まず、北富士演習場の立入りは「立入日」と呼ばれる開放日に限定される。説明は不要だと思うが、普段は演習場であるからだ。

この立入日というのは、忍野村役場のWEBサイトで確認することが出来るが、原則的には各週の日曜日のみである。

ところが、保護組合役場は土日は休館している。結論、原則的には平日申請→日曜日立入の流れが好ましいのだ。

 

前述の説明に「原則的には」と付け足したのは、土日でも朝の時間帯であれば、手続き出来る「可能性」があるためである。

私が電話で話を聞いた限りだと、土日でも当番の方は居るらしい。

しかしながら、パトロールで席を外してしまうために、登庁時に立ち会えれば手続きが出来るとのことであった。

 

平日申請の場合、それだけに行くのは面倒かもしれない。

だが、とてもありがたいことに、氏名、住所、年齢だけ分かれば、代表者一人でも複数人分申請することができる。

そのため、仲間内の一人に代行してもらうのがいいだろう。

保護組合役場は、ふじてん、おんしりんバイクパーク、フォレストアドベンチャーなどのフィールドから寄りやすい場所なので、知り合いに平日休みのマウンテンバイカーが居れば、是非依頼したいところだ。

また、最初の立入日から2ヶ月間有効なため、余裕をもって日程調整も可能だ。

 

以上、前置きが少し長くなってしまったが、これから演習場グラベルライドを考えている人には大事なプロセスのため、しっかりと確認してほしい。


 

【いざ、立ち入り!】

9/24、ライド当日。

初めて行く北富士演習場グラベルライドは、距離感、規模感、グラベル率、路面状況、全てにおいてイメージが沸き難かった。

私たちは山中湖の無料駐車場に車を停めた。

駐車場の写真を撮り忘れたが、よくローディーの皆が写真を撮るこのスポットの隣の駐車場だ。

すぐ近くにセブンイレブンもしくはローソンのコンビニエンスストアがあり、そこが最後のエイドステーションとなるということを忘れないでほしい。

当たり前と言えば当たり前だが、あくまでも「演習場」であり、公道ではないのだ。自動販売機の一つも存在しない場所だ。

正確に測定していないので、どのくらいの距離だったかは失念したが、駐車場から入口までは自走で10~15分程度だったと思う。

入口が何ヵ所あるのかはわからないが、国道標識にも表記があるくらいなので、迷うことは恐らくないであろう。

入口まで少しだけ登り、この小さなトンネルを超えれば目的地だ。

『無断立入禁止』の看板が見え、少し緊張感が走る。

入山鑑札申請時に立入の手段や目的を聞かれるが、自転車(グラベルバイク)サイクリングでの立ち入りは問題がないようだ。

役場のWEBサイトなどに記載のある「オフロード走行禁止」というのは、主に競技用のジムニーやモトクロスバイクのことを指しており、自転車は該当しないようだ。

入口付近では、自衛隊の車の往来が多く、改めてここが演習場なのだと再認識させられる。

 


【遊び尽せないグラベルライド】

少し進むと一望無垠な広大な敷地が広がる。感無量―。

国内とは思えない広大なグラベルロードに心を打たれる。

一緒に同伴したベテランのグラベルサイクリストのY夫妻。

彼らに今回のライドを提案を頂いた。

四季の花鳥風月を楽しむのも最適な場所である。大自然の趣を堪能できるスポットだ。

SNS映えスポットにも最適だ。ついつい終始、色々な場所で写真を撮りたくなってしまう。

自分も便乗して富士山を背景に撮って頂いた。

Y夫妻とは別に、普段はMTBがメイン活動のSさんにも同伴頂いた。今回は自分を入れて合計4名でのライドとなった。

フィールド内のグラベル率は100%で、アスファルトやコンクリートの路面は一切存在しない。

また、コースではないので、縦横無尽に時間の許す限り好きなだけ楽しめる。

初見ということもあり、走れたのは一部に過ぎなかったが、それでも十分な満足感が得られる。

外周だけでも相当な距離があると思われるが、その内側にも多くのルートが存在する。

時にはこんなロックセクションも。

写真では判りにくいが、ここは下り斜面なっており、ややスピードが出てしまう箇所だ。

普段、MTBに乗っているSさんはそのまま走破出来ていたが、フロントタイヤが石にとられやすく、かつビンディングでの条件下、一般的なサイクリストであれば、恐怖を感じるかもしれない。

やや激しい悪路も攻めたいのであれば、クロスカントリーMTBでも楽しいかもしれない。

また、最近流行りのフロントサスペンション付きのグラベルバイクも良いかと思う。

個人の主観だが、このフィールドに関してはタイヤは40C以上あった方が楽しめると感じた。

日本国内はグラベルライドが楽しめる場所が少なく、タイヤがやや太いオールロード(AR)の方が良いという意見がある。

それ自体は決して間違いだとは思わないが、ホンモノのグラベルライドを知ってしまったら、きっと考えは変わるだろう。

時折、「戦車道」の看板を見かける。きっと、その名の通りなのだろう。

キャタピラ跡がずっと残っている。かなり踏み固められているため、この上を走ると連続的な振動を受ける。

時折、大きな水溜りにも浸からなければならない。

走るルートによっては、グラベル(砂利)というよりもオフロードに近い感触がある。

「ちょっとしたアドベンチャー」という言葉が似合うかもしれない。

道中、人と出会うことはほぼない。時折、たまに乗用車が走っているくらいである。

道幅も広いため、雑談しながら並走できるのも斬新で楽しい。

集石場のような場所でひと休み。

しかし本当に何も無い場所だ。応急工具や飲料は絶対に忘れてはならない。

お店のブログなので恐縮ながら商品の宣伝をさせて頂くが、今回のライドは色々と荷物が多くなることを想定し、久々にツーリング系のバックを買い足した。

パーツはよく買うが、バック系のアクセサリー類は自社取扱品にも関わらず、ここ最近はあまり購入する機会が無かった。

久々にGIANTのトップチューブバック¥5,500とハンドルバーバック¥9,900を購入してみたが、生地や作り、デザインや形が昔よりも格段に良くなったという印象を受けた。

本記事では詳しい性能などは割愛するが、とても使い勝手が良いので、ツーリングバックを探している人は、是非候補の一つに入れてほしい。

 

さらに走っていると、別の出入り口を発見した。そして一時的に演習場をでることに。

この出入り口のすぐ近くにはパンプトラックで有名な「おんしりんバイクパーク」があった。

さらに、近隣には道の駅「富士吉田」があり、ここでアイスクリーム休憩を。

休憩が終わり、また演習場内に戻りコースを開拓した。

写真ではどれも平坦に見えるが、どこも緩く斜度がついている。

 

入山鑑札の期限が残っているので、年内もう一度くらいは来ようと計画している。

今回は全部で30㎞程度のやや短いライドとなったため、次回はもっと早い朝の時間から丸一日走りたいと感じた。

 

 

以上、長い記事となってしまったが、この記事がグラベルサイクリストの手助けになってくれると幸いである。

 

投稿者 福田

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