新宿都庁前店 Panasonic Hurryer パナソニックハリヤ駆動パーツ一式交換 ¥23,990(税込)

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皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

ある日のことでした。
お問い合わせがあり、電動自転車のチェーンがよく滑る、飛ぶので、なんとかしてほしい、というお話でした。
車体の種類を伺うと、Panasonic Hurryer パナソニックハリヤとのことでした。

電動自転車のチェーンが滑る、飛ぶという症状の場合、残念ながら安価に修理することは難しいです。
といいますのも、電動自転車は従来の人力自転車よりも遥かに高出力で、パーツへの負荷がとても大きいのです。
さらに、その負荷もチェーン、チェーンリング、スプロケットと、広い範囲に及び、そのため修理をする場合には、駆動パーツをまるごと一式交換する、というのが基本になります。

(お客様からの強い要望で、一部分のみ交換する、という方法も採りえますが、一部分のみ新品とした場合、各パーツの噛み合わせがうまくいかなくなり、交換前よりも、むしろ症状が悪化することがあります。)

当店はPanasonic 電動アシスト自転車／自転車の正規取扱店で、各種の細かい補修パーツのお取り寄せが可能です。
Panasonicは10年前のモデルであっても今だに入手可能であったりと、補修パーツの保持、在庫が手厚いのです。

今回交換することになるのは、チェーンリング、スプロケット、テンションプーリー、チェーン、リアディレイラー、カセットスプロケットです。
Panasonicにパーツを発注して、作業開始です!!

交換前の状態、チェーンカバーを外したところです。

チェーンをカット、除去します。

チェーンリングを取り外します。

スプロケット、テンションプーリーを取り外し、新しいものと交換します。
なお、スプロケット sprocket とは、単に歯車のことを意味します。
電動自転車の場合、駆動力を伝える一枚歯のパーツを指すことが多いです。
(スポーツバイクで使われることの多い、多段式のスプロケットはカセットスプロケットと表現しますが、カセットスプロケットのことを単にスプロケットと言うこともあります。)
この小さな歯車がチェーンを引いて、電動自転車を駆動させています。
そのため、このスプロケットにはとんでもない負荷がかかるのです。

新しいチェーンリングを装着します。
今回のモデルは、チェーン脱落防止のガードがついておりました。

こちらが交換前の、古いチェーンリングです。
自転車の歯車というのは、チェーンに食いつくように、台形をしています。
しかし、長距離、長時間走行を続けていると、台形の両端が削れて、とんがりになっていくのです。
画像のように、見事に三角形になっておりまして、ここまで摩耗が進むと相当に歯滑りを起こしていたものと推察されます。

カセットスプロケットを交換します。
カセットスプロケットは多段式のため、フロントチェーンリングほど極端な摩耗は進んでおりませんでした。
しかし、トップ側は歯数が少なく、各歯への負荷が増えるため(例えばトップ11Tの場合、11個の歯が進むとリアホイールが1回転します。これが34Tであれば、34個の歯でリアホイールを1回転させることになり、各歯への負荷が減ります。また、軽いギアほど回転重視のペダリングとなることが多く、チェーンにかかるトルクが減ってさらに負荷が減るのです。)、摩耗が進んでおりました。

リアディレイラーを交換します。
確かに、人力の自転車の場合、リアディレイラーの交換頻度は高くありません。
しかし、電動自転車の場合、リアディレイラーのプーリーが摩耗することが多く、今回は交換致します。

新しいチェーンを装着します。
電動自転車の場合、車体が長いものが多く、さらにチェーンの経路も複雑であることが多いです。
そのため、人力の自転車と比べて長いチェーンが必要になることがあります。
通常の116リンク、118リンクといったチェーンでは長さが足りず、2本使わざるを得ない、追加の料金が発生する、ということもあります。
お店にある在庫チェーンを使う場合には、その点を十分に注意致しましょう(誰向けのアドバイス!?)

なお、今回は上記のようなトラブルに遭いたくなかったため、Panasonic純正のチェーンを注文してあります。
この場合は、流石にPanasonic側で適切なチェーン長に設定してあるため、無用な心配をしなくて済みます。